Category : 2012 Live

1月12日 (木)  第11ステージ  アリカ→アレキパ
モト&クワッド            オート                 カミヨン
リエゾン : 171 ㎞         リエゾン : 120 ㎞        リエゾン : 120 ㎞
SS :  538㎞             SS : 478 ㎞            SS : 432 ㎞

一応、それぞれが優勝のイスに座った
今日からペルーのステージが始まった。デプレが今大会4度目のステージ優勝。コーマに総合タイムで2’22の差。オート部門、最後までバトルを続けたかったロビー・ゴードンだが、メカトラブルにみまわれ、1時間50分ものタイム・ロス。総合タイムで余裕のトップになったペテランセル、25回目のダカール・ラリーステージ優勝だった。クワッド部門、アレヒャンドロの優勝、カミヨン部門のジェラルド・デ・ローイの優勝もほぼ確定か?

ダカール・ラリー史で27番目の通過国、ペルー、本日のアリカ→アレキパのステージで、SS優勝したのはシリル・デプレ。昨日より、総合タイムをほんのわずか拡げた。今朝、トップでスタートしたマルク・コーマの後ろを、終日ぴったり着いたまま走った。デプレは今日もきっちり自分の戦略をこなし、通算30度目のステージ優勝。

シリル・デプレは今日のSS優勝は必要だった。しかし、それよりコーマの戦略が印象的な一日だった。コーマは、SSをトップでスタートし、アレキパとナスカの砂丘の中の難しいSSはライバル、デプレにトップを渡した。理想的な位置 ! その傍ら、同国人のジェラルド・ファレス(Gerard Farres Guell)が478kmのSSを最初から最後までアタックして、SS2位になった。トップのデプレと1’39の差。明日、ファレスはコーマの前をスタートする。それによってコーマはデプレに“4分の挽回”が一段とし易くなるという、コーマ軍団の戦略だ。一方、コーマのアシスト、フランス人ジョニー・オーベール(Johnny Aubert)が、昨日ペドレロがリタイアし、順位が上がった。その彼が今日はSS4位、明日のスタートはコーマのすぐ後ろということになり、一段とコーマのサポートが固められた。

総合タイムでデプレはコーマと2’22 の差。総合3位はエルダー・ロドリゲス、km21でミスコースしタイム・ロス、結局ゴールにトップと7’44で到着した。総合タイムは4位のジョーディ・ヴィラドムスと16’06の差。

オート部門では、ロビー・ゴードンがポディウムのチャンスを失ってしまう大きな事件に見舞われた。ゴードンはSSパート1の最後で、シャフト・ドライブのジョイントが壊れ、リエゾンで交換したが1時間以上もタイム・ロス。さらに、SSパート2、ゴール手前でクラッチが壊れ、合計1時間50分も遅れることになった。激しいトップ争いから解放されたMINI軍団は余裕でゴール。そしてトップ争いは、今度はペテランセルとローマとの間でにわかに始まった。今日はペテランセルがステージ優勝、通算25度目で、彼の10度目の総合優勝に一歩近づいた。SS2位はホアン・ナニ・ローマ、3’44のタイム差、総合タイムは22’49の差。SS4位はリカルド・レアル・ドス・サントス(+8’56)。SS5位はジニエリ・ド・ヴィリエ(+9’28)、ロビー・ゴードンが後退したことで総合順位が浮上した。しかし、総合タイムはトップと1h11 もの差がある。

クワッド部門では、今日もパトロネッリ兄弟が1,2フィニッシュ、一段と優勝への可能性が大きくなった。第7ステージ以降、ステージ優勝を続けているアレヒャンドロ・パトロネッリが今日で通算10度目のステージ優勝を果たした。ライバルの同国人、トーマス・マフェイは今日は18’57のタイムを許し、総合タイムでは1h55’43もの差となった。総合タイムで、トップのアレヒャンドロ・パトロネッリと弟マルコスとの差は1h20。

カミヨン部門では、昨日に続いて、今日もKamazにSS優勝を明け渡すことになった。カザフスタンのアンドレイ・カルギノフが今大会初めてのSS優勝。SS2位のハンス・スティシーに3’03の差、SS3位はミキ・ヴィアシォン、5’02の差、SS4位がジェラルド・デ・ローイ、6’32の差。
総合順位では、トップがジェラルド・デ・ローイ、続いてチーム・メイトのハンス・スティシー(+55’58)、総合3位はアルチュール・アルダヴィシュス(+1h20’29)。SS初優勝のカルギノフは、今日のコースをオープンしながら走ったが、スタックも多く22分も失った。

EN – The stage summary – Stage 11 (Arica – Arequipa) – 2012/01/12

EN – The stage summary – Stage 11 (Arica – Arequipa) – 2012/01/12

EN – Interview stage winner – Stage 11 (Arica – Arequipa) – 2012/01/12

EN – Magazine – Stage 11 (Arica – Arequipa) – 2012/01/12

EN – Image of the day – Stage 11 (Arica – Arequipa) – 2012/01/12

EN – Landscape of the day – Stage 11 (Arica – Arequipa) – 2012/01/12

イキケの夜
イキケのゴールでは、レジェンドになりつつある、巨大な下りがある。平均勾配が32%の2㎞もの砂山下りだ。この砂山の頂上に立つと、驚くような太平洋の見晴らしが目に入る。競技者はそこで、ビバークまで最高速でいっきに滑り降りる。最も速いモトのライダーは150 km/hに達するというが、昨日のロビー・ゴードンは190 km /hを記録したと言う。
しかし、夜中に到着する競技者はまた別の話。そもそも、夜遅くビバークに着く競技者は、既に1日中走って疲労の極致だ。今日のSSでひっくり返ってぼろぼろになった競技車でこの砂山の頂上に到着したペルー人ホアン・ディボス(Juan Dibos)もその一人。「すごく感動したが、でもゆっくり降りた。40 km/hで。」
彼の同国人、ロペス(Jesus Lopez)は少し前にこのコースを降り、その時の恐怖を、「真っ暗闇に飛び降りるようなもので、ものすごくおっかなかった。」と感想を語る。
ミッシェル・ソーメ(Michel Saumet)は、「夜、真っ暗な中では本当に怖い。私は15 km/hで降りた。」
しかし、ダカール・ラリーにはいろいろなヤカラがいる。真夜中ここを降りたイタリア人ドライバー、クラウディオ・イダルゴとセバスチャン・パルマは、「おもしろかったぜー。ブレーキも踏まずに一直線に降りてきちゃった。」

CAMELIA PROFITE ENFIN DU DAKAR
イキケのビバークから夕陽が落ちるのが見えた。カメリア・リポロティ(Camélia Liparoti)は、特別の感動と共にこの夕陽を眺めたのではないだろうか。ダカール・ラリーのスクラッチで8位という、彼女にとって最高のリザルトの後では特に。フランスのシャモニーからやってきたクワッド・ライダーは、今日の606kmのSSを走り終わり、「ダカール・ラリーを楽しんでいるの。走り終わって、ビバークで仲間と話し、ゆっくり休む。こ本当に気持ち良く過ごしているわ。」
昨年はクワッド部門で総合10位だった。今年、4度目のダカール・ラリー、休息日で総合8位という名誉なリザルトだ。「前より上手く走れるようになったし、クワッドも良くわかって来た。年間を通してクワッドをやっているから。場合によってはすごくスピードを出せるけれど、普通70%くらいで走っているさ。そして、ほとんどパンクしないの。ダカール・ラリーで精いっぱいできるってことがわかったので嬉しい。それも一つの走り方よ。」この、個性的なスポーツウーマンにかかっては、トップ5入りもありうるのかも・・・。

LA SERENITE SUD-AMERICAINE D’EDOARD
エドワルド・ピエロ・モッシ(Edoardo Piero Mossi)、どれほどダカール・ラリーに出るのを待ちこがれたことか?2007年、3度目で最後のダカール・ラリー出場だった。オート部門で90位にいた。彼はブレーキを壊し、アフリカを知る前にリタイアになった。そして、5年ぶりにダカール・ラリーに参加し、南米のコースを走った。
「ここも、悪くないね。これもまた別のラリーだ。どこに行っても観衆がいる。楽しいし、安心だ。」と感想を語る。元モトのライダー(2005年大会で総合91位)は、今回クルマで一人でエントリーすることを思い立った。
「パーソナルなチャレンジだ。あまりお金が無い時は、違った方法でやるんだ。」と彼は、Toyota KDJ 120の改造とアシスタンスに5万ユーロ(約500万円)を出した。残りは「運の問題さ」と言う。
彼はミラノに住むイタリア人、モロッコ・ラリーの主催者だ。第9SSのkm200で、彼はリタイアした。「前左のタイヤがちぎれてしまった。ソロ・エントリーの競技者では、とても解決できない故障だった。4時間後、修理し終わった。5時30分、彼は舗装道路を走ることにした。彼は、アシスタント・カーがパーツが無いのを知っていた。彼はアドベンチャー・スポーツが終わったことをかみしめていた。「俺にとって、ひとつのラリー、もう充分だ・・・・。」
アリカのビバークで、彼はリタイア宣言を提出し、彼の友人のモトのライダーを手伝うアシスタンスとしてダカール・ラリーを続けることにした。「リマまで行こうと思う。ダカール・ラリーのスピリッツで。そして、俺流のダカール・ラリーを続けるんだ。」エドワルドがコピアポ→コピアポをゴールすれば総合61位になるはずだった。

医者が力仕事をする時
フランスの緊急医療団SAMU 74のレスキュー医師、ダヴィッド・デルガド(David Delgado)は昨年から、大会総監督のエチエンヌ・ラヴィニュと共にヘリコプターに同行している。毎朝、モトのスタートで、ライダーのチェックをする。「疲労困憊していないかどうか注意を払う。彼らは競技者の中でもいちばん危険にさらされている。コースをオープンするのも彼らだ。だからエチエンヌは、できるだけ朝のスタートをライダーといっしょにいるよう心がけている。」 医師が、オートバイの前輪から引っ張り出すという作業は、ダカール・ラリーの医師以外、そうそう見られるものではないだろう。

ダカール・ラリーでは毎日が思わぬ出来事が舞い込んでくる。この第8ステージで、チェック・ポイントのオフィシャルから「コースが、競技をするのに問題が無いかチェックしてくれ」という電話が入った。「だから7時15分のレース前踏査を行った」とデルガドが言う。コースのkm9からkm11の上をフライトして、特に問題はなかった。その直後、無線が「コースが泥に覆われている」との連絡が入り、再び現場へ。「そこには、ライダーが泥にハマって動けないのが見えた。30mほど離れた所にヘリを止めて、急いで現場に行った。ゼッケン6や7が泥の中にいた。急いで助けた。バイクだけで既にものすごく重い。それがこの泥にはまったらまるでセメントのようで、どんなにしようにもピクリともしない。そのコツは、前輪を持って、思いっきり引っ張るんだ。3人がかりでようやく、抜け出せた。パウロ・ゴンサルヴェスはエンジンをかけて抜け出た。」

YIYOの心配ごと
通称Yiyoこと、ロドリゴ・イラネスはイキケ出身。彼は、イキケで生まれ、13歳の時にモトクロスを始めた。ダカール・ラリーが地元にやって来る、彼はそれをまさかと思いつつ、夢見ていた。昨年のダカール・ラリーで、彼はイキケの数km手前で右手を骨折してリタイアしてしまった。今年は考えがある。彼が4度優勝している「砂漠のデザフィオ」が昨年8月にあり、“チリの偉大なライダー”が転倒し、悪夢となった。骨折4か所、左鎖骨骨折、右の肺貫通。「チャレコのようだった。」と彼は言う。
「それ以来、怖くなった。転ぶのが怖い。イキケまで行けないかもしれないという不安もあった。ここは僕の町で、たくさんの人が待っている。去年はここまで来られなかった。」すこし不安げなまなざしの彼だったが、ゼッケン120はアントフォガスタのビバークに着いた。彼が来るというので、イキケの町では彼の到着を待って祭りの準備を進めているだろう。だが、彼は怖い!
「みんなに到着できるかどうかわからないって言ったんだ。皆、指をクロスして待っている。第2ステージでリタイアした友人のマヌエル・ジャメットも待っている。何としてもイキケに行きたい。それは私にとって、チームにとって、マヌエルにとっても大事なことなんだ。まず、イキケ。そしてリマ。この恐怖が完走させてくれるかもしれない。」

砂漠のゴルファー…
フランス人、ウィリー・アルカラズ(Willy Alcaraz)はモノ・シートのPolaris RZR900でエントリーしているドライバー、このエンジンでダカール・ラリーで走るのは彼が初めてだ。世界一難しいといわれるオーガスタやセント・アンドリュースのフェアウェイとは比較しようがないだろうが、コピアポのデューンも最も難しいデューンの一つだ。今日も何台の4×4がこの砂丘郡に埋まったことだろう。そこを彼は走り抜け、前半の1週間が終わった。
「最初は、私の小さなバギーを見てみんな笑った。それが今では、あまり笑う人はいない。何といってもコピアポのSSで私は39位だったのだ。このクルマは砂丘をスルスルって自分から登ってしまうんだ。実際、アントファガスタのスタートする時、113台の生き残った組みに入っていた。しかし、今日のフェシュフェッシュのコースを一人乗りシートのバギー、特に窓ガラスが無いクルマで走るのは並大抵のことではなかったと思われる。
「本当にキツかった。こんなに一日中、埃を吸ったのは初めてだ。私のRZRで不利なのは、この埃のコースだけだ。私は今、総合50位、クラス・トップ。そして、一人で走るのが快適だと思えるようになってきた。自分しか頼る人がいないと、頑張るから。」

1月11日 (水)  第10ステージ  イキケ→アリカ
リエゾン : 317㎞
SS :  377㎞  
詳細 : イキケからリエゾン68㎞の後、SSスタート → リエゾン 249 ㎞。

15:56 – カミヨン
505 – ハンス・スティシー、14’18″タイム・ロス

オランダ人、ハンス・スティシーがナビゲーション・ミスでタイム・ロス、トップのアルダヴィシュスと14’18″でゴールした。総合タイムではジェラルド・デ・ローイがリーダーをキープ、2位のハンス・スティシーに59’27”の差。アルダヴィシュスは総合3位でトップと1h04’17”の差がある。

15:43 – カミヨン
533 -SSゴール : KAMAZ, 1,2フィニッシュ

CP4で既に予想されていたが、km377のSSゴールをKamazが1,2フィニッシュした。トップのアルチュール・アルダヴィシュス(kamaz)は5h06’11″でゴール、続いてアンドレイ・カルギノフが+5″。SS3位のジェラルド・デ・ローイは+2’23″、ミキ・ヴィアシォン(+5’42”)。ハンス・スティシーのゴールが待たれるところ。

14:56 – カミヨン
505 -スティシー、後退

オランダ人ハンス・スティシーはSSのゴール手前km80を通過した。このポイントでアルダヴィシュスに16’51″の差。これで、総合順位が交代になりそうだ。

14:46 – オート
301 - ド・ヴィリエ、暫定SS3位

南アのジニエリ・ド・ヴィリエが本日のSSを3位でゴールした。トップとの差は7’44″。

14:40 – カミヨン
533 – CP3 :アルダヴィシュス(KAMAZ)がトップ

km279のCP3をアルチュール・アルダヴィシュス(kamaz)がトップ・タイムで通過。続いてオランダ人ジェラルド・デ・ローイ、+4’32″、イタリア人ミキ・ヴィアシォン(Iveco)+7’08″。校舎台は先程、ミスコースでタイムをロスした。

14:18 – クワッド
264 – ポディウム、確定

クワッド部門トップ3人のアルゼンチン人に続いて、4位はチリ人イグナシオ・カザレ(+21′)、5位
ウルグアイ人セルジオ・ラ・フエンタ(32’27″)。

14:09 – オート
304 – ホロヴィッツ、再度ストップ

クリストフ・ホロヴィッツが再びkm232でストップ、既に35分過ぎた。先程のフレキシブル・パイプの故障の修理が不十分だったと考えられる。

14:04 – カミヨン
デ・ローイ、遅れる

SSゴールまであと1/3というところで、カミヨン部門の順位交代がありそうだ。km256でジェラルド・デ・ローイが数分ストップ。ミキ・ヴィアシォン、ハンス・スティシーも同様タイムをロスしている。現在トップを引いているのはアルダヴィシュス(kamaz)。

13:53 – オート
305 – ローマ、SS優勝

本日のSSをホアン・ナニ・ローマがとった。ステファン・ペテランセルと21秒差。ロビー・ゴードンは途中ストップし、まだゴールを通過していない。

13:39 – カミヨン
トップ・グループ、ミスコース

ジェラルド・デ・ローイ、ハンス・スティシー、ミキ・ヴィアシォンらリーダーが、km237地点をコースから外れて北側を走行している。一方のアルダヴィシュス(kamaz)は、正しいコースを走っており、50kmほど先のCP3をトップ・タイムで通過することになりそうだ。

13:33 – オート
303 -ゴードン、再度走り出す

11分あまりストップして.いたロビー・ゴードンが再度走り出した。ゴールまであと60km。

13:31 – クワッド
257 -SSゴール : トーマス・マフェイ、ステージ優勝

トーマス・マフェイが本日のフェシュフェッシュ、砂のサーフィンステージを終了し、SSのゴールをトップ・タイムで通過した。マルコス・パトロネッリ12’56″、アレヒャンドロ・パトロネッリに13’26″の差。
総合順位ではアレヒャンドロ・パトロネッリがトップ、弟マルコスと1’19’29″のタイム差。そして総合3位のトーマス・マフェイは、トップと1h36’46″、マルコスとはわずか17分あまり。

13:23 – オート
ゴードン、㎞316でストップ !

Hummerに不運か?ロビー・ゴードンが9分前からkm316でストップしている。現在、理由は不明。

13:06 – オート
305 – CP3 : ゴードンの前に、ローマとペテランセル
今朝からずっと、トップ・タイムで走っているホアン・ナニ・ローマがkm279のCP3を通過した。2番目のステファン・ペテランセルに51″の差、3番目のロビー・ゴードンに4’43″の差。

12:54 – オート
312 -ノヴィツキー、ミスコース

ロシア人、レオニド・ノヴィツキー(Mini)がkm231で本来のコースより北側の高所に登ってしまい、タイム・ロス。途中でコースに戻る。

12:49 – カミヨン
505 – CP2 : IVECOチームがトップ

Km189のCP2をカミヨンのトップ・グループが通過した。トップはハンス・スティシー、2番手はジェラルド・デ・ローイ、この二人の差は1秒。そして3番目、アルチュール・アルダヴィシュス(kamaz)、+ 51″。続いて、ミキ・ヴィアシォン(+3’42”)、スペイン人ペップ・ヴィラ(+4’27”)。

12:39 – クワッド
257 – CP3 : トーマス・マフェイ、さらに先を行く

km279のCP3を4h12’31″でトーマス・マフェイがトップ・タイム通過。続いて、マルコス・パトロネッリ、+12’03″、アレヒャンドロ・パトロネッリ+13’00″。

12:24 – モト
003 -SSゴール : ポディウムに上がるのは?

先程ゴールした3人に続いて、暫定SS4位は、エルダー・ロドリゲス、トップとのタイム差5’16″。5位、ジョーディ・ヴィラドムス、8’48″。6位ステファン・ソヴィツコ、9’44″。7位、ノルウェー人パルアンデルス・ウレヴァルスター10’34″。8位、オリヴィエ・パン14’41″。 9位、オランダ人、フランス・ヴェルホーヴェン14’59″。SS序盤でストップし、大きくタイム・ロスしたパウロ・ゴンサルヴェスはトップとの差、19’23″でゴール。

12:15 – オート
CP2 : 通過したオートの順番は?

Km189のCP2,ロビー・ゴードン、ステファン・ペテランセル、ホアン・ナニ・ローマの順で通過。ここを4番目のタイムで通過したのは、リカルド・レアル・ドス・サントス、トップと3’03″の差。続いてジニエリ・ド・ヴィリエ、3’09″の差、レオニド・ノヴィツキー、5’09″の差。

11:49 – モト
023 – SSゴール : バレダ、初SS優勝

本日のSSゴールに4h18’43″で若いホアン・バレダがゴールした。マルク・コーマと1’32″、シリル・デプレと3’39″の差。総合順位では、コーマとデプレの差は、わずか21秒で、デプレがトップ。

11:45 – オート
CP2 :ゴードン、再び追い越した

Km189のCP2を今度はロビー・ゴードンがトップで通過。

11:37 – オート
302 – CP1 : ペテランセル、トップ

途中でロビー・ゴードンを追い越し、ステファン・ペテランセルがCP1をトップ・タイムで通過した。

11:19 – モト
023 – CP3 : ホアン・バレダがトップ

km279のCP3を若いスペイン人ホアン・バレダが3h30’53″で通過、トップ・タイム。続いてマルク・コーマ(+2’35”)、エルダー・ロドリゲス(+3’29”)、シリル・デプレ(+3’47”)、ジョーディ・ヴィラドムス(+5’57”)、ステファン・ソヴィツコ(+6’24”)、パルアンデルス・ウレヴァルスター(+8’15”)の順

11:01 – モト
001 – CP3 : コーマ、相変わらずデプレの前

km279のCP3、トップをホアン・バレダの後、マルク・コーマ(+1’35”)、シリル・デプレの順で通過。マルク・コーマとシリル・デプレの差は2’12″。

10:53 – オート
304 -ホロヴィッツ、止まったまま

10時21分からkm48でストップしたポーランド人、ホロヴィッツ、既に30分以上になる。フレキシブル・パイプの故障のようだ。

10:48 – モト
005 – ペドレロ・ガルシア、エンジン故障

km239でホアン・ペドレロ・ガルシアがエンジン故障でストップ。正しいコースに向かっていたフェリペ・ザノルが、Uターンして戻り、修理を手伝う為に止まった。

10:44 – モト
008 – ミスコース

km238で多くのライダーがミスしている。西東に向かうべきところ、北に向かっている。現在わかっているところで、ミスしたライダーは、ルーベン・ファリア、ホアン・ペドレロ・ガルシア、フェリペ・ザノル、ジェラルド・ファレスら。

10:35 – クワッド
257 – パトロネッリの前をマフェイが走る

総合3位のトーマス・マフェイは昨日、トラブルで大きく後退したが、今日は再び調子を取り戻したようで、SSの2/3をトップを引いている。CP2ではマルコスに1’37″、アレヒャンドロ・パトロネッリに3’04″の差をつけて通過した。

10:26 – オート
304 – ホロヴィッツ、ストップ

ポーランド人、クリストフ・ホロヴィッツがkm48で数分前からストップ。アシストのリカルド・レアル・ドス・サントスがストップして、修理を手伝っている様子。

09:49 – オート
303 – ロビー・ゴードン、SSスタート

オート部門第1走者、ロビー・ゴードンが9時44にSSをスタートした。続いて4台のMini,ステファン・ペテランセル、ホアン・ナニ・ローマ、クリストフ・ホロヴィッツ、リカルド・レアル・ドス・サントスの順。

09:44 – モト
032 – TOP 5.にソヴィツコが入る

ステファン・ソヴィツコ(スロバキア)がトップ5に食い込んできた。現在シリル・デプレより4″速くCP2を通過した。ソヴィツコの次は、ジョーディ・ヴィラドムス(トップとの差+4’39”)、パルアンデルス・ウレヴァルスター(+5’11”)、フランス・ヴェルホーヴェン(+6’04”)。

09:27 – モト
007 – CP2 : ゴンサルヴェス、トップ

Km189のCP2を1h54’00でパウロ・ゴンサルヴェスがトップ・タイム。ホアン・バレダに22″差、マルク・コーマに1’13″、エルダー・ロドリゲスに1’33″、シリル・デプレに2’53″の差。

09:20 – モト
001 – CP2 : コーマが先

Km189のCP2をマルク・コーマがシリル・デプレに1’40″のアドバンテージで通過。

09:18 – モト
007 – ゴンサルヴェスがトップを交代

今度はポルトガル人パウロ・ゴンサルヴェスの番。Km173のCP1を先程のホアン・バレダより7″ 速く通過。続いて通過したのは、同じポルトガル人エルダー・ロドリゲス。トップとの差1’45″。

09:12 – モト
023 – CP1 : バレダ、トップ

km173のCP1、1h45’55″でホアン・バレダがトップ・タイムで通過した。マルク・コーマに35″差、シリル・デプレに2’24″の差。

09:09 – モト
002 – リーダー二人、コースから離れる

km161でシリル・デプレとマルク・コーマがコースをミスした模様。峡谷を数100mほど行ったところで気が付き、コースを修正した。

08:38 – モト
014 – ダヴィッド・キャストゥ、走り出した

ダヴィッド・キャストゥが、電気系の故障でストップしていたが、修理が終わったらしく、再度走り出した。ここで30分近いタイム・ロスだ。

08:35 – オート
オートがリエゾンをスタート

Hummerチームで一台になってしまったパイロット、ロビー・ゴードンがビバークをスタートした。チーム・メイトのナセル・アルアティヤが昨日、リタイアしてしまった。今日のオート部門でSSスタートを予定されているのは105台。

08:05 – モト
014 -キャストゥ、ストップ

昨日既にメカ・トラブルで難儀な一日となったフランス人、ダヴィッド・キャストゥ、今朝スタートするなりkm3でストップした。すでに20分近く止まっている。同国人、ティエリー・ベティス(Thierry Bethys)が数分同じところにストップしたが、再度走り出した。キャストゥは今日もメカ・トラブルに苦しみそうだ。

07:25 – モト
モトがSSスタート

7時20分、最初のモトのライダー、シリル・デプレがSSをスタートした。

06:58 – クワッド
クワッド勢がビバークを出発

本日のSSをスタートするのは17台。アレヒャンドロ・パトロネッリ、マルコスに続いて、トーマス・マフェイ、セルジオ・ラ・フエンタの順。

06:51 – モト
エンジン交換に対しペナルティ

レギュレーションの規定により、エンジンを交代したシリル・デプレとマルク・コーマに、15分ずつの
ペナルティが加えられた。彼らだけではない。15分のペナルティを受けても、エンジンを交換するほうを選んだ。交換してもKTMワークスは、大きな変化はないからだ。ただし、パウロ・ゴンサルヴェスはこれにより、4位から7位に後退した。

06:15 – モト
002 – PREMIERE モト EN ROUTE VERS LA SPECIALE.

シリル・デプレがイキケの南に向かってビバークをスタートした。今日のコースのオープン役はデプレ、ライバル、マルク・コーマは第2走者だ。二人の総合タイムの差は2’28″。一方、3位争いをしているエルダー・ロドリゲスとジョーディ・ヴィラドムス、ジェラルド・ファレス(スペイン)、ステファン・ソヴィツコ(スロバキア)を含め、114台がスタート予定。

04:30
イキケ→アリカ : リマまであと5日

本日第10ステージは、17kmのリエゾンと377kmのSSが行われ、チリ最後のコース。海岸線を走り、その後少し内陸に入る68kmのリエゾンの後、SSのスタートだ。
モト部門はコーマかデプレか、まったく予想がつかない。オート部門でもまったく誰が優勝できるのか予想がつかない。クワッド部門は、パトロネッリの名前が総合優勝にあがりそうだ。カミヨン部門でもジェラルド・デ・ローイがほぼ安泰というところか。

1月11日 (水)  第10ステージ  イキケ→アリカ
リエゾン : 317㎞
SS :  377㎞  

アリカの最速パイロットは、バレダとローマ
Km35で足をケガしたにもかかわらず、本日第10ステージで存分に才能ぶりを発揮し、SSを制したバレダ。ダカール・ラリーで初めのステージ優勝。デプレはかろうじて総合順位、わずか21秒差で依然リーダーのイスをキープ。オート部門では、ローマがSS優勝、今大会3度目。ペテランセルはゴードンの失敗、ホロヴィッツのメカ・トラブルにより、総合4位から2位に浮上した。

今大会、モト部門でいきなり頭角を現した若いスペインライダー、ホアン・バレダ。3回のSSでトップ5に入り、彼のポテンシャルを見せていたが、今日ついに第10ステージでSS優勝した。痛みに耐えながらのゴールだった。彼はSSのkm35で足をケガし、それでも走り切って、速いだけではなく、トップライダーとしての資質もあることを示した。

SSゴールをバレダはマルク・コーマに1’32”の差、シリル・デプレに3’39”の差で通過した。これまで繰り広げていたコーマとデプレの激しい争いは本日も続いた。デプレはトップ走者なのでレースは不利、それをコーマが上手くコントロールした。結果、コーマが2’07”差でライバルに勝った。総合タイムではデプレがトップのまま、コーマとの差は21秒。

そして、二人の後方でも順位をめぐって戦いは続く。エルダー・ロドリゲスが本日SS4位、ジョーディ・ヴィラドムスがSS5位。ヴィラドムスは、同国人パウロ・ゴンサルヴェスが転倒したのを助け、タイムを落とし、総合タイムでロドリゲスとの差は32’56”となってしまった。ゴンサルヴェスはトップとの差19’23”でSSを終了し、総合7位に下がった。

オート部門ではロビー・ゴードンが失敗!トップでスタートしたゴードンとペテランセルはスタート直後からものすごいドュエルを始めた。二人は何度も走る順位が入れ替わった。しかし、ゴール手前、ゴードンがペテランセルを追い越した時、ギャップに突っ込んで、クルマのフロント左を激しくぶつけ、ペテランセルに勝利への道を譲ることになってしまった。その後ろを淡々とマイペースで走るホアン・ナニ・ローマ、二人のバトルをよそに、ベストタイムでゴール、本日のSS優勝となった。彼はダカール・ラリー通算5度目の優勝。

総合順位では、ローマはゴードンの失敗が恩恵をもたらし、総合順位2位に浮上した。総合トップのステファン・ペテランセルと19’05”、総合3位はロビー・ゴードン、19’51”差。昨日まで総合2位にいたクリストフ・ホロヴィッツはkm50でパワー・ステアリングの故障により後退した。

一方、ロビー・ゴードンに大きな問題が発生したことも伝えておこう。本日オートのオフィシャルからコミュニケが発表になった。内容は: 「第9ステージのゴール後、車検担当官はゼッケン303(ロビー・ゴードン)のクルマが、車両レギュレーション1P条、3P条に適合していないことを確認した。それにより、ゼッケン303はレースから除名となる。この失格の措置に対しロビー・ゴードンは上訴、現在上訴が保留のまま、ゼッケン303はレースを続行している。」

クワッド部門では、このところの毎日のレースとあまり変化はなかった。トップはパトロネッリ兄弟ではなかったが、3人のアルゼンチンの一人、トーマス・マフェイがトップ・タイムでSS優勝。弟マルコスがSS2位、12’56”の差、兄アレヒャンドロがSS3位13’26”の差。
総合順位でも、相変わらずアレヒャンドロ・パトロネッリがトップで弟マルコスと1時間20分近いタイム差が開いている。弟マルコスとマフェイはわずか17’17”の差で2位を争う。ただし、総合4位のイグナシオ・カサレは4h15’、セルジオ・ラフエンテは6h36’の差が開いているので、この後の大きな順位交代はなさそうだ。

カミヨン部門では、アルチュール・アルダヴィシュスが今大会初めてのステージ優勝。何よりもKamazのカミヨンの今大会初めての優勝だ。SS2位はチーム・メイトのアンドレイ・カルギノフ、2’18”差。ライバル、Ivecoチームのデ・ローイとスティシーの、SS序盤のナビゲーション・ミスが恩恵をもたらした。総合タイムではジェラルド・デ・ローイがリーダーをキープ、2位のハンス・スティシーに59’27”の差。アルチュール・アルダヴィシュスは2位にわずか4’50”縮めたにすぎなかった。

EN – The stage summary – Stage 10 (Iquique – Arica) – 2012/01/11

1月11日 (水)  第10ステージ  イキケ→アリカ
リエゾン : 317㎞
SS :  377㎞  

モト
023 – ホアン・バレダ (Husqvarna) :転んで足がもぎれたかと思った

第3ステージでリア・タイヤのトラブルがあったが、毎日ともかく走っている。後半の週に入ってから段々良くなってきた、例えば昨日のように。昨日はアタックできるとわかってきたので、アタックした。今日のSSは転んで足をケガした。スプリントのカーブで120kmで走っていた時、石にぶつかった。すごいショックで足がもぎれたかと思った。ニュートラル・ゾーンに着いたら、オフィシャルが薬をくれたので、それでゴールまで走ることができた。さらにアクセルを踏むこともできた。今日の成績はどうかな?腓骨(ヒコツ)を骨折したかもしれないと思ったが、大丈夫みたいだ。自分ではケガのひどさがどれくらいなのかわからないが、リマまで走れると思う。

002 – シリル・デプレ :そこから、彼がタイムを縮めた
Km225までは調子良かった。いいリズムで走っていた。小さなナビゲーション・ミスをしてしまい、マルク・コーマに追い越された。ホアン・バレダ と一緒に走った。余談だが、彼のスーパーな走りに祝辞をあげるよ。そこから、彼がタイムを縮めた。それはイメージしていた通りのシナリオだったから、驚かなかった。今日もゴールできて嬉しい。どっちみち、俺がトップのまま377kmを引くなんてありえなかった。彼か俺かどちらかが、後ろの砂埃の中を走らなければならなかったので、どっちでもよかったんだ。

001 – マルク・コーマ : 小さなタイム差が勝敗を分けるだろう
これがレースのトーン(調子)で、僕たちはゴールまでこの調子で戦うと思う。お互いに常に少しでもタイムを開きたいと努力している。ペルーに入ったら、決着をつける段階に入る。小さなタイムの差が勝敗を分けるだろう。僕たちはレベルも同じ、チームも同じ、バイクも同じなんだ。つまり100%ライダー次第ってことだ。

クワッド
257 – トーマス・マフェイ :1人で走るのは難しい

今日のSSは非常にバラエティに富み、スプリントのコースだった。アントファガスタの長いステージの後なので、今日のは短くなるだろうと思っていた。それで助かった。ナビゲーションが難しかった。ひとつWPがなかなか見つからず、かなり探した。今日のステージは山の中の道など、非常に景色がきれいだった。今日のSSコースは土の路面の所が長かったが、砂埃はあまりたたなかった。特にゴール手前20~30kmは、埃が無くて走りやすかった。ここから自分はトップとできるだけ離れないようキープしなければいけない。一人で走るのは難しいが、パトロネッリ兄弟のどちらかがトラブルことだってありうるかもしれな。

オート
302 – ステファン・ペテランセル:歯を食いしばって走った

度々ロビーを見たので、交代でトップになったり、後ろになったりしていた。一時、彼が私達を追い越し、数㎞先で、ギャップに突っ込んだ。クルマがひっくり返ると思ったが、うちのコ・ドライバーが彼はちゃんと地面に着いていると言った。その後、彼は少しスピードダウンした。何か小さなメカ・トラブルがあったんだと思う。あんな風にギャップに突っ込んだ時は、普通タイヤとかドライブとか、どこかクルマのパーツを痛めてしまうんだ。今日の私のレースはまぁまぁだった。彼と思う存分バトルし、このトップの座をキープするよう歯を食いしばって走った。

301 – ジニエリ・ド・ヴィリエ:チャンスはある
今日のSSはいちばんハードだった。たくさん穴があるルートの上、ナビゲーションが難しく、さらにデューンまであった。我々はミスは無かったと思うので、愚痴をこぼす理由は何もない。今のところ、私達のクルマはパーフェクトに動いている。もちろん、前のクルマたちと互角の勝負をするにはパワーが足りない。しかし、来年のレギュレーションのスタンダードで走っているので、将来が楽しみだ。ポディウム?できるだけポディウムに登れるよう、最大限のアタックをするよ。今日のような難しいステージがあれば、チャンスはある。

303 – Rロビー・ゴードン :ともかくアタックあるのみだ
右側のタイヤ2つ、石にぶつけ、クルマのパーツを壊した。まだ優勝を狙うのかって?当たり前だ。ステファン・ペテランセルを追い越し、ゴールまで彼は後ろを走っていた。追い越した時に石にぶつかった。そして立て続けに2度もパンクした。これから彼とのタイムを縮めなければならない。クルマのダメージがひどいので、これからたくさん(修理を)やらなければならない。そしたら、アタック、アタック、アタックあるのみだ。

305 – ホアン・ナニ・ローマ : 私の目標はステージ優勝ではない
また優勝したのでSSは良かった。それでモチベーションが上げられる。それは私にとって枝葉末節だが、走っている競技者にはモチベーションが上がる。Miniにとって、Z-Raidチームにとって良いことだ。ともかく嬉しい。だが、ステージ優勝することが私の目標ではない。私はもっとずーっと先を見ていて、リマにできるだけ良い順位で着きたい。今のところチームオーダーは出ていない。重要なのは、与えられたことをきっちりやりこなすことだ。ステファンは18秒差だ。ほんの少し。我々が最初からやっている様な走りを続けられると信じ、やることだ。

カミヨン
502 – ジェラルド・デ・ローイ : 昨日のワダチを追ってしまった

SS最初、コースを間違えてしまった。昨日のSSのコースを横切った。カミヨンのワダチを追った。ハンスも私と一緒に走っていたので、我々はかなりのタイムをロスした。それでも、アルダヴィシュスとの遅れをなんとか取り戻すことができ、ゴール手前で追い越した。その時、それほどタイム・ロスしていないことがわかった。今日のステージは素晴らしく美しかった、特に砂丘は。これからは、今のアドバンテージをキープしながら、リマまで到着することを目指す。

533 – アルチュール・アルダヴィシュス : 本来なら、彼は僕より速い
非常に美しいが、非常に難しいデューンだった。今日のSSはいつもの速いスピードで、いつも通りに走った。カミヨンは好調だった。デ・ローイは本当に速い。彼以上に速くなんて走れない。今日は彼は何か、メカニックのトラブルがあったのだろうか。本来なら彼は僕より速いんだ。自分が今日は彼と対等なライバルになれたのか、ゴール手前1kmで彼が追い越していった。

EN – Interview stage winner – Stage 10 (Iquique – Arica) – 2012/01/11

EN – The stage summary – Stage 10 (Iquique – Arica) – 2012/01/11

EN – Interview stage winner – Stage 10 (Iquique – Arica) – 2012/01/11

EN – Magazine – Stage 10 (Iquique – Arica) – 2012/01/11

EN – Image of the day – Stage 10 (Iquique – Arica) – 2012/01/11

EN – Landscape of the day – Stage 10 (Iquique – Arica) – 2012/01/11

1月10日 (火)  第9ステージ  アントファガスタ→イキケ
リエゾン : 9㎞
SS :  556㎞→606KMに変更 、途中㎞344~㎞466は舗装道路のニュートラル(タイムをアカウントしない)区間を含む、SSパート1、SSパート2

OK 、イキケのゴールはオレンジ・カラー !
昨日のSS優勝者マルク・コーマに3’54の差で、シリル・デプレが本日のSSを制した。今大会3度目のステージ優勝。総合順位でもコーマと2’28の差でトップに返り咲いた。オート部門では、ロビー・ゴードンが第5,6,7ステージでSS2位になった後、ついに本日SS優勝を果たした。SS2位のステファン・ペテランセルに1’38の差で、総合タイムも5’58に縮めた。ひとつ残念なのはチーム・メイトであり、タイトル保持者のナセル・アルアティヤのリタイア。カミヨン部門では総合2位にいたチェコのアレス・ロプライスがリタイアを余儀なくされた。

シリル・デプレが返り咲いた。第8ステージの泥の中の不運が今日は帳消しになったことだろう。本日7番目のスタート。SSは天候上の理由でコースが一部修正され、606kmになった。デプレはスタートするなり、猛然とアタックをかけた。Km12先のCP1から全部のチェック・ポイントをトップ・タイムで通過した。彼のスピード走行の才能を存分に見せつけた一日となり、これで今大会3度目、通算29度目のステージ優勝となった。何よりも、ライバル、コーマに総合タイム3’54の差を付ける事が出来た。コーマは、SSスタートが1番走者という不利にもかかわらず、最大限アタックしたが、それでも2’28の差をつけられてしまった。二人のデュエルはまだ終わりそうもない。特に昨夜、二人ともエンジンを交換したので、相変わらず戦略も二人はまったく平等。

ダカール・ラリー2度目の参加だというのに、コンスタントにトップ集団にいる驚くべきスペイン人ホアン・バレダ (Husqvarna)、本日はシリル・デプレと8’28差でSS3位に入った。続いてSS4位はポルトガル人、エルダー・ロドリゲス(+11’44”)、5位、パウロ・ゴンサルヴェス(+15’12”)。6位、パルアンデルス・ウレヴァルスター(+15’43”)。

オート部門ではアメリカ人ロビー・ゴードンがついに今大会初のステージ優勝を果たした。ペテランセルは終日ゴードンにぴったり着いて走っていたが、CP5を19”差でトップをとる。しかし最後イキケの下り坂まで80km、オレンジ・モンスターのスーパーパワーにはかなわず、再びゴードンに追い越され、1’38のタイム差でゴールとなった。ロビー・ゴードンは通算5度目のステージ優勝、総合タイムでステファン・ペテランセルに5’58の差となった。

オート部門もいよいよデュエルの風体になってきた。なぜなら、3位のホアン・ナニ・ローマは8分もタイムを開けられてしまっているからだ。ローマは、クリストフ・ホロヴィッツがSSゴール手前でひっくり返っている間に、追い越してタイムを縮めた。二人の総合タイムの差は、2’37と昨日の半分になった。
本日第9ステージは、何よりもナセル・アルアティヤのリタイアが衝撃的なニュースだった。エンジンのベルトとオルタネ―ターが故障し、何度もストップして修理を試みたようだが、km200でリタイアした。これで、ゴードンは一人でMini軍団と戦うことになる。

クワッド部門では、昨日までパトロネッリ兄弟とライバルたちが抜きつ抜かれつの戦いをしていたが、パトロネッリ兄弟のステージ優勝4日目、イキケのゴールで、二人は他に寄せ付けない大きなタイム差を築いた。兄弟は終日二人で走り、ゴールではトーマス・マフェイと44分もの差。そして総合順位でもパトロネッリ兄弟が1,2となり、総合3位のトーマス・マフェイとトップとのタイム差は1h50。そして、総合4位のカサレ、5位のラフエンテらとはトップと4h07、 6h17もの差がある。

カミヨン部門は、ロプライスのニュースが関係者を驚かせた。ロプライスは先の第8ステージ優勝し、今朝SSをトップでスタート、朝からジェラルド・デ・ローイと素晴らしいバトルを繰り広げていた。SS中間のニュートラル区間(タイムをカウントしない移動区間)で、事故に遭いリタイアとなった。ロプライス他2名のクルーはメディカル・ヘリに救助され、ビバークで手当てを受けたが命に別状はなさそうだ。

一番のライバルがいなくなり、IvecoチームはSSパート2を独走した。SSゴールはミキ・ヴィアシォンをトップに、ハンス・スティシー(20秒差)、ジェラルド・デ・ローイ(54秒差)と1,2,3フィニッシュ。ミキ・ヴィアシォンは今大会2度目のステージ優勝。

総合順位ではジェラルド・デ・ローイがトップ、総合2位のハンス・スティシーと47’32の差、3位のアルチュール・アルダヴィシュス(kamaz)と1h06’40の差。

この年は、パリ→ダカール→パリという、途中で引き返す新しいコース。アイデアは魅力的だったが、コースは困難きまわりなかった。砂丘郡は柔らかくふかふかで、最初からトップグループのクルマが砂に埋もれて立ち往生した。トップにいた三菱パジェロのブリュノー・サビィと、ピエール・フォントネィ死力を尽くして、コースを走ったが、途中からステージがキャンセルになり、シトロエンZXのピエール・ラルチーグとユベール・オリオールが総合トップになった。三菱パジェロのサビィとフォントネィは、この措置に抗議して、レースから離脱してしまう。パリのゴールでは、ピエール・ラルチーグが初めての総合優勝、モト部門ではエディ・オリオリが3度目の総合優勝を果たした。