1月12日 (木)  第11ステージ  アリカ→アレキパ
モト&クワッド            オート                 カミヨン
リエゾン : 171 ㎞         リエゾン : 120 ㎞        リエゾン : 120 ㎞
SS :  538㎞             SS : 478 ㎞            SS : 432 ㎞

一応、それぞれが優勝のイスに座った
今日からペルーのステージが始まった。デプレが今大会4度目のステージ優勝。コーマに総合タイムで2’22の差。オート部門、最後までバトルを続けたかったロビー・ゴードンだが、メカトラブルにみまわれ、1時間50分ものタイム・ロス。総合タイムで余裕のトップになったペテランセル、25回目のダカール・ラリーステージ優勝だった。クワッド部門、アレヒャンドロの優勝、カミヨン部門のジェラルド・デ・ローイの優勝もほぼ確定か?

ダカール・ラリー史で27番目の通過国、ペルー、本日のアリカ→アレキパのステージで、SS優勝したのはシリル・デプレ。昨日より、総合タイムをほんのわずか拡げた。今朝、トップでスタートしたマルク・コーマの後ろを、終日ぴったり着いたまま走った。デプレは今日もきっちり自分の戦略をこなし、通算30度目のステージ優勝。

シリル・デプレは今日のSS優勝は必要だった。しかし、それよりコーマの戦略が印象的な一日だった。コーマは、SSをトップでスタートし、アレキパとナスカの砂丘の中の難しいSSはライバル、デプレにトップを渡した。理想的な位置 ! その傍ら、同国人のジェラルド・ファレス(Gerard Farres Guell)が478kmのSSを最初から最後までアタックして、SS2位になった。トップのデプレと1’39の差。明日、ファレスはコーマの前をスタートする。それによってコーマはデプレに“4分の挽回”が一段とし易くなるという、コーマ軍団の戦略だ。一方、コーマのアシスト、フランス人ジョニー・オーベール(Johnny Aubert)が、昨日ペドレロがリタイアし、順位が上がった。その彼が今日はSS4位、明日のスタートはコーマのすぐ後ろということになり、一段とコーマのサポートが固められた。

総合タイムでデプレはコーマと2’22 の差。総合3位はエルダー・ロドリゲス、km21でミスコースしタイム・ロス、結局ゴールにトップと7’44で到着した。総合タイムは4位のジョーディ・ヴィラドムスと16’06の差。

オート部門では、ロビー・ゴードンがポディウムのチャンスを失ってしまう大きな事件に見舞われた。ゴードンはSSパート1の最後で、シャフト・ドライブのジョイントが壊れ、リエゾンで交換したが1時間以上もタイム・ロス。さらに、SSパート2、ゴール手前でクラッチが壊れ、合計1時間50分も遅れることになった。激しいトップ争いから解放されたMINI軍団は余裕でゴール。そしてトップ争いは、今度はペテランセルとローマとの間でにわかに始まった。今日はペテランセルがステージ優勝、通算25度目で、彼の10度目の総合優勝に一歩近づいた。SS2位はホアン・ナニ・ローマ、3’44のタイム差、総合タイムは22’49の差。SS4位はリカルド・レアル・ドス・サントス(+8’56)。SS5位はジニエリ・ド・ヴィリエ(+9’28)、ロビー・ゴードンが後退したことで総合順位が浮上した。しかし、総合タイムはトップと1h11 もの差がある。

クワッド部門では、今日もパトロネッリ兄弟が1,2フィニッシュ、一段と優勝への可能性が大きくなった。第7ステージ以降、ステージ優勝を続けているアレヒャンドロ・パトロネッリが今日で通算10度目のステージ優勝を果たした。ライバルの同国人、トーマス・マフェイは今日は18’57のタイムを許し、総合タイムでは1h55’43もの差となった。総合タイムで、トップのアレヒャンドロ・パトロネッリと弟マルコスとの差は1h20。

カミヨン部門では、昨日に続いて、今日もKamazにSS優勝を明け渡すことになった。カザフスタンのアンドレイ・カルギノフが今大会初めてのSS優勝。SS2位のハンス・スティシーに3’03の差、SS3位はミキ・ヴィアシォン、5’02の差、SS4位がジェラルド・デ・ローイ、6’32の差。
総合順位では、トップがジェラルド・デ・ローイ、続いてチーム・メイトのハンス・スティシー(+55’58)、総合3位はアルチュール・アルダヴィシュス(+1h20’29)。SS初優勝のカルギノフは、今日のコースをオープンしながら走ったが、スタックも多く22分も失った。

EN – The stage summary – Stage 11 (Arica – Arequipa) – 2012/01/12

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