この年は、パリ→ダカール→パリという、途中で引き返す新しいコース。アイデアは魅力的だったが、コースは困難きまわりなかった。砂丘郡は柔らかくふかふかで、最初からトップグループのクルマが砂に埋もれて立ち往生した。トップにいた三菱パジェロのブリュノー・サビィと、ピエール・フォントネィ死力を尽くして、コースを走ったが、途中からステージがキャンセルになり、シトロエンZXのピエール・ラルチーグとユベール・オリオールが総合トップになった。三菱パジェロのサビィとフォントネィは、この措置に抗議して、レースから離脱してしまう。パリのゴールでは、ピエール・ラルチーグが初めての総合優勝、モト部門ではエディ・オリオリが3度目の総合優勝を果たした。

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