Category : interview

1月15日 (日)  第14ステージ  ナスカ→ ピスコ
リエゾン : 254㎞
SS : 29㎞

モト
002 – シリル・デプレ : 今日のことは一生の思い出だ

毎日、小さなことに気を付けてきた。俺の宿題をきちんとできたことは嬉しい。俺のような職業では、うまく行くと優勝にありつける。今日、優勝できた。こんな嬉しいことはない。今回は、俺が今まで出たダカール・ラリーの中で一番難しかった。肉体的にも厳しかったし、何よりも精神的にきつかった。毎朝チャレンジの気持ちを立て直し、戦う、それは頭の中では非常にハードだ。それは42kmのマラソンとは全く違う、ここでは毎朝、毎朝、辛い仕事に出かけなければいけないんだ。優勝はどんなものでも素晴らしい、しかしこれだけは格別だ。なぜなら、状況は最後の最後までわからないからだ。毎秒が戦いの中で、シナリオを描くことなんかできない。これまで、85回か90回くらいラリーに出たが、今回が最もハードに戦った。今日の事は一生の思い出だ。
ステファン・ペテランセル?彼は別世界の人だ。俺がクルマを運転する才能があるかどうかわからない、試したこともない。はっきりしているのは、彼は素晴らしいパイロットで、俺にとってルーベン・ファリアのように、彼はジャンポール・コトゥレとすばらしいチーム・メイトがいるってことだ。

001 – マルク・コーマ :もっと一生懸命練習する
総合2位で終わったが、それは簡単ではなかった。毎日精いっぱいできるだけのことをやった。シリルを祝福するよ、彼は本当のチャンピョンだ。しかし、来年は勝てるようもっとたくさん練習する。私達は交代で優勝しているから、本来なら来年は私の番だ。でも、その前に、練習しなくては。
 
 

003 – エルダー・ロドリゲス : 解決策を見つけるつもり
ダカール・ラリーが終わるというのは、いつもながら素晴らしい。しかもポディウムに登れた、信じられない。マルクとシリルという二人のスーパーなライダーがいて、彼らと戦うことは非常に苦しかった。第4ステージで、20分タイムを失い、その2日後に20分またロスした。だから40分、これを挽回するのはそうとう難しいと思った。ダカール・ラリーで勝つには、年間かけて完璧に準備し、レースの間中、すべてが順調に進まなければならない。彼らのレベルに達せられるよう解決策を見つけるつもりだ。すべての点において少しずつ足りないが、何よりも、強力なストラクチャーを手に入れるお金が必要だ。

クワッド
250 – アレヒャンドロ・パトロネッリ :最初から最後まで完璧

ステージは良かった。ダカール・ラリーが終わったことが信じられない。レースは時々非常に難しかったが、すべてうまく終わった。これで2度目の優勝だ。続けて2度優勝というのは非常にたいへん。去年は途中手をケガし、走るのが辛かったが、今年は完璧だった、最初から最後まだ。まったくトラブルがなかった。神様のお陰だ。応援してくれた人達にお礼を言いたい。
 
 

オート
302 – ステファン・ペテランセル : 信じられない

ダカール・ラリーで一回優勝することがこんなに難しいとわかると、10回も優勝できたことが信じられない。再び優勝を手にするまで5年、本当に長かった。南米で勝てたたことは、私の優勝の中で最高の勝利で、ものすごくほっとした。最初の週ずっとライバルと激しいバトルが続き、プレッシャーがレースの間ずっとあった後でのことなので、なおさらだ。X-Raidチームに勝利をもたらすことができたというのはスペシャルだ。スベン・クォンツ(Sven Quandt)は長い間それを望んでいたから。私がこれ以上良いレースができるかどうかわからない。他のドライバーにとっては、レコードを打ち破るのはもっとむずかしくなるだろう。
今回のレースは非常にストレスで、エキサイティングで、刺激的だった、そして最後にこんな喜びがあった。今のところ、チームのみんなと一緒にお祝いをするよ。その後はどうかな。
私の優勝の中で何よりも感激したのはモト部門で優勝したときだった。その勝利の感覚はまた格別な気がする。年をとってきたし、パフォーマンスも落ちた市、南米向けにできていないし・・・・どうかなと思い始め、そこで今回は微笑みをもたらしてくれた。が、実は今でもレースの時にポケットの中に、モト時台のブルーのバンダナを持っているんだ。ブルーのバンダナは私の起源だからね。

303 – ロビー・ゴードン : 我々は4番目の敗者
我々、今朝は非常に早かった。20kmちょっとのコースで2位のクルマに1’30”のタイム差をつけた。常々、2位というのは1番目の敗者だと思っている。だから我々は4番目の敗者なんだ。しかし、何より良いことは、我々は他がどうであれ、ラリーで最も早いクルマを持っているということだ。私のHummerとナセルのHummer、我々は最も早いクルマを持っていたんだ。たぶん、また出ると思う。

305 – ホアン・ナニ・ローマ :チームが勝った、それが何より
非常にポジティブだった。また新たに勝てる状況になったという思いがあるね。良いクルマで、良いチームと共にする事ができた。集中して良いレースをすることができた。私のステージ優勝も補足になった。重要なことはチームが勝ったことと、ミス無しの良いレースをした上での準優勝ということだ。
 
 

301 – ジニエリ・ド・ヴィリエ :来年はもっと接近する
Miniの競技性にくらべたら、私達のほうが不利だとわかっていたから、なんとかトップ5に入りたいと思っていた。私達のクルマは将来のルールをベースにデザインされており、彼らに比べたらパワーが不足している。特に砂の中では。しかし、私達のクルマは信頼性の上で全く問題がなく、私達のチームは非常に良い仕事をした。結果は優秀、初めてレースをしてポディウムに登ったような勝利だ。来年はレギュレーションが変更になるので、私達はもっと接近し、接戦になるのは間違いないだろう。来年私達が優勝を目指すのは間違いないよ。

カミヨン
502 – ジェラルド・デ・ローイ : 父がパリ・ダカで優勝して25年目

すばらしいことだ。今年から優勝できるなんて信じられない。すべてチームのお陰だ。ちょっと感動しているので、サングラスのまま話しするよ。レースのすべてが素晴らしかった。私がダカール・ラリーを始めたのは22歳の時だった。それから10年、父がパリ・ダカで優勝して25年目だ。今朝スタート前、とてもナーバスになっていた、がそれもかわいいもんだ。チームを、そしてカミヨンの中の二人のコ・ドライバーを誇りに思うよ。

1月14日 (土)  第13ステージ  ナスカ→ ピスコ
リエゾン: 100 km
SS: 275 km

モト
002 -シリル・デプレ :精神的に非常にハードだった

俺はチームメイトのトラブルを喜ぶようなタイプの男じゃない。マルクにトラブルがあったのだとしたらなおさらだ。すごいプレッシャーの中で今朝スタートしたが、彼も同じということは知っていた。リスクを負わないよう、しかし他のライダーがカーブしている所ではできるだけまっすぐ走るというように、タイムを縮める努力をした。給油ストップした時、俺がマルクより5分早いと聞いた。その後、今度は俺が2,3回タイム・ロスした。たいしたことは無かったが、集中しなければならなかった。今日は本当に、本当に精神的にハードだった。いつものことながら、それから解放される最終日が待ち遠しい。ダカール・ラリーでいろいろな事が起こるのを見てきた。今回もだ。冷静を保ちながら、あと少しのダカール・ラリーを楽しみたい。

001 – マルク・コーマ : もう、走り出せないかもしれないと思った
スタートした時は非常にスピードが出て、快調な滑り出しだった。ラリーで、トップを引き続けるのが難しいことはわかっていたから、自分がイメージしていたより早いスピードだった。km25でバイクの調子が悪くなり、スピードダウンしなければならなかった。ギアボックスのトラブルだった。もう、走り出せないかもしれないと思った。だから、今日ゴールできただけでとても嬉しい。しかも総合2位のまま、有り難い。ラリーの間中、ずーっと戦ってきた。そして、どんな時でも、精いっぱいできることをやった。そんなものだ。これ以上できないというところまで戦わない、そっちのほうが情けないことだ。

003 – エルダー・ロドリゲス : SS優勝、いつものことながら嬉しい
SS優勝、いつものことながら嬉しいね。そして、総合でポディウムに登れたら、言うこと無い。今回、いくつかのステージで、最高の走りができたかもしれない。しかし、いくつかトラブルもあったので、SS優勝がとれなかった。しかし、今日は非常にスピードを出して走ったので、シリル・デプレやマルク・コーマとのタイムを縮められた。すごく良いことだ。来年はもう少し順位が上げられると思う。チームと1年間いっしょに準備したら、その可能性はある。新しいバイクにして、それでテストしてみて、さあ、どうなるか楽しみだ。

クワッド
257 – トーマス・マフェイ :非常に景色が美しかった

明日のステージで終わりだ。そしてリマに着ける。完走という目標がひとつかないそうだ。もちろん、今日の成績は良かった。嬉しいよ。海辺のコースで非常に景色が美しかった。とても高い砂丘を越えなければならないところがあった。2か所ナビゲーションが難しい所があった。そこでリズムをキープしながら走るのは、一人で走るのと、二人いるのとで大きく違う。

250 – アレヒャンドロ・パトロネッリ :とても感動した
もうすぐ終わりだとおもうと嬉しいね。あとSS29kmと2つリエゾンが残っているだけだ。次のダカール・ラリーの優勝も考えられる。今日は、気合いを入れて走らなければならなかった。上手く走れた。すごく感動したし、嬉しい。明日優勝できたら、家族、チーム、アルゼンチン、ラス・フローレス(地名)にとって素晴らしい瞬間になる。最後のステージで何も起こらないよう祈らなくては。他のライダーとのタイム差は充分ある。すべてパーフェクトだ。

オート
302 – ステファン・ペテランセル :今夜も思いっきり呼吸はできない

今日は優勝目的のステージではなかった。特に昨日の翌日なので、罠にはまらないようにつとめた。砂丘越えは、難度でいえば、今までのダカール・ラリーで一番難しいステ―ジだった。SS序盤からタイヤ圧を落とす戦略にした。だから、場所によって、本当に慎重に走らなければならなかった。しかし、上手く砂丘を抜けられた。
昨日は優勝がこぼれ落ちてしまうかもしれないと非常に精神的プレッシャーがあった。勝利は少しずつ、日々の努力によるものだ。まだ30kmのSSが残っている。我々のクルマにメカ・トラブルが起こるかもしれない。まだ、今夜も思いっきり呼吸はできない。本当に安堵できるのは、ポディウムに登ってからだ。

305 – ホアン・ナニ・ローマ : すり鉢にハマった
今日は私のレース人生の中で、一番難しいSSだった。前で転んだモトのライダーを避けようとして、砂丘のすり鉢の中に落ちてしまった。その中で長い時間動けないでいたところ、運良くリカルド・レアル・ドス・サントスが助けてくれた。ジニエリ・ド・ヴィリエとの差がまだ22分ある。が彼も砂丘にハマっていた。その後、我々はウェイ・ポイントがなかなか見つからなくてタイム・ロスしてしまった。そこで12kmも遠回りしてしまった。しかし、それは自分のせいだ。集中が足りなかった。それでもまぁ、ゴールできた。それだけでも有り難い。ダカール・ラリーなのだから。

303 – ロビー・ゴードン :信じられない
とても良いリズムで走っていた。が、砂丘をブーンとジャンプして、クルマのノーズから砂丘に刺さってしまった。そこでブロックされ、40か45分くらいタイムを失った。その間ステファン・ペテランセルが追い越して行った。で、我々も急いで彼の後を追った。クルマが宙返りし、その後、クルマを起こして、再び走り出す、信じられない。Miniチームに大きくアドバンテージがあったので、今日はへし折ってやりたかった。一時、彼らと30分も差があったのだから。ともあれ、面白かった!

301 – ジニエリ・ド・ヴィリエ : 良い仕事ができた
今日また、非常に難しかったから、ゴールできて嬉しい。何度もストップしてタイヤ圧を落とさなければならなかった。ローマが砂の中でスタックしているのを見かけた。ゴードンがブロックされているのも見た。ゴールで我々がトップで通過した。良い仕事ができた。明日、この順位で終われば、我々にとって大きな勝利だ。その上、ポディウムに登れば、クルマが充分コンペティションのパフォーマンスがあることを証明できる。

カミヨン
502 – ジェラルド・デ・ローイ : タイヤ圧を戻すことができなくなってしまった

今日のステージは非常に難しかった。ミスしないよう走った。いつもより重いプレッシャーがあった。タイヤ圧を戻せなくなるという、タイヤのトラブルもあった。だからそれがとてもストレスだった。タイヤ圧を落としたまま走っていると、タイヤがパンクし易いので、ものすごく気を付けながら走った。ゴールに到着できて嬉しい。今年は、背中の痛みはなかったし、肉体的な問題はまったくなかった。とてもハッピーで、将来が楽しみだ。

EN – Interview stage winner – Stage 13 (Nasca – Pisco) – 2012/01/14

1月13日 (金)  第12ステージ  アレキパ→ナスカ
モト&クワッド                 オート&カミヨン
リエゾン : 259㎞              リエゾン : 412㎞
SS : 245 ㎞                  SS : 245㎞

モト
023 – ホアン・バレダ : トップ2人のライダーは別格

前半の週はいろいろトラブルがあったが、他はすべて順調だ。毎日、トップ・グループの中で走っている。一回SS5位、そして今日はSS2位、素晴らしい。すごく嬉しい。今朝の海岸の砂浜ではたくさんのワダチがあって、非常に走りにくかった。自分のリズムをキープしながら、ロード・ブックに集中して、ナビゲーション・ミスしないようにしようと思った。2番目にゴール、非常に満足だ。トップ2人のライダーは別格だ。彼らは本当に速いし、経験もある。今年は勉強の年で、この先も一生懸命勉強するよ。来年はポディウム争いに入れるかもしれない。

002 – シリル・デプレ :彼は速いし、悪賢い
今日は素晴らしい景色のステージだった。非常に感動した。近年のダカール・ラリーの中で、最も美しいステージのひとつかもしれない。レースはといえば、コーマに追い付かれ、あまり良い日にならないかもしれないと予想していた。後悔はしていない。SS前半ずーっとアタックしていたから。このダカール・ラリーでは、待っているのではなく、戦って自分から手にしなくてはいけないんだ。コーマというスーパーなライバル、彼は本当に速いし、悪賢い。一筋縄ではいかない。だから、毎日、良いリズムを見つけようとしている。そのリズムは今度は我々の番のようだ。だから明日のスタートは俺にとってナイスだ。

001 – マルク・コーマ :明日、まだ大事なステージがある
今日のは非常に難しかった。シリルの後ろ、4分後にSSをスタートし、追い越すことができた。それは簡単ではなかった。前半ずーっとナビゲーションに集中した。絶対にミスは許されない。しかし、後半で、アタックできる絶好のチャンスがあるのを知っていたので、そこでシリルとのタイムを縮めることができた。明日、まだ大事なステージがある。

クワッド
252- アレヒャンドロ・パトロネッリ :アルゼンチンの最終ゴールの時はもっと簡単だった

本当に今回は簡単ではない、非常に難しいラリーだ。いつもなら、ゴール前の数日はもっとおとなしい。アルゼンチンでのステージのほうがもっとシンプルだった。ここは、デューンは多いし、非常に暑いので、一段と困難になっている。しかし、ともかくほとんど完走まぢかだ。あと少しで終わる。私が言おうとしていることは、アルゼンチンの最終ゴールの時は、最後の2つのステージが簡単だった。だから、おとなしく走って完走だけを考えればよかった。でも、今回は違う。まだこれからも乗り越えなければならない・・・。

オート
305 – ホアン・ナニ・ローマ :運も必要だ

すぐに砂がとても柔らかいことがわかった。だからタイヤ圧を落とした。ステファンがすり鉢の中で動けないでいるのが見えたような気がした。そこで止まった。少し先で、タイヤ圧を上げで走り出したら、こんどは私がスタックしてしまった。ロックを外したまま、全部の砂丘を非常にタイヤ圧を落として越えた。・・・・砂のピストをトップで走った、トップを走るのは並大抵ではないんだ、運も必要だと思った。最後にステファンが我々を追い越したが、ゴールできて嬉しい。多くの競技者のゴールが、今晩かなり遅くなると思う。

302 – ステファン・ペテランセル :今日はあやうくセットバックするところだった
最初の砂丘を越える時に、砂丘の頂上で傾いてしまい、後ろはすり鉢だった。瞬時にして、我々はブロックされてしまった。どんどんタイムが過ぎ、とても長く感じた。少なくとも20分はタイム・ロスした。それって総合トップの座から落ちるってことだった。砂を掻いて、数センチメート単位で進み、ようやく抜け出した。 その後は、ロスした分を取り戻すのに、ある意味かなりのリスクを背負った。ゴールまでの50kmあまりを、これまで自分のラリー人生でこれほどまでやったことが無いくらいアタックした。最終的にゴール手前数kmで追い付いた。彼も何らかのトラブルがあったようだ。砂丘の中でスタックすると30分もタイム・ロスすると常々言っているんだが、その通りになった。今日はあやうくセットバックするところだった。

303 – ロビー・ゴードン :彼らのケツをけとばしてやった
Miniが女の子のクルマだというのを証明してやった。今日は彼らに20分以上ものタイムを付けたから。(車両検査官から規定違反で失格の指示があったことについて) 私のクルマは、去年出ていたのと全く同じシステムで、オフィシャル達に承認されていた。超過のエアの混入は無い。ところが今になって、彼らは考えを変えた。本当にうんざりしていた。ペテランセルと戦うのも、ローマと戦うのも、私をいかさまだと言って私の正直さを疑われることにもうんざりしていた。でも、今日は彼らのケツをけとばしてやった。

EN – Interview stage winner – Stage 12 (Arequipa – Nasca) – 2012/01/13

1月12日 (木)  第11ステージ  アリカ→アレキパ
モト、クワッド &オート     カミヨン
リエゾン : 120 ㎞       リエゾン : 120 ㎞
SS : 478 ㎞            SS : 432 ㎞

モト
020 – ジェラルド・ファレス:チームは良いラリーをやっている

SS2位になれたのは、私にとって、チームにとってとても良かった。SSパート1のゴールに到着した時、私がトップだと言われた。だからその後、SS優勝目指して、精いっぱいアクセルを踏んで走った。最終的に優勝はできなかったが、今日の成績に満足だ。昨日は体調がとても悪かったが、今日はだいぶ良くなった。いいラリーをやっている。チームも素晴らしい。コンスタントに上位にいられるようになってきた。

002 – シリル・デプレ :アタックするか走る以外、あまり他にすることが無い
ロード・ブックが急に変更になって、コースがわかりにくかった。100m程走った後、マルクが戻って来るのが見えた。彼は俺の2分前にスタートしていた。幸先悪い始まりの、かなりハードな一日だった。マルクとの差はどれくらいになったのかな?重要な事なんだ。どっちにしてもアタックするか走る以外、あまり他にすることが無いんだが。しかし、ファレスがSS2位、それは良くない。明日のレースも難しそうだ。でもダカール・ラリーは何がおこるかわからない。

001 – マルク・コーマ : あと3日、やれることは全部やる
オフピスト、砂路面、石などいろいろなタイプが入り混じったコースだった。今日はシリルがタイムを稼ぐことはわかっていた。最後まで、やれることは全部やる積りだ。まだ3日ある。シリルが前を全速力で走っている時に、戦略を明確にするのは難しい。レース初めから続いているように、限界のスピードではないが、もっとスピードを上げなければならない。

クワッド
252- マルコス・パトロネッリ :二つ、渡るのがとても難しいリオがあった

コースは非常に景色が美しかったが、難しかった。エジプトに時々似ているところがあった。非常に砂漠的な上、マラソン・ステージなので、クルマに注意しなければならなかった。我々はここまですべて上手く行っていてツイていた。アレヒャンドロといっしょにちゃんとゴール出来た。SSの初め、二つの難しい川越えがあった。その一つの川で、水の中で動けなくなってしまった。なんとか左側から抜け出したが、そこは泥が深かった。アレヒャンドロも一時、水の中で動けなかった。ペルーの砂丘はチリのと違っていて、エジプトの砂丘に似ている。砂山の大きさが少し小さめだ。この後残っているステージもかなり難しそうだ。

250- アレヒャンドロ・パトロネッリ : なんとか優勝できるかもしれない
SSは非常に景色がきれいだった。なんとかペルーまで来れた。マルコス・パトロネッリといっしょなのでとても嬉しい。今日はナビゲーションがたくさんあったが、問題なく走れた。我々はとても運が良かった。幸いに弟も一緒にいた。クワッドがリオの中でブロックされ、ワダチに挟まってタイヤが動かなくなってしまった。マルコスが後ろから数秒後に来た。そうでなかったらそのままずーっと動けなかったろう。本当に彼の助けに感激した。最初のリエゾンの後、200mほどの勾配45%の下りがあった。クワッドは石の中に突っ込んだ。びっくりしたが、本当にすごい所だった。なんとか優勝できるかもしれない。この調子で続けるよう頑張るよ。

オート
302 – ステファン・ペテランセル :引き締めてしっかり走る

スーパーな速度で走ることができなかったが、メカ・トラブルもナビゲーション・ミスがなかったので良かった。だから、今日は良いSSだった。フェシュフェッシュのせいでひどく走りにくかったが。トップを走っていても、風が砂埃を巻き上げ、視界が悪かった。SSゴール手前数kmでナニを追い越した。ロビー・ゴードンに関しては、何があろうと、ファンの為にリマまで行くべきだろう。今、ナニと私とのタイム差は20分あまり。この後2つデューンの困難なステージがあり、たくさんの砂丘越えをしなければならない。心を引き締めてしっかり走っていかなければならない。クルマで優勝する時はいつも、レースの後半になると、コ・ドライバーと息がぴったりあうようになるんだ。このようなプレッションを常にコントロールしないとね。

305 – ホアン・ナニ・ローマ : 彼はあまりミスしない男
小さいデューンを越えようとした時、目の前にバイクが2台いて、そのライダーの一人が倒れた。それで2分間ブロックされた、があまりたいしたことではない。あまりタイム・ロスしたわけではないから。すべて良し、今日もゴールできて嬉しいよ。ステファンと良いバトルをした。ステファンとはかなりタイム差があるので、私が相手になるのかどうかわからないが。私達のタイム差は20分で、スタックしたらあっと言う間に失ってしまうタイムだ。それは誰にでも起こり得ることだが、ステファンは違う。彼は経験を積んでいるので、あまりミスをしない男なんだ。でも、正直、それを願っている。リマでできるだけ良いポジションになれるよう、できるだけのことを精いっぱいやる積りだ

301 – ジニエリ・ド・ヴィリエ: SS優勝したのはチームにとって良いことだ
こんなにたくさんのフェシュフェッシュはこれまで見たことが無い。本当に走りにくかった。石も多かったし、キャニオンの中になかなか手ごわい急な登りもあった。ポディウムに登れたって、素晴らしいニュースだ。しかし我々はまだまだ、しっかり集中していなければならない。まだ非常に難しいステージが二つ残っている。今回いろいろな出来事があった。SS優勝したのはチームにとって良いことだが、それ以前に毎日のステージをゴールすることが大事だ。
 
 

303- ロビー・ゴードン : 1ドル硬貨の為の戦い
SSパート1の最後で、シャフト・ドライブのジョイントが壊れたので、その後のリエゾンで交換した。その為に非常に時間がかかってしまい、SSパート2のスタート時間に間にあわなかった。そしてゴール手前でクラッチが壊れた。今日は本当にツイていない日だった。最悪・・・。しかし、ダカール・ラリーはこんなものだ。ファイト、ファイト、ファイトだ。時々努力が実る、そして今日は駄目だった。1ドル硬貨を手に入れる為の戦い。これから先何が降りかかってくるのかわからないが、我々はリタイアしない。絶対にリマまで行く。

カミヨン
502 – ジェラルド・デ・ローイ :アタックしなかった

とても美しいステージだった。スプリントのコーナーや岩場があった。カミヨンは好調に走っているが、今日はあまりアタックしなかった。スティシーやアルダヴィシュスにあまりタイム差をつけられないよう注意しながら、慎重に走るよう努めた。彼らとのタイムは充分離れているので、すべて上手く行っている。
 
 

505 – ハンス・スティシー : サスペンションをコントロールしなければならなかった
精いっぱいアタックしたかったが、50kmのところで川にハマってしまった。カミヨンは大きなダメージは無かったが、でもスピードを落とした。最後まで走るのにサスペンションが持つようコントロールしなければならなかった。今日のSSはカミヨンに要注意のコースだったので、ゴールできて嬉しい。アルダヴィシュスを途中抜いたので、順位は上なのかな?でも、リマまでまだ長い。

EN – Interview stage winner – Stage 11 (Arica – Arequipa) – 2012/01/12

1月11日 (水)  第10ステージ  イキケ→アリカ
リエゾン : 317㎞
SS :  377㎞  

モト
023 – ホアン・バレダ (Husqvarna) :転んで足がもぎれたかと思った

第3ステージでリア・タイヤのトラブルがあったが、毎日ともかく走っている。後半の週に入ってから段々良くなってきた、例えば昨日のように。昨日はアタックできるとわかってきたので、アタックした。今日のSSは転んで足をケガした。スプリントのカーブで120kmで走っていた時、石にぶつかった。すごいショックで足がもぎれたかと思った。ニュートラル・ゾーンに着いたら、オフィシャルが薬をくれたので、それでゴールまで走ることができた。さらにアクセルを踏むこともできた。今日の成績はどうかな?腓骨(ヒコツ)を骨折したかもしれないと思ったが、大丈夫みたいだ。自分ではケガのひどさがどれくらいなのかわからないが、リマまで走れると思う。

002 – シリル・デプレ :そこから、彼がタイムを縮めた
Km225までは調子良かった。いいリズムで走っていた。小さなナビゲーション・ミスをしてしまい、マルク・コーマに追い越された。ホアン・バレダ と一緒に走った。余談だが、彼のスーパーな走りに祝辞をあげるよ。そこから、彼がタイムを縮めた。それはイメージしていた通りのシナリオだったから、驚かなかった。今日もゴールできて嬉しい。どっちみち、俺がトップのまま377kmを引くなんてありえなかった。彼か俺かどちらかが、後ろの砂埃の中を走らなければならなかったので、どっちでもよかったんだ。

001 – マルク・コーマ : 小さなタイム差が勝敗を分けるだろう
これがレースのトーン(調子)で、僕たちはゴールまでこの調子で戦うと思う。お互いに常に少しでもタイムを開きたいと努力している。ペルーに入ったら、決着をつける段階に入る。小さなタイムの差が勝敗を分けるだろう。僕たちはレベルも同じ、チームも同じ、バイクも同じなんだ。つまり100%ライダー次第ってことだ。

クワッド
257 – トーマス・マフェイ :1人で走るのは難しい

今日のSSは非常にバラエティに富み、スプリントのコースだった。アントファガスタの長いステージの後なので、今日のは短くなるだろうと思っていた。それで助かった。ナビゲーションが難しかった。ひとつWPがなかなか見つからず、かなり探した。今日のステージは山の中の道など、非常に景色がきれいだった。今日のSSコースは土の路面の所が長かったが、砂埃はあまりたたなかった。特にゴール手前20~30kmは、埃が無くて走りやすかった。ここから自分はトップとできるだけ離れないようキープしなければいけない。一人で走るのは難しいが、パトロネッリ兄弟のどちらかがトラブルことだってありうるかもしれな。

オート
302 – ステファン・ペテランセル:歯を食いしばって走った

度々ロビーを見たので、交代でトップになったり、後ろになったりしていた。一時、彼が私達を追い越し、数㎞先で、ギャップに突っ込んだ。クルマがひっくり返ると思ったが、うちのコ・ドライバーが彼はちゃんと地面に着いていると言った。その後、彼は少しスピードダウンした。何か小さなメカ・トラブルがあったんだと思う。あんな風にギャップに突っ込んだ時は、普通タイヤとかドライブとか、どこかクルマのパーツを痛めてしまうんだ。今日の私のレースはまぁまぁだった。彼と思う存分バトルし、このトップの座をキープするよう歯を食いしばって走った。

301 – ジニエリ・ド・ヴィリエ:チャンスはある
今日のSSはいちばんハードだった。たくさん穴があるルートの上、ナビゲーションが難しく、さらにデューンまであった。我々はミスは無かったと思うので、愚痴をこぼす理由は何もない。今のところ、私達のクルマはパーフェクトに動いている。もちろん、前のクルマたちと互角の勝負をするにはパワーが足りない。しかし、来年のレギュレーションのスタンダードで走っているので、将来が楽しみだ。ポディウム?できるだけポディウムに登れるよう、最大限のアタックをするよ。今日のような難しいステージがあれば、チャンスはある。

303 – Rロビー・ゴードン :ともかくアタックあるのみだ
右側のタイヤ2つ、石にぶつけ、クルマのパーツを壊した。まだ優勝を狙うのかって?当たり前だ。ステファン・ペテランセルを追い越し、ゴールまで彼は後ろを走っていた。追い越した時に石にぶつかった。そして立て続けに2度もパンクした。これから彼とのタイムを縮めなければならない。クルマのダメージがひどいので、これからたくさん(修理を)やらなければならない。そしたら、アタック、アタック、アタックあるのみだ。

305 – ホアン・ナニ・ローマ : 私の目標はステージ優勝ではない
また優勝したのでSSは良かった。それでモチベーションが上げられる。それは私にとって枝葉末節だが、走っている競技者にはモチベーションが上がる。Miniにとって、Z-Raidチームにとって良いことだ。ともかく嬉しい。だが、ステージ優勝することが私の目標ではない。私はもっとずーっと先を見ていて、リマにできるだけ良い順位で着きたい。今のところチームオーダーは出ていない。重要なのは、与えられたことをきっちりやりこなすことだ。ステファンは18秒差だ。ほんの少し。我々が最初からやっている様な走りを続けられると信じ、やることだ。

カミヨン
502 – ジェラルド・デ・ローイ : 昨日のワダチを追ってしまった

SS最初、コースを間違えてしまった。昨日のSSのコースを横切った。カミヨンのワダチを追った。ハンスも私と一緒に走っていたので、我々はかなりのタイムをロスした。それでも、アルダヴィシュスとの遅れをなんとか取り戻すことができ、ゴール手前で追い越した。その時、それほどタイム・ロスしていないことがわかった。今日のステージは素晴らしく美しかった、特に砂丘は。これからは、今のアドバンテージをキープしながら、リマまで到着することを目指す。

533 – アルチュール・アルダヴィシュス : 本来なら、彼は僕より速い
非常に美しいが、非常に難しいデューンだった。今日のSSはいつもの速いスピードで、いつも通りに走った。カミヨンは好調だった。デ・ローイは本当に速い。彼以上に速くなんて走れない。今日は彼は何か、メカニックのトラブルがあったのだろうか。本来なら彼は僕より速いんだ。自分が今日は彼と対等なライバルになれたのか、ゴール手前1kmで彼が追い越していった。

EN – Interview stage winner – Stage 10 (Iquique – Arica) – 2012/01/11

1月10日 (火)  第9ステージ  アントファガスタ→イキケ
リエゾン : 9㎞
SS :  556㎞ 、途中㎞344~㎞466は舗装道路のニュートラル(タイムをアカウントしない)区間

モト
002 – シリル・デプレ : バトルに勝つ準備がある

心地いい高揚感だ。昨日のようなやっかいなSSの後で、この先どうなるか少し不安だった。いつものリズムを取り戻さなくてはならなかった。トップで、それをするというのは並大抵ではなかったが、ともかく今日の出来に満足だ。秒単位、できることなら分単位のタイムを縮めようとスタートした。厳しい競争だった。どんなスポーツでもそうだが、ハイレベルのプレイヤー同士の競技では、これ以上出せないというまで力を振り絞って困難に立ち向かうんだ。そうでなければ、バトルに勝つ準備ができてないってことなんだ。その点俺は、準備OKだ。

001 – マルク・コーマ :これから決着をつける戦い
最初から困難なSSになるとわかっていた。長くて、非常に注意を要するナビゲーションのSSだった。これから決着をつける戦いになる。シリルはすごいライバルなので、各kmが勝負になる。しかし、私は、それを楽しんでやる、それがスポーツだと思う。昨夜、KTMのメカニックが、コースの半分になったので、我々のエンジンを交代する時期だって決めた。いいことだ。

023 – ホアン・バレダ : ナビゲーションが上手く行った
今日のSSはスプリントの難しいコースだった。埃はひどく、石が多くて、非常にリスキィだった。SSの終盤は、ちょっとしたミスで一日の努力がパァになってしまうような、ウェイ・ポイントが見つけにくいナビゲーション・コースだった。シリルの30”後ろを走っていたが、途中少しコースを見失い、ミスしないようゆっくり走ることにした。こんな難しいナビゲーション・コースを50kmも走ってきただけで、ポジティブだ。ひとりで、ナビゲーションできたのは初めてのことなので、非常に満足。今日は素晴らしい1日だった。

003 – エルダー・ロドリゲス : 何が起こるか分からない
今日のSSはまさにダカール・ラリーの真骨頂といえる、長くて、難度の高いナビゲーションのコースだった。デプレとコーマに付いて行こうと、良いリズムで走った。もしこの調子で走れれば、良い結果になると思う。彼ら二人は総合順位を巡って戦っていて、ものすごく速い。彼らミスするかもしれないって?それもあり得る。
 
 
 

クワッド
252 – マルコス・パトロネッリ:勝つことはもう目標ではない

ほとんど、今日はいっしょに(兄と)いっしょに走った。ファイナルの60kmではサイド・バイ・サイドで走った。SSのコースは景色が非常に美しいスプリンター・コースで、場所によってリスキィな所があり、また最後はデューンもあった。コース初番は石が多くて少し心配だった。ゴールまで距離がかなりあったので、パンクが心配だった。僕のYamahaのクワッドは絶好調だ。ライバルと1時間以上の差がある。だから今は、勝つことではなく、一つ一つのステージを完走して、リマに到着することが目標だ。

オート
303 – ロビー・ゴードン: クレイジーにアタックした

今日も我々にとってよいSSだった。ステファン・ペテランセルと総合トップを交代するのを待っているところだ。最初のSSパート1で1’30”彼とタイム差があった。しかし、SSパート2でも、気狂いのようにアタックした。彼はタイム差をキープし、私はタイムを縮めなければならない:私達は立場が違う。レースはあと4日。Hummerは強い。しかしステファン・ペテランセルはCP5から追い上げた。彼もクレイジーだ。私よりもっとクレイジーだ。
 

302 – ステファン・ペテランセル : 
今日はダメージができるだけ少なくて済むような走りに徹した。今日もクルマを壊し易いコース砂漠のだったから。SSのコースによるが、時に続けてSSを制することができることがある。Hummerはメカ・トラブルが無ければ我々のクルマより速い。我々は彼とのわずかなアドバンテージを維持するよう取り組まなければならない。ナセルが追い付いてこなかったので、彼がメカ・トラブルがあったのだろうと思った。その後、終日彼の姿が見えなかった。つまり、ゴードンはたった1台しかなく、我々の立場のほうが良いってことだ。

304 – クリストフ・ホロヴィッツ : ひっくり返っちゃった
今日のSSの95%は良かった。ゴール手前10kmで、コースでバランスを失い、まっさかさまにひっくり返ってしまった。観衆が起こすのを助けてくれた。ライダーも一人いた。彼には本当にお礼を言いたい。そこで、かなりタイム・ロスした。本当に精いっぱいアタックしているとこうしたこともあり得る。とはいえ、我々はまだレースを続けていられる。そして、これからもアタックを続ける。
 
 
502 – ジェラルド・デ・ローイ : すばらしいバトルだった
SSパート1ではアレス・ロプライスと素晴らしいバトルをした。彼がちょっとナビゲーション・ミスしたので、追い越し、彼の前を走った。自分の目標は、この方法でレースをコントロールすることだった。その後、彼が事故があったことを聞いた。彼らのカミヨンがかなりひどい状態になったと聞いたが、カミヨンの中で安全ベルトをして、何でもないことを祈るよ。
SSパート2では、コースは非常に美しく、素晴らしいバトルができた。でも、アレス・ロプライスのことを考えると少し憂鬱だった。非常にすばらしいライバル同士のバトルを最初の日から続けてきていたので、非常に残念だ。それも仕方ないのかもしれないが。

EN – Interview stage winner – Stage 9 (Antofagasta – Iquique) – 2012/01/10

1月9日 (月)  第8ステージ  コピアポ→アントファガスタ
リエゾン : 245㎞
SS : 477㎞

モト
001 – マルク・コーマ : いい数字だ

すごく長いSSだった。泥のところであまりタイム・ロスしなかったのはツイていた。その後彼との差を縮められるとわかったので、本気でアタックした。でもゴール手前でエンジンに問題があるのに気がついた。だから少しスピードを緩めて、ゴールまでいけるかどうか確かめた。今日は通算20回目のステージ優勝だ。いい数字だ。しかし、肝心なのはSSをとることではない。そして、まだ先は長いんだ。

003 – エルダー・ロドリゲス: 信じられない光景
みんな今日はあまり上下が変わらないだろうと予想していた。でも実際、かなり難しかった。ナビゲーションはたくさんあったし、何よりkm11辺り、リオの中が泥で覆われていて、多くのライダーが中ではまってしまっていた。それは信じられない光景だった。未だ、総合3位、とっても良いことだ。
 
 

002 – シリル・デプレ : 俺が最初の餌食
2日前にコースを下調べして確認するオフィシャル・カーが走った。そして今日はコースの上がすごい泥なのに、ロード・ブックに注意書きがなかった。俺はその最初の餌食だ。パルアンデルス・ウレヴァルスター、パウロ・ゴンサルヴェスや何人かがそこを通った後、コースが迂回するよう変更された。そうでないと、200台もの競技者が泥の中にブロックされてしまうことになる。だから俺一人が、泥の中のタイム・ロスを支払わなければならないのは、納得できない。主催者の決定を待とうと思う。

023 -ホアン・バレダ :この調子が続くと良い
SSスタート直後は本当にスピードを出せるコーナーだった。でも、砂埃がすごくて、度々急ブレーキを踏まなければならなかった。まったくコースが見えなかった。その後はマッドのひどいところで、泥に足を取られて動けないライダーたちがたくさんいる所に着いた。それを見て、違うコースをとって通った。明日もこの調子が続くと良い。どうなるか楽しみだ。

オート
303 – ロビー・ゴードン : たいへんな1日

ホアン・ナニ・ローマが私(の順位)を追い越したかもしれないが、ほんの僅かな(タイムの)はずだ。しかし、ペテランセルとのタイムを7分縮めるというのは大変な1日だった。正直に言えば、今日のSSは最後でしか、本気でアタックしていなかった。SS前半300kmは精いっぱいの走りではなく、最後の150kmだけしか本気で走っていなかった。ライバルが後ろにせまって来たことを感じたので、スピードアップした。

300 – ナセル・アルアティヤ : 良い仕事ができた
エンジンのベルトが具合が悪かったので、二人で直した。その次はオルタネ―ターを直さなければならなかった。その後、本気でアタックした。前に6台クルマがいたので、全部のMINIとド・ヴィリエのトヨタを追い抜いた。よい仕事だった。私が追い越したので、彼ら全員ナーバスになっているが、それは私のせいじゃない。すべて順調に行っているので、どこまでいけるのか見てみようじゃないか。

302 – ステファン・ペテランセル : 彼は総合優勝が狙える
かなりタイム・ロスした。岩場でパンクしたくなかったから、ゆっくり目に走った。にもかかわらず、ゴール手前30kmでパンクしてしまった。今日のSSは良いできではなかった。でもこんなものかもしれない。ゴードンは我々の3分前にスタートし、ゴール手前km180で彼との差は30秒だった。彼は我々のクルマが視界に入るとアクセルを踏むような気がする。そうすると瞬く間に彼の姿が見えなくなってしまうんだ。彼は総合優勝が狙える。だから、彼の立場をよりよく管理するよう全力を尽くした方が良いと思う。

305 – ホアン・ナニ・ローマ : あれ以上速く走れなかった
絶対ミスが許されないスプリント・コーナーがあった。CP1を過ぎたところで、15~20kmの間だったが、アクセルを底まで踏んだ。その後はカーブが続き、そして再びスプリント・コーナーが20km。あれ以上速くは走れなかった。今日の走りは満足だ。そして、ステージ優勝も嬉しい。そしてクルマに全く問題が無いのも嬉しい。クルマは絶好調だ。ゴール手前はステファンといっしょに走っていたが、彼を追い越せなかった。

クワッド
250 – アレヒャンドロ・パトロネッリ: 良いリズムをキープできた

長くて、ハードなスプリントのSSだった。後半はナビゲーションが難しかった。神様のお陰でゴールでき、とても嬉しい。モトのライダーらといっしょにスタートしたので、走りにくいかもしれないと思ったが、大丈夫だった。一人で集中して走れた。良いリズムをキープできた。かなり石の多いコーナーがあって手が痛かった。今日の順位は、本当に嬉しい。
 

252 – マルコス・パトロネッリ :満足
思ったほどSSは難しくなかった。一時、オートの後ろに付いて走った後は、1台だけになって自分のリズムで走った。ゴール手前km40でパンクしたが、たいしたことはなかった。今日は良い走りができて満足。クワッドも好調、メカニックやアシスタントも順調だ。
 
 

カミヨン
アルチュール・アルダヴィシュス : 自分との戦い

フェシュフェッシュが深くて、カミヨンのタイヤが熱くなってしまった。非常にむずかしかったが、なんとかゴール出来た。第2週目にまだレースに残っていられるのは良いことだ。デ・ローイや他のライバルとのバトルは相変わらず続いている。ダカール・ラリーでは、何より自分との戦いなんだ。しっかり冷静に自分をコントロールし、コンスタントにドライビングしなければならない。今年は充分他と対等の戦いができるパフォーマンスのカミヨンで、我々は”プリンセス”と呼んでいる。ここまでのカミヨンのパフォーマンスに非常に満足している。

502 – ジェラルド・デ・ローイ :まだ先は長い
今日はけっこうハードだった。SSの前半は穴が非常にたくさんあった。アレス・ロプライスと競争した。道のコンデションが少し悪い所で追い越された。その後、50kmほど先で追い越した。それは、モラルをキープするのに良かった。今日は、彼に数分負けたが、でもレースはまだ先が長い。パンクしないよう、コンスタントに走り続けるつもりだ。

1月7日 (土)  第7ステージ  コピアポ→コピアポ
リエゾン : 154㎞
SS : 444㎞

モト
001 – マルク・コーマ :ダカール・ラリーの戦略はわかっている

休息日前のコースはいつも難しいことは知っていたが、今日のステージは本当に難しかった。ものすごく暑い上、砂はふかふかに柔らかい。でも、しっかりスピードを出して走れたし、アタックできた。シリルと2分縮めたが、もちろんこれで充分ではない。でも、戦略はわかっている。今日僕が2分とったら、明日はシリルが2分取り返す、というのだろう。ルートが1本しかない所で、順番を交代するのは難しい。でも、休息日前に総合2位にいるのは、上手く行っているってことだ。だから今のところ、僕たちにとって良いレースってことだ。

002 – シリル・デプレ:今日は少し怠けちゃった
今日はマルクがkm200=CP2からトップをひいて走ったので、少し怠けちゃった。でもそれもレースだと思うんだ。だから彼にありがとうって言うよ。2分の戦略(今日コーマが2分、明日はデプレが2分とるという戦略)は相変わらず続けているよ。今日はその為、今手がしびれている。でも、今日のステージはきれいなデューンで、本当に美しい景色だった。休息日に総合トップでいるって良いね、嬉しいよ。

004 – フランシスコ・ロペス : 今回のダカール・ラリーは今日で終わり  
SSの最初、大きな転倒をしてしまった。それで前から痛かった右膝が一段とひどくなった。SS第2ゾーンのデューンの中では、あまりに痛くて思うようにライディングできなかった。明日どうやってスタートできるか、今まだわからない。運良く明日は休息日で、ビバークに着いたら医者に見てもらう積りだ。でも、今回のダカール・ラリーは今日で終わりだ、もう痛くてだめだ。
007 – パウロ・ゴンサルヴェス :リマまで今日のような走りがしたい
良い一日だった。私にとって最高の走りができたので、とても嬉しい。デューンはすごく柔らかくて難しかったが、気持ちよく走れた。ライバルのマルクやシリルとのタイムをかなり縮められた。リマまで今日のように、2週目も同じリズムで走れるよう、明日の休息日はゆっくり休む。

クワッド
252 –マルコス・パトロネッリ : ミスで30km失った
今日のSSはものすごく長かった。km230でコースをミスし、間違った方向に行ってしまい、大きくタイム・ロスした。このミスで30km失った。その後は繰り返しミスをしないよう、ゆっくり走った。

250 – アレヒャンドロ・パトロネッリ : まだ先が長い
とても美しい景色の、スピードコースだった。Km200からはナビゲーションもたくさんあった。SSはとても楽しかった。モト部門の30番目に到着した。すごいだろ。総合順位はあまり重要ではないんだ。まだこの先長い。今日の成績は良いが、これで確定したわけでもなんでもない。マルコスの今日の結果をみてごらんよ。1時間以上もタイム・ロスしている。俺を待ってろって言ったのに、彼は頑固なんだ・・・。

オート
300 – ナセル・アルアティヤ :目標は毎日8分
今日は、クルマが完璧に作動し、SSの最初から最後までアタックした。少しリスクはあったが。我々の目標は毎日7,8分づつタイムを縮めること。今日はそれをきっちりこなした。月曜日から毎日それを繰り返す積り、できればそれ以上も。ダカール・ラリーで優勝するには、それ以外ない。

302 – ステファン・ペテランセル : 少し苦労した
デューンがもっと硬いことを期待していた。しかも、ゴール手前はキャメル・グラスと入り混じっていた。あと少しでスタックしそうだった。一時、ロビー・ゴードンがパンク・ストップしていたので、追い越した。でもその後間もなく追い付いて、鉄砲玉のように追い越して行った。追い付こうとしたが、できなかった。大きなサスペンションなので、路面の穴を易々と越えてしまう。我々が同じスピードで走ったら、穴に足をとられてフロントから転倒してしまう。今日は、この壮大なデューンのコーナーで少し苦労した。

オート
303 – ロビー・ゴードン : Hummerにとって最高の日
Hummerにとって本当にすばらしい1日だ。第1ゾーンのkm25でパンクした。ステファン・ペテランセルが追い越して行ったが、すぐに追い越した。彼とのタイムを何分縮めたかわからないが、我々のクルマがこうした路面をスーパーなスピードで走れることを確認した。このクルマはこうしたタイプのステージの為に作られたのだから。トランスミッションなど、いろいろなパーツを改良し、恐るべきクルマに仕上がった。ナセルが優勝するのは間違いないと思う。OK、まだ他の競技者が私達の上にいるが、この先、私達の順位はもっと良くなる・・・。

カミヨン
502 – ジェラルド・デ・ローイ :すばらしい一日
とても難しいSSだったが、私達にとってはすばらしい1日だった。SSの初めでパンクし、10~12分タイム・ロスした。が、その後、デューンの中でみんなを追い越した。たくさんスタックしていた。ミキ、ロプライス、その他たくさんの4輪車も。他のクルマはスタックしていたが、我々はまったく問題なく走れた。私のカミヨンのノーズはデューンの中でコースが見えにくくハンディキャップになるとみんなに言われていたが、その点でも何の問題もなかった。見たところ、他のカミヨンのほうがもっと大変そうだ。

501 – アレス・ロプライス :まだこの先何があるかわからない
今日は、前に行ったり後ろにきたりの日だった。最初かなりたくさんの競技者を追い越した。その後、パンクして、他の競技者が追い越して行った。それから再び彼らを追い越した。デューンのコーナーに入って、そこでは好調な走りで更に追い越した。今夜の総合タイムは上がっていると思う。しかし忘れてはいけないのは、レースは始まったばかりで、まだ一週間長いレースが待っていることだ。ダカール・ラリーでは私達全員に毎日交互に何かしらトラブルが降りかかる。今日このカミヨンでパンク、明日は違うカミヨン・・・と言うように。リザルトの順位は次々と交代する、こんなものなんだ。昨年は私達が総合2位だった時に、ターボが壊れてリタイアしなければならなかった。不運は誰にでも巡ってくる。この先まだ、何が起こるかわからない・・・。

カミヨン
505 – ハンス・スティシー :ダカール・ラリーはダカール・ラリー
最初のSSでパンクしないよう注意して走った。そのお陰でトップで通過できた。SS第2ゾーンはダカール・ラリーならではの本格的な美しいデューンのコースで、アタックした。あまり速いスピードで走っていたわけではないが、リア・タイヤがパンクした。そこで15分タイム・ロスし、その後2,3回スタックし、更にタイム・ロスした。しかし、今のところ私達はレースを続けていられる上、カミヨンが絶好調、そしてチームはとても良いので、かなり安心している。しかし、ダカール・ラリーはダカール・ラリーなので、まだ、この先何が起こるかわからない・・・。

EN – Interview stage winner – Stage 7 (Copiapo – Copiapo) – 2012/01/07

1月5日 (木)  第5ステージ  チレシト→フィアンバラ
モト&クワッド          オート&カミヨン
リエゾン : 151 ㎞       リエゾン : 246 ㎞
SS : 265 ㎞           SS :  177 ㎞

モト
002 – シリル・デプレ : 常に同じ精神状態をキープしなければならない

他のライダーと激しい争いになるかと思っていたが、それほどでもなかった。今のところ、(コーマと)ほんの少ししかタイム差がない。僅か数分差だ。今日は彼の後ろをスタートしたので、俺にとっては少し楽だった。明日は多分その反対だ。俺は今少しアドバンテージをとっているので、居心地良いクッションだ。だが彼はあっという間に視界から見えなくなるほど速い。俺は常に同じ精神状態で、同じ集中をキープしなければならない。

001 – マルク・コーマ:これまでと違うアタカマのコースが始まる
今日の魔のフィアンバラのSSはハードで難しかった。コースが少し短縮された。体調は良いが、僕は距離が長ければ長いほど、困難が増し、より多くの災難が降りかかる。今日は小さいミスをし、スタックもした。でも、こうしてゴールし、優勝目指してレースを続けられる。ここからこれまでと違うアタカマのコースだ。どうなるか楽しみだ。

003 – エルダー・ロドリゲス :これからアタックする
今回のダカール・ラリーは非常に難しかった。少し疲れた。でも、みんな僕と同じなんだ。バイクが、次々とトラブルがあって、僕の思うようにうまく行かない。でも、今日もゴールできた。ケガもしていない。総合3位だ。絶好調で、その気になればアタックできる。ここからコースが変わるのでアタックしていく。トップの2人とサイド・バイ・サイドのバトルをしてみたいんだ。

クワッド
252 -マルコス・パトロネッリ: チリのコースがすごく難しい

今はまだ優勝は考えていない。チリのコースがすごく難しいのを知っている。だから今日、ゴールすることだけを考える。今日走り終わったら翌日のコースだけを考える。毎日がそれだ。
 
 

オート
302 – ステファン・ペテランセル : クルマを壊さないようセーブして走った

クルマを壊さないようセーブして走り、ミス・コースもしなかった。今日はコース・オープン役だったので、ミス・コースしないよう、各デューンの手前でスピード・ダウンしてでも、正しいコースをロード・ブックと確認しながら走った。どっちに行くか迷ってぐるぐる回ることもなかった。たとえSSで優勝できないとしても、今日の出来には非常に満足だ(このインタビューはまだ全競技者のリザルトが正式発表になっていない段階)。
ワジ(涸川)が雨のせいで水かさが増し、コースがショートカットされた。我々が通過した時既に、この泥のコーナーは水が多くて通れなかったので、主催者の処置は良かったと思う。

303 – ロビー・ゴードン : これからまだレースは先が長い
最初から最後まで大きなミスもせずにアタックした。途中のCPでベスト・タイムを出したが、我々のリザルトにあまり関係しないほどのタイム。クルマはパーフェクトに作動している。クリストフ・ホロヴィッツと対等なバトルができたことに少し驚いた。それは、彼が素晴らしい走りをしているということなのだろう。今日はステファン・ペテランセルに3分追い付いたのでとても良かった。これからまだレースは先が長い。

304 – クリストフ・ホロヴィッツ : SSは比較的、簡単だった
SSは比較的簡単だった。昨夜雨が降ったらしく、砂が絞まって走りやすく、真剣にアタックできた。デューンの中に時々、ふかふかの窪みがあるからデューンを登る時は、アクセル一杯にして登らなければならなかった。ジニエリ(ド・ヴィリエ)がスタックしている側を通り過ぎた。全体的に罠は多かったが、ドライビングするにはおもしろいSSだった。今日はまた、サスペンションの調整を変えたので、クルマはデューンをジャンプながら走っていた。

301 – ジニエリ・ド・ヴィリエ: これがフィアンバラだ
二つ目のデューンまでは、全て順調だった。デューンの向こうに、巨大なデューンが見えるまでは。もう少しで越えられそうだったが、すごく柔らかい砂のくぼ地に入り込んでスタックしてしまい、そこでかなりのタイムをロスしてしまった。これがフィアンバラだ。こんなものさ。クルマがパーフェクトな状態でゴールできたので何よりだ、肝心なのはこのSSをゴールできたことだ。
 
 

300 – ナセル・アルアティヤ : 本当にがっかりだ
スペアタイヤのロープが緩んで、タイヤが引きちぎられてしまった。エンジンがオーバーヒートしてしまい、ストップして修理し、タンクの水が溜まるのを長時間待たなければならなかった。他にどうしようもなかった。それまで、私達は超快調に走っていた。マキシマムにアタックしていて、トップ・タイムでSSを走っていた。今日の目標は10分タイムを縮めることだった。このトラブルに遭うまでは、どんどんタイムを縮めていた。だから、本当にがっかりだ。

カミヨン
502 – ジェラルド・デ・ローイ: 今日も私達にとって素晴らしい

今日も私達Ivecoが3台一緒にゴールし、良い一日だった。リザルトが出るまでもう少し待たなければならないが、それにしても、良かった。最初の方のデューンはふかふかに柔らかかったが、我々のカミヨンは問題なくクリアできた。こうして、毎日入れ替わり立ち替わりウチのチームのカミヨンがトップをとっているが、アレス・ロプライスやカマズが激しく追い上げることがないよう戦略を立てている。本来ならカマズは今以上にタイムが良いはずだが、今のところ、レースの神は私達に微笑んでいるようだ。

501 – アレス・ロプライス : ダカール・ラリーらしいSS
昨日のSSは私達にはとても難しかった。ゴールまでの120kmをフロントガラス無しで走らなければならなかったからだ。長い区間浅瀬を渡るのに、本当に大変だった。今日はそれに比べて俄然良かった。本格的なダカール・ラリーらしいSSのコースを、少しでもタイムを縮めるようスピードを出して走った。これは何かというと、2週目が、私達の本来の力を見せられることになるということだ。休息日まではおとなしく他のカミヨンについて走っているが、それからは取るべき戦略に取りかかる。
 
 

500 – エドワルド・ニコラエフ : もうタイム・ロスできない
今日は170kmあまりしかなかった、でも、易しいコースじゃなかった。もうこれ以上タイム・ロスできないし、ミス・コースもできない。今日はだから、たくさんのデューンがある中、コンスタントな走りに徹した。肝心なのは、今、ストップしないことだ。
 
 
 

EN – Interview stage winner – Stage 5 (Chilecito – Fiambala) – 2012/01/05

1月4日 (水)  第4ステージ  サンファン→チレシト
リエゾン : 424㎞
SS :  326 ㎞

モト
002 – シリル・デプレ:俺は今日のできに満足
この地方に前日まで続いた雨のせいで、ピストが川のようになって急流となり、大きな石がむき出しになった。それが一段とコースを走りにくくし、その上、ひどい暑さだ。この状況の中で良いリズムをキープして走るのはとても厳しい。だから、俺は今日のできに満足。コースをトップでスタートし、マルクが遠く後ろを走っていた。彼は絶対タイムを縮めようとするだろうと思ったので、ナビゲーション・ミスしないよう集中した。だから、何度も注意書きの手前で少しスピードダウンした。今日は400km近いSSだが、そこで2分しかロスしていない。それはとても良いことだ。

001 – マルク・コーマ: フィアンバラや他のステージがある
今日のSSはすごく難しかった。特に前半はスピードのコーナー、その後はナビゲーション・コーナー、さらにリオの中で水がすごく多かった。最初からスピードを出して走ろうとしたが、難しかった。何人かライダーを追い越し、少しシリルとのタイムを縮めた。まだフィアンバラや他のステージがある。今日はこんなところだ。毎日アタックする。
 

015 – フランス・ヴェルホーヴェン:ヒューズのトラブル
今朝は、絶好調でシリル・デプレの巻き上げる埃の中を猛スピードで走った。給油地点の4km前まではうまく行っていたが、そこで電気系の故障でストップしてしまった。エンジンがかからないので見てみたら、バイクの後部一部がもぎ取られて、ヒューズが壊れていた。鉄のワイヤーを代わりにして直し、給油所まで再スタートした。そこで、給油しながらヒューズを交換するのに15分かかった。その後、マルクと一緒にスタートして、ゴールまで一緒に走った。

クワッド
250 – アレヒャンドロ・パトロネッリ: すばらしい景色のステージ
土の路面もあったが、泥も、水も、全部あった。コースは本当に、本当にすごいコースだった。今日は全くトラブルがなく、パーフェクトだった。326kmを信じられないような走りができた。本当になんというコースだ、主催者にブラボーと言いたい。すばらしい景色のステージだった。
 
 

252 – マルコス・パトロネッリ :多くの罠のあるコース
なんとかゴールできた。こんなコース今まで走ったことがない。砂路面、水、泥ありの罠の多いコースで、ものすごくハードだった。ゴールまで150kmとなってから少しペースダウンしたが、でもトラブルもなくゴールできた。これが大事なんだ。なんとかゴールできた、そして良い終わりのコースだった。

オート
302 – ステファン・ペテランセル : マイペースで走った
パンクも無く、コースもミスせず、アタックもせず、最初から最後まで淡々とマイペースで走った。そして結果は良好だった。でも、できることなら、明日コースのオープン役(第1走者)になりたくなかった。明日は(オートとモトのコースが別なので)モトのワダチが無いから、トップを走行するのは理想的ではないんだ。今日は、他の競技者がミスが多かったようで、お陰で(順位が)上に上がれた。

300 – ナセル・アルアティヤ :レースはまだ終わっていない
SSの終盤で、泥の中に入り込み、そこから抜け出すのにすごくタイム・ロスしてしまった。しかし、レースはまだ終わっていないから、残りの10日を精いっぱい走る。クルマの操作に慣れはじめ、今朝は非常に良い走りができた。無理せず、ベスト・タイムを出せた。Miniを2台追い抜いた。これからが楽しみだ。
 
 

301 – ジニエリ・ド・ヴィリエ :今日はとてもリスキーなSSだった
今日のコースは本当にリスキーな、石の多いコースだった。ナセルがゴール手前20kmの所でストップしているのを見た。しかし、私達はトラブルが全くなかった。あまりリスクを冒さないよう走ってきた。明日は週の最後の日で、フィアンバラのSSなのでいちばんハードなコースなんだろうな。でも、もう3年も(ダカール・ラリーで)ここを通ったので、コースは良くわかっているから、あまり不安はない。明日も精いっぱいやって、良いリザルトになるようがんばるよ。

カミヨン
502 – ジェラルド・デ・ローイ :毎日カミヨンを改良している
今日はたくさん追い越した。非常に難しいSSで、良い走りができた。だが、ゴール手前6kmで、キャビンのサスペンションを壊してしまった。今日のような凹凸の極端なセクションでは背中が痛いし、疲れるしで好ましくない。でもまぁ、すべて上手く行っている。毎日カミヨンを改良している。
 
 

501 – アレス・ロプライス : フロントガラスが壊れた
何と言ってよいのか・・・ものすごく難しいSSだった。フロントガラスが割れたので、ひどい砂埃だった。本当にSSをゴールするのが大変だった。でも、なんとかここ(ゴールに)いる。なんとか苦難を乗り越えることができた、それだけで充分満足だ。
 
 

533 -アルチュール・アルダヴィシュス :こんなの大好き
今日のSSは本当に難しかった。でも、こういうの大好きだ。その上、今日はナビゲーションがとても良くできた。そして、少し順位が上がった。毎日がこんなふうだと嬉しいんだがなぁ。
 
 
 
 
 
 
EN – Interview stage winner – Stage 4 (San Juan – Chilecito) – 2012/01/04