Category : 2013 Live

1月16日(木) 第11ステージ ラ・リオハ → フィアンバラ
リエゾン:256 ㎞ SS:219㎞ リエゾン:6km

今日のコース :

 ダカール・ラリーは再び砂丘のステージに入り、モト&クワッドとオート&カミヨンがややコースが違う。ダカール・ラリーもいよいよ終盤が近づき、競技者は走行スタイルや全体的なアプローチを調整する必要があるかもしれない。わずかな不注意やナビゲーション・ミスが大きな代償を払うこととなる。256kmのリエゾンの後、220kmのSS,最後に6kmあまりの短いリエゾンからビバークに入る。

 フィアンバラのステージで、何もなかったためしがない。とてもなだらかな砂丘だが、競技者に困ったサプライズをもたらすことが多いのだ。この前なかったところに連続砂丘が新しくできたりしていて、何が起きるかわからない。

 本日のSSスタート時間は、モト部門、7時45分、オート部門11時53分、カミヨン部門12時39分。

 ところが、SSでオート&カミヨン部門が競技を始めて間もなく、前日の降雨の影響でリオ(涸川)に濁流が押し寄せ、コースの数か所で通行不可となった個所があることがわかり、11時21分、主催者はオート&カミヨン部門の競技中止を決定した。そして、既にスタートしていた競技者はコース上で競技のキャンセルが通達され、舗装路に迂回してフィアンバラのビバークへ向かうことになった。

 既にチェックポイント(CP)1を通過、一部のトップ走行車は、この日の結果はCP1(km84)の通過タイムでSS順位を決定、未通過の車両にはCP1を最下位で通過した車両のタイムが一律で与えられることになった。
しかし、さらにその後12時03分、今日のSSの全面キャンセルを決定した。
 

リオ(涸れ川)が激流になり、途中でSSキャンセル

 本日の第11ステージが再び雨で大荒れとなった。モト部門ではアメリカ人、クルト・キャッセリが今大会2度目のステージ優勝、一方リーダー、シリル・デプレは総合タイムで2位に一段と差を開けた。オート&カミヨン部門は、昨夜までの雨でリオに(涸れ川)に濁流が押し寄せコースを遮断したため、一旦コースの後半がキャンセル、CP1までと変更された。が、その後さらに変更、全面キャンセルになった。そして、CPを通過したトップ20台のうち、ロビー・ゴードンがトップ・タイム。カミヨン部門ではジェラルド・デ・ローイがトップ・タイムだった。
 
キャッセリが追い越し、シリル・デプレは貯蓄。
 モト部門、今日の第11ステージは、前日までの雨の影響により、コースが30km縮小された。そしてそのステージでキャッセリが5番目のスタート、雨で固く締まった砂丘がUSAバハの固い路面のようになったのが幸いして、SSをトップ・タイムでゴールした。ダカール・ラリーに初出場で2度のSS優勝を果たしたキャッセリこと、”スペシャルK “はパウロ・ゴンサルヴェス に4’45の差、シリル・デプレに6’24の差だった。
 
 デプレはSSスタート直後にわずかなナビゲーション・ミスしたが、すぐに巻き返し、キャッセリの轍を追いかけ、弾丸のようにゴールまで走り抜いた。総合順位は昨日返り咲いたトップのまま、総合2位のチームメイト、ルーベン・ファリアに13’16、チャレコ(フランシスコ・ロペス)に18’08とタイム差を広げた。ロペスはSS後部で道に迷ってわずかにタイムを失った。昨日、シリル・デプレと熾烈なバトルを繰り広げ、ゴール前で追い越してSS1位になったホアン・バレダ は、途中で転倒、それでもSS6位でゴールしたが、明日のスタートが危ぶまれている。
 
 クワッド部門では、オーストラリアのポール・スミスが、今日の締まった砂丘のお蔭で、初のステージ優勝を手にした。2位は、アルゼンチン人、ガストン・ゴンサレス+4’18、3位はマルコス・パトロネッリ+5’42。総合順位は第10ステージと変化なく、マルコス・パトロネッリが総合トップ、2位のイグナシオ・カザレに1h50’22、3位のラファウ・サノク (Rafal Sonik)に2h46’59のタイム差をつけている。
 
 オート部門は、またまた天候により混乱させられるステージとなった。増水した川の水がkm69とkm85でリオ(涸川)に流れ込み、安全の理由で、コースディレクターがKm83のCP1までのSSとし、それ以降のコースをキャンセルすると決定した。しかし、さらにその後12時03分、今日のSSの全面キャンセルを決定し、オフィシャらによって走行中の競技者に伝えられた。CP1を通過した4輪は20台。
 
 本日のSSの順位はこの後の、オフィシャルらの競技によって確定するが、暫定で、ロビー・ゴードンがCP1をトップ・タイムだ。続いてローナン・シャボ+1’47、3位、ルシオ・アルヴァレス(Lucio Alvarez)+1’47。ステージ優勝が確定すれば、ロビー・ゴードンは通算8度目のステージ優勝。ステファン・ペテランセルはSS6位、ジニエリ・ド・ヴィリエに39”遅れだが、総合順位ではド・ヴィリエに余裕の51’59の差をつけている。
 
 カミヨン部門もオート部門同様のコンデション。CP1を通過したのは12台、トップはジェラルド・デ・ローイ。続いてアレス・ロプライス56”の差。ジェラルド・デ・ローイはこのステージ優勝が確定すれば、今大会6度目、通算24度目のステージ優勝になる。総合ではロシア人エドワルド・ニコラエフがリーダーをキープ、2位はアイラット・マルデーブ、3位チェコのコロミー。
 

1月16日(木) 第11ステージ ラ・リオハ → フィアンバラ
リエゾン:256 ㎞ SS:219㎞ リエゾン:6km

前日までの雨の為、モト&クワッドはSSが30km縮小、オート&カミヨンは途中CP1以降がキャンセル、その後、全面キャンセルとなった。
 

Moto

005-ホアン・バレダ
この先続けられるかどうかわからない

たくさんのリオ(涸れ川)を通過し、それで、グラスが泥だらけになった。ゴール手前50km、ちょっと深い所があり、そこで転んだ。肩を強く打った。ビバークに着いたら医者に診てもらうが、ひどい痛みだ。この先続けられるかどうかわからない。グラスが泥で汚れていたせいで転んだんだ。どういうことかわからないが、ともかく痛い。
 
020-パウロ・ゴンサルヴェス
あと3日

非常に難しいSSだった。運よく、昨夜雨が降ったので、砂丘が走りやすくなっていた。私の後方をスタートしたライダーは、いつもより我々(トップ集団)に追い付きやすかったと思う。それでも私は、今日はトップ3に入れたと思う。とてもナイス。優勝まで戦えるのはあと3日だ。
 
 
029-クルト・キャッセリ
毎日、学んでいる。

SSの初番は本当に難しかった。コースに石が多かったし、雨も降っていた。僕の前を走っていたライダーは少しスピードを緩めた、それで追いついた。Km60辺りでデプレを追い抜いた。結局、デューンは乾いていなかったので、視界は良かった。良い一日だった。僕は2度目のステージ優勝をするとは思っていなかった。でも、気持ち良い。ラリーが始まってすぐ、ナビゲーションがうまくいかず、ウェイ・ポイントをいくつも逃した。でも、毎日、学んでいる。
 
001-シリル・デプレ
去年の嫌な出来事を思い出した

フィアンバラのステージは、いつも何か起こる。今日の190kmは昨日の800kmより疲れた。砂丘の中を走っている時、暴風雨になって、ナビゲーションするのが困難だった。濁流の中で転んで、去年の嫌な出来事を思い出した。
今日のリザルトはどうなるのかわからない。でも、大きな損傷もなく、ここゴールに来れて満足。フィアンバラは、本当に、・・本当にすごい人だ。今日は川の水の中で、バイクを押しながら長い時間歩いた。今日は皆悠々としていたが、難しいSSになると思っていた。一時、6から8人で一緒に走っていたので、他のライダーが続いて到着しないのは意外だ。クルトに追い越されてから、猛然と走った。俺が疲れているのはそのせいかもしれない。
 
007- フランシスコ・ロペス
フィアンバラはいつも過酷で、難しいステージ

冷静に行動した。SS終盤で少しタイム・ロスしたと思った。しかし、2,3分なので、すぐに挽回する。もっとタイムを失うところだった。だから今日のできには満足。フィアンバラはいつも過酷で、難しいステージだ。だいたい目標通りに行っているが、サンチアゴについて休みたい。明日はチリに入るので、良い走りをしたい。ラ・リオハ→フィアンバラは本当に格別なステージだ、難しい・・・。
 
 

Auto

302-ステファン・ペテランセル
水の深いところにはまらないよう、見てから通った

最終ゴールに近づいてきたので、大きなミスすることなく、SSを走り終えるのが大事だ。そうやってポディウムに近づける。良い戦略ではないかもしれないが、おとなしく走った。川の水の深いところにはまらないよう、見てから通った。川の中にどっぷりつかるよりは、水につからないようなコースを選ぶのにちょっと待った方が良いからだ。リオ(涸れ川)の中に水がはいってきていたが、我々が通過した時はまだ極端ではなかった。しかし、雨は数日前から降っていたというので、あっという間に1mもの水かさが増す。
 
305-ナニ・ローマ
ステファン・ペテランセルを1台で走らせている場合ではなかった

このフィアンバラのステージは、何かと難しい。今朝、ステファン・ペテランセルを追い越させて、彼の後ろに着いた。デューンの中で何かあるといけないので、彼を1台で走らせている場合ではなかった。ステファンの後ろをかなりクールに走り続けた。我々は、リオ(涸れ川)を渡る時、なにもなく、問題なく渡ったので、(ニュースに)驚いた。鉄砲水は瞬く間に深くなるから、涸れ川の中で動けなくなったクルマもいたのではないかな。妙かもしれないが、山の中では、川が1mの深さになるのはあっと言う間なんだ。
 
301-ジニエリ・ド・ヴィリエ
10から15分、挽回できたのに・・・

SSの初めは快調に走れた。タイヤ圧に気を付けなければいけないので、慎重に走りながら、ナビゲーションが非常にうまくいった。止まれと言われたので10分ほどストップしていたら、後続のクルマ1台が追い付いてきた。ついてない、しかしクルマは健在だ。SSがキャンセルになったのは残念だ。ステファン・ペテランセルが小さなナビゲーション・ミスをしたので、我々が(SSを)取れると思っていたのに・・・。
 
 


YOUTUBE:http://youtu.be/lnFwzjsJ7n0

(※諸事情により当記事の公開の順番が遅れてしまいました。)

1月15日 (水) 第10ステージ コルドバ → ラ・リオハ
モト&クワッド : リエゾン:37 ㎞ SS:357㎞ リエゾン:242km
オート&カミヨン: リエゾン:38 ㎞ SS:353㎞ リエゾン:242km

 

今日のコース :

今日もモト&クワッドとオート&カミヨンのSSコースが違う。コースの特徴は双方、良く似ており、カーブとハイ・スピードのコーナーが交互に出てきて、森や林の中の細い道路から、開けた丘の上のコースになる。アルゼンチンならではの美しい景観の中、ビバークを出て37kmのリエゾン、350kmあまりのSSと続く。その後は、全車同じコースの242kmのリエゾン。昨日のモト、オート、カミヨン部門の順位入れ代わりに続き、今日も大きな変動になりそうだ。
 モト部門最初のリエゾン・スタートはシリル・デプレ、6時45分、SSは7時45分から。オート部門は9時8分リエゾン・スタート、SSは10時43分、カミヨン部門はSSが13時07分から始まる。

シリル・デプレ再び総合トップ、オーランド・テラノヴァ巻返す

 タイトル保持者シリル・デプレと、ホアン・バレダ の熾烈なバトルの果て、バレダが今大会4度目のステージ優勝を果たした。わずか1’15の差。総合ではデプレがトップに返り咲き、アシストのルーベン・ファリアが1’31の差で2位に続く。オート部門ではアルゼンチン人オーランド・テラノヴァが今大会初のステージ優勝、ステファン・ペテランセルはSS3位、総合でトップをキープする。
 
 本日357kmの第10ステージ、シリル・デプレは終日アタックし続け、トップを引いた。エンデューロタイプの罠に陥りやすいピストで、ハイ・スピード、しかも高度なテクニカル、強力な体力が求められるSSをシリル・デプレは超人的に走り抜いた。そして、その後ろをホアン・バレダ が追いかけ、ゴール手前で追い越し、わずか1’15の差で SSを制した。3位は、ホアン・バレダ のチームメイト、パウロ・ゴンサルヴェス で2’44の差。パウロは、昨日SS3位のチームメイト、アレッサンドロ・ボットゥリが転倒した時にバイクの修理を手伝った上での3位のポジションだった。
 
 これにより、総合順位はシリル・デプレがトップに返り咲き、2位はチームメイトのルーベン・ファリア、1’37の差。チャレコ(フランシスコ・ロペス)は SSで8番目(+ 8’15)だったが、13’41の差で3位をキープ。Husqvarnaの中で昨日までベスト・ポジションにいたアレッサンドロ・ボットゥリは5位に後退した。
 
 クワッド部門では、ルカシュ・ラスカヴエツ(Lukasz Laskawiec)が今大会2度目のステージ優勝、2位のイグナシオ・カザレと1’35の差、3位はラファウ・サノク (Rafal Sonik) 3’23の差。マルコス・パトロネッリは6’16の差でSS6位だったが、総合では相変わらずトップは不動。2位のカザレに1h27’47、3位のサノクに2h05’51と大きく差を開ける。
 
 オート部門では、コルドバからラ・リオハまでのSSで最速の男は、地元アルゼンチン人、オーランド・テラノヴァ。今朝SSを3番目のスタートで、知り尽くした地の利を生かして見事SSのトールをトップ・タイムで通過した。今大会初めて、ダカール・ラリーで通算7度目のステージ優勝。
 
 SS2位はナニ・ローマ、2’07の差、3位はステファン・ペテランセル、2’19の差。ナセル・アルアティヤは昨日エンジンの冷却装置の故障でリタイアを余儀なくされた。そしてライバルがいなくなったペテランセルは一段とサンチアゴのポディウムが安泰になったかに見える。総合2位は南アのジニエリ・ド・ヴィリエ、52’38、総合3位は同じMiniのチームメイト、ロシア人、レオニド・ノヴィツキー、1h08’40の差。
 
 カミヨン部門では、DAFとGINAFの活躍の日。SSトップはKamazのアンドレイ・カルギノフが制し、今大会初優勝、通算3度目のステージ優勝。ライバル、ヴェルシウスがメカ・トラブル、アレス・ロプライスがパンク、後退したジェラルド・デ・ローイはSS後方のスタートというコンディションをうまく生かしてステージ優勝を手にした。SS2位はDAFのファンデン・ボッシュ、3位はGINAFのファンデン・ブリンケと今大会初のトップ3入り。
 
 総合ではエドワルド・ニコラエフが2位のチェコ人、故障でタイム・ロスタイムのマルタン・コロミー(Martin Kolomy :Tatra)に32’23と差を広げた。

(※諸事情により当記事の公開の順番が遅れてしまいました。)

1月15日 (水) 第10ステージ コルドバ → ラ・リオハ
モト&クワッド : リエゾン:37 ㎞ SS:357㎞ リエゾン:242km
オート&カミヨン: リエゾン:38 ㎞ SS:353㎞ リエゾン:242km

 

Moto

005-ホアン・バレダ
常に同じポジションをキープしないといけない

今朝、シリル(デプレ)と一緒にコースをオープンして走った。彼に簡単に追い付けるだろうと思っていたが、すごいスピードで行ってしまった。最後に追い付いて、一緒にゴールした。トップ争いは熾烈だった。燃料補給(地点)まで、狭い石の多い非常にエンデューロタイプのピストで、ゴール終盤はバラエティに富んだ路面で面白かった。嬉しい。毎日、レースを続けることができ、良い経験を積んでいる。このレースの初番で故障したのが残念だ。そうでなければもっと良い順位になれたのに。何より、ナビゲーション・ミスをしていないのでね。非常に良いペースで、ほとんどトップ集団の中にいる。もう数ステージ、うまくいっている。マルク(コマ)、シリル・デプレと僕は本当に速いライダーだと思う。もちろん他にもトップになったライダーはいるが、状況によって勝てたのであって、一度ミスをしたら失ってしまう。全速力で走ると違いが判る。結局ダカール・ラリーでは、常に同じポジションをキープしないといけないんだ。1日トラブルと、ほら僕のようになってしまう。しかし、その後はすべてうまくいっているが・・・。
 
001- シリル・デプレ
自分を信じてレースと会話する

今日のは高速ボートと言うよりは、オフショアの船と言ったペースだったね。血気盛んな若いホアン・バレダ と一緒だったので、ペースを落とすことができなかった。バイクは昨日は辛そうだったが、今日は再び快調になった。380kmをハっとすることなく、滑降ができるってのは気持ちがいいね。うん、俺は絶好調だよ。ダカール・ラリーが他のラリーと違うのは、希少なセレクションだ。肉体的に非常に過酷なステージもあるし、競技車や競技者が準備したレベルに対し自然淘汰されるステ-ジもある。総合タイムのわずかな数秒を挽回することが最重要なことではない。重要なのは、チェックポイントでスタンプを押してもらい、差をつけ、自分を信じてレースと会話することだ。順位はそれで自動的についてくる。
 
007-チャレコことフランシスコ・ロペス
まだ、この先長い・・・

非常に難しいステージだった。昨日から2日続けてSSが難しく、ラリーと言うより非常にエンデューロだ。砂埃で前が見えにくいし、コースはかなり高度なテクニカル。しかし、この先フィアンバラやコピアポの砂丘で、ここと違って開けた広大なステージになる。昨日と同様、今朝のSSのスタートが後方で、走っている間中、砂ほこりの中だった。しかし、こうしてゴールできた。うまく走れてとてもうれしい。目標はサンチアゴのゴールへの完走と、できるだけ順位をあげること。もちろんこの先何が起こるかわからない。常に注意深く走らなければならない。まだ、この先長い・・・。
 
 
020-パウロ・ゴンサルヴェス
ステージ優勝するよう頑張る

前半の1週間の間に、バイクの故障とナビゲーション・ミスでタイム・ロスした。今日は良いポジションでスタートできた。最初の10番目以内でスタートできると、砂埃も比較的少なく、少し快適だ。猛スピードで走って、ルーベン・ファリアに追い付いた。前を行くバイクの砂埃がひどくて、彼を追い越すのは難しかった。でもなんとか今日のポディウムに立てたので、嬉しい。ホアン(バレダ) がステージ優勝でき、我々Husqvarnaのライダーが二人、SSトップ3に入れたのが嬉しい。私の個人的な目標はポディウムに上る(=総合トップ3にナイル)こと。しかし、この間の電気系の故障のことがあるので、それは無理だ。だから、1度でもいいからステージ優勝するよう頑張る。それはたやすいことではないが、やってみる。
 
011-ルーベン・ファリア
毎日、僕は良い仕事をしている

(シリル・デプレと)二人で、サンチアゴのポディウムに乗れたら(総合トップ3位にはいること)すばらしいだろうな。そうなると、シリルにとって5度目の総合優勝、僕にとっては2度目のトップ3入りだ。毎日、僕は良い仕事をしている、だからこのような結果が出ている。こんな風に仕事をし続けなければならないんだ。シリル・デプレのチャンピョン、それが目標なので、最後までうまくいくと良いと願っている。僕の総合2位、または3位、それも夢だ。本当になったら嬉しい。心が乱れるので、総合順位のことは考えないようにしている、その順位をキープするのが目標ではないんだ。
 
 

Auto

301-ジニエリ・ド・ヴィリエ
我々はいつもツイている

今日はトラブル無しだったが、今朝スタートする時100%好調と言うわけでもなかった。ロビー・ゴードンの後ろのスタートで、20秒後くらいに彼に追い付いた。しかし今日のようなピストで彼を追い越すのは無理だった。だから埃の中でリスクを負うようなことはせず、おとなしいペースで走ることにした。その後の、目標は今日のゴールに着くことで、この通り、ゴールできた。我々はいつもツイている。この後3つのステージは非常に難しい。もちろん、ステファン・ペテランセルは全く問題ないので、彼に追い付くことはできない。でも、わからない、やれるだけのことはやってみる。
 
313-オーランド・テラノヴァ
ミスせず走り続ける

パブロと一緒にステージ優勝をするのは初めてなので、すごく嬉しい。クルマは絶好調、明日はフィアンバラだ。フィアンバラには絶対行かなければいけないので、おとなしく走るつもりだ。今日のようなステージは大好きだが、ペルーやチリも良いね。ここではピストが狭いし、パンクしやすいので、ミスしないよう注意して走った。第4ステージでミスして大きくタイム・ロスしてしまったので、今の目標はミスせず良いレースを続けること。
  
315-ロビー・ゴードン
毎日のSSを走り終えなければならない

良い走りができた。今我々がしたいのは、毎日のSSを走り終えることで、トラブルをかかえることではない。だから、今日もゴールできて嬉しい。毎日5分から10分づつタイムを挽回しようと思っていたので、今日、トップとのタイムが6分というのは知っている。Hummerは今日のようなピスト向けだったが、無理矢理アタックしないようにした。明日はまた違う一日になる。
 
 
305-ナニ・ローマ
アタックし続けるつもり

今日トップになったと思ったら、明日は転げ落ちる。ダカール・ラリーでいつも起こりうることだ。この調子でいけば、悪くない。しかし、明日はフィアンバラのステージなので、今までと全く違うことが降りかかる。サンチアゴまではまだ遠い。私はアタックし続けるつもりだ。前を行く若い2人レオニド・ノヴィツキーとジニエリ・ド・ヴィリエも同じようにアタックしてくると思う。
 
 
302-ステファン・ペテランセル
タイム差のお蔭で気分が楽

今日もWRCのような高度なテクニックのSSだった。昨日、ナセル・アルアティヤがリタイアしたので、今朝、戦略を少し変えた。私と2位の差が大きいので、少し安全スピードで走ることにした。しかし、テラノヴァが追い付いてきた時、思わずアクセルを踏んだ。結局それが良かった。リラックスして走っていると、ミスしやすいのでね。サスペンションにとっては良いことではないが、私にとってはむしろ快適なんだ。タイム差のお蔭で気分が楽、クルマをコントロールできる。特に明日とコッピアポのステージはデューンの中の非常に難しいステージになりそうだ。昨年、そのSSはかなり難しかったので、その後の3日間、タイムの差が重くのしかかってきた。今回は、むしろ、アドバンテージをとっている。しかし、ゆっくり走っていると、集中力が抜けてそれも問題なので、きっちり走る。
 

Camion

501-エドワルド・ニコラエフ
非常に慎重に走らなければならなかった

非常に難しいSSだった。狭くカーブが多く、石だらけで非常に罠の多い353kmだった。ちょっとしたミスでパンクし、15分以上タイム・ロスすることになる。コロミィやファンフリートがパンクして路肩に止まっているのを見かけた。だから非常に慎重に走らなければならなかった。そうやって走って、結果、良い一日になった。とても嬉しい。


YOUTUBE:http://youtu.be/tIulLx182wY

1月14日 (月)  第9ステージ   トゥクマン → コルドバ
モト&クワッド: リエゾン: 176 ㎞ SS:593㎞ リエゾン:83km
オート     : リエゾン: 175 ㎞ SS:593㎞ リエゾン:83km
カミヨン    : リエゾン: 324 ㎞ SS:291㎞ リエゾン:82km

今日のコース :

総走行距離852kmと今大会最長のステージ。モト&クワッド、オートのSSは593km、途中122kmのニュートラル・ゾーンを含むSSパート1、SSパート2に分かれる。一方カミヨンは293kmでSSはひとつ。そして、休息日の後の最初のステージの今日、最初にスタートするのはいつもと違ってカミヨン部門から。コースがまだ荒れていない最初のスタートをするのは、ほとんどモト&クワッド部門で、カミヨン部門がスタートするのは珍しい。本日のカミヨンのSSはハイ・スピードコースで、弾丸ライナー向き。

モト&クワッド、オートのSSは森林の中の細いカーブだらけの林道を走るコースで、カミヨン部門の倍の距離という長い距離に加え、高度な走行技術を求められる。森林の中の小道なので、クイック・アシスタント・カミヨンはサポートに入れないので、ライダーやドライバーは細心の注意を維持する必要がある。モト部門はトップ18人が1時間以内にスタートするので、成績の¥にギャップを出せる絶好のチャンスとなりそうだ。

カミヨン部門は324kmのリエゾンを4時15分スタートの後、8時40分から293kmのSSとなる。本日スタートするのは65台、第8ステージでSS優勝のジェラルド・デ・ローイが第1走者。
一方、モト&クワッドは4時40分に176kmのリエゾンをスタートの後、7時40から593kmのSS。モト部門、今日のスタートは140台、第1走者はホアン・バレダ (Husqvarna)、クワッド部門は27台、南アのサレル・ファン・ビヨン(Sarel Van Biljon)が第1走者。
オート部門は6時58分に176kmのリエゾンをスタートの後、10時13分から593kmのSS、スタートするのは106台、ゲラン・シッシェリが第1走者。
 

燃え立つシリル・デプレ、
完璧なステファン・ペテランセル、ナセル・アルアティヤはアウト!

 
フランス人ライダー、シリル・デプレが今大会初めてのステージ優勝を果たした。 第7ステージでギア・ボックスの故障+エンジン交換に対するペナルティにより総合5位に後退したが、今日の成果で2位に浮上、トップとの差5’23 となった。オート部門ではMiniが活躍、ナニ・ローマが今大会2度目のステージ優勝、ステファン・ペテランセルはライバル、総合2位との差を大きく開けることになった。ナセル・アルアティヤは不運の一日。カミヨオン部門ではエドワルド・ニコラエフが総合トップに上がった。 総合トップにいたジェラルド・デ・ローイは最悪の日。

シリル・デプレはリマをスタートした時以来、ツイいる日を待っていた。そしてやっとその日が来た。今日はSS11番目のスタート、トップから24’26後に走り始めた。今日の第9SS、タイヤとブレーキにとって非常にハードなハイ・スピードの超ロングステージで、彼はパーフェクトな走りを見せた。SSパート1の間中、アタックし続け、その後はタイヤをいたわるように走り抜き、ついに通算31回目のステージ優勝を手にした。SS2位のホアン・バレダ(Husqvarna)に4’03ものタイム差をつけてのゴールだった。スペイン人、ホアン・バレダは午前中転倒したにもかかわらず、シリル・デプレを果敢に追い上げSS2位、SS3位は同じHusqvarnaのチーム・メイト、アレッサンドロ・ボットゥリ、1’11の差だった。

一方、Yamahaにとっては残酷な一日。休息日前の第8ステージ、トゥクマンで総合トップになったダヴィッド・キャストゥが、森林の細い小道の中、km120地点でいきなり飛び出した牛に衝突、右肩を脱臼し、バイクもタンクに穴があくなどの損傷を受けた。他のライダーに燃料を分けてもらうなどして、レースを続けたが、SSゴール手前km15で再び故障。トップと2時間あまりも遅れて、ようやく歩いてゴールした。SSパート1の終わった時既にドクター・ストップがかかっていたのを押し切って走りきったが、この先レースを続けるのは難しそうだ。

一方先週、第4ステージから4日間総合トップを抑えていたオリヴィエ・パンも、不運のYamahaを慰められない。彼も何度も転倒し、32分あまりトップと送れ、総合2位から6位に後退した。比較的不運の中でもマシだったのは、チャレコ(フランシスコ・ロペス)、転倒したにもかかわらず16分のタイム・ロスで済んだ。

結果、総合順位の大きな交代があった。総合トップに浮上したのはポルトガル人ルーベン・ファリア、シリル・デプレのウォーター・ポーターだ。総合2位がシリル・デプレ、5’23差。総合3位、チャレコ(フランシスコ・ロペス)、9’06の差。

クワッド部門は、ルカシュ・ラスカヴエツ(Lukasz Laskawiec)がダカール・ラリーで通算2度目のステージ優勝、マルコス・パトロネッリに1’05”の差だった。総合順位はマルコス・パトロネッリが相変わらずトップをキープ、2位のイグナシオ・カザレに1h32、3位のラファウ・サノクに2h08もの差をつけている。

オート部門では、ジニエリ・ド・ヴィリエが本日トップ・タイムでSSパート1を通過、今大会初めてのステージ優勝を、長い間の悲願をトヨタにもたらすかに見えた。しかし、長丁場のSS後半Km 423でブレーキの故障、トップに9’39遅れでゴールすることとなった。SSを制したのはMiniのカタルーニヤ人、ナニ・ローマ、ダカール・ラリー通算13度目のステージ優勝、2位のステファン・ペテランセルに4’11の差。2位は地元アルゼンチンのオーランド・テラノヴァ、6’54差。

それでも、今日、誰よりも注目されたのはナセル・アルアティヤではなかろうか。ドライブ・ミスで木にぶつかり(と後方を走っていた競技者の証言)、その後SSで何度もストップすることになってしまった。これにより、カタール人、アルアティヤの総合優勝の希望は無くなり、総合トップにいたペテランセルの座を一層安泰させることになる。ペテランセルは現在、総合2位のジニエリ・ド・ヴィリエと49’31の差、総合3位のレオニド・ノヴィツキーとは56’03の差。

カミヨン部門、今日は例外的に、全部門のうちのトップ・スタートの日だった。コース・オープンできると希望に燃えていた第1走者ジェラルド・デ・ローイだったが、ターボやステアリングの故障に重ね、パンクと不運が重なった。結果、昨日までの総合優勝の座を明け渡し、トップと1時間25分の差。

本日のSSを制したのはアレス・ロプライス、今大会初めてのステージ優勝、通算5度目。しかし、2位のペーター・ベルシウス(Man)とはわずか7秒差。

本日のジェラルド・デ・ローイの不運のお蔭で、Kamazのエドワルド・ニコラエフがSS6位(+3’34)にもかかわらず、総合トップに浮上した。総合2位のチェコ人マルタン・コロミー(Martin Kolomy :Tatra)は17’56の差、総合3位はロシア、アイラット・マルデーブ (Kamaz)で33’32の差。ジェラルド・デ・ローイは総合4位に後退、トップと59’56のタイム差となった。

1月14日 (月)  第9ステージ   トゥクマン → コルドバ
モト&クワッド : リエゾン: 176 ㎞ SS:593㎞ リエゾン:83km
オート     : リエゾン: 175 ㎞ SS:593㎞ リエゾン:83km
カミヨン    : リエゾン: 324 ㎞ SS:291㎞ リエゾン:82km

MOTO

001-シリル・デプレ
テーブルの上を拳で叩かなければならなかった

たくさんアタックするところがあって、たくさんカーブがあるステージで、良い一日だった。1年かけて自転車でやったトレーニングと、ミッシュランのタイヤが無ければ、今日のような良い成果を出せなかったと思う。良い筋肉と良いタイヤに感謝だ。ビバークに着いたら、今日のステージに小さい赤Xを付けようと思う。今日のは肉体的に非常にハードだと解っていたが、全力をかけて走り、絶対にあきらめないって決めていた。足にマメができて、手が痛かったが、「俺はここにいるぞ」って言い聞かせながら、テーブルの上を拳で叩かなければならなかった。ルーベン(ファリア)と一緒に、良いチームプレイができた。彼は絶好調で、今、それが何よりだ。

011-ルーベン・ファリア
自分のなすべきことはわかっている

非常に難しい1日だった。851kmは長すぎる。90%林の中だった。いくつカーブを曲がったかわからないほど多かった。砂埃も多く、リスクを負わないよう僕のペースで走った。心の底から、今日のSSゴールに着きたいと思った。僕はしっかり地に足をつけ続けている。僕はシリル・デプレが5度目の総合優勝の為にここにいるんだ。それが僕のすべきことだ。

005-ホアン・バレダ
長時間集中を切らさないようにすることが難しかった

今日何かを成し遂げなければならない日だと思っていた。それが難しいことも解っていた。今日のSSはものすごく長距離で、長時間走らなければならなかった。その分長時間集中を切らさないようにすることが難しかった。やっとSSゴールに着くことができた。SS後半、ピストがスリッピーで、その上タイヤがツルツルだったので少し怖かった。安全な走りをするのがだんだん難しくなってきた。しかし、最後まで、ミスをせず良いペースで走ることができた。スタートで、バイクのエンジンがかからず、押し掛けしてもらってスタートした。それで、さらに1分タイム・ロス。その後、修理するのに止まって1分タイム・ロスした。合計2分。SS終盤は快調で、ストップすることなく、ミスなしでライディングできた。皆のタイムはほとんど似たりよったりだと思う。

003-エルダー・ロドリゲス
最後までアタックし続ける

今日はナビゲーションはあまりなかったが、非常に難しかった。非常に長いステージで、タイヤにもライダーにとってもハードだった。危険なコースだったが、私はあまりリスクを負うことなく、良い仕事ができた。だからとても嬉しい。ダカール・ラリーはまだこの先長いし、何が起こるかわからない。最後までアタックし続けて、ポディウムに近づけるよう走る。

010-ダヴィッド・キャストゥ
かまうもんか、どうしても最後まで走りたかった

km100くらいだった、ライディングに集中して快調に走っていた。ペドロ・ビアンキが舞い上げる砂埃の中で、牛が飛び出してきた。ハンドルがぶつかって転び、肩を強く打った。タンクに穴が開いてしまい、当然ガス欠になった。ビンセント・グンダーニが燃料を分けてくれて、最初のSSをどうにか走り終わることができた。SSパート2をスタートする時に、ドクターストップがかかった。振り切って走ったが、最終ゴールの手前30kmほどのところでストップしてしまった。それは走るなというサインだと思った。止めなければいけない。かまうもんか、どうしても最後まで走りたかった。2011年、2012年もツイていなくて、辛さを充分味わった。明日、帰国する。それは精神的に非常に苦しい。涙が出るほど嬉しい日があったと思ったら、次の日は涙が出るほど痛くてがっかりすることになった。

AUTO

302- ステファン・ペテランセル
だんだん総合トップが固まってきたが、しかし・・・。

非常に長いSSで、しかもその間中、ハンドルと戦わなければならなかった。ピストにはかなり石が多く、最後、ゴールに着いたらとても疲れて、頭がボーっとしていたくらいだ。パンクしやすいし、タイヤをヒットしやすいので、ミスしないよう十分注意しなければならなかった。だから、控えめな、しかしかなりコンスタントなスピードで走った。このような林道コースはバギーにとって難しいだろうと思った。今日も少しタイムを稼げるが、リスクを追ってはいけないと思った。だんだん(総合トップが)固まってきたが、しかしバギーにとってアドバンテージのあるステージはまだある。フィアンバラや、コピアポのデューンの中など、できるだけチャンスのある時にタイムを稼いでおかなくては。常にリスクは付きまとう。SSを走り終えるのに5時間40分もかかった、こんな長時間集中して走るのは難しい。

301-ジニエリ・ド・ヴィリエ
ツイている日があるかと思えばと、そうでない日もある

すべてうまくいっていた。ゴールまであとkm100というところで、フロントのブレーキ・ディスクがいきなり炸裂した。ストップしなければならなかった。その後、ブレーキなしでゴールまで走った。非常に良い走りを続けて、最後までこの調子で行けるかと思っていただけに、非常に残念だ。ツイている日があるかと思えばと、そうでない日もある。シッシェリを追い抜く時、彼がコースから離脱しているのを見かけた。タイヤのホイールを壊したんだと思う。これから、最善を尽くす、(勝利を)信じ続けなければいけないんだ。

305-ナニ・ローマ
絶好調だったのでもう少しタイムを稼げるかと思っていた

面白いSSだったが、ロビー・ゴードンの埃の中を2時間も走ったのでイライラした。何度もサンチネルを鳴らしたのに、彼は道を開けて追い越しさせてくれなかった。もっとタイムを取れなかったのが残念。絶好調だったのでもう少しタイムを稼げるかと思っていた。でもま、満足してるよ。まだ、非常に困難なレースの終盤が残っている。勝利はかなり遠いが、いつどうなるかわからない。

CAMION

503-アレス・ロプライス
ポディウムに上っている自分をイメージ

ずーっとブレーキを踏みっぱなしで、熱くなっている。アタックする時は、リミットまでスピードを出す。しかし、なんとか今日もゴールできた。それだけでパーフェクトだ。良い仕事ができた。他の競技者がゴールするのを待たなければならないが、トップ3に入れたと思う。しかし、前に失ったタイムを挽回するのにまだまだアタックし続けなければならない。ジェラルド・デ・ローイがストップしているのを見かけたが、何があったか良く知らない。いずれにしても、最初の週で2時間以上トプとの差をつけられている。ポディウムに上っている自分をイメージし続ける。

509-ペーター・ベルシウス(Peter Versluis)
終日Kamazの後ろの埃の中にいた

7秒タイム・ロスした。今日はKamazの後ろ、4番目のスタートだった。1日中、彼らの後ろの埃の中を走らなければならなかった。彼らよりスピードを出せるのに、追い越しするのが難しかった。本当に一生懸命走った。我々の方が速いから、ロプライスに追い着いて、追い越しできたはずだ。しかし、それでも今日のSS2位、満足している。明日また戦う。明日はアレス・ロプライスの次のスタートだから、ステージ優勝を狙う。

500- ジェラルド・デ・ローイ
今となっては非常に難しいだろう

ターボが壊れ、修理するのにパーツがなかった。それでアシスタント・カミヨンを待って45分タイム・ロスした。その後アタックして走ったが、ステアリングの問題がおきた。再びストップしなければならなかった。その後、パンクしてコースから離脱してしまった。運よくJan Lammersがけん引して、コースに引っ張り上げてくれた。最悪の1日だった。1時間30分もタイム・ロスしてしまった。この先どうなるかわからない、もちろん精いっぱいアタックは続けるが、総合優勝は非常にむずかしいだろうな。

501-エドワルド・ニコラエフ
我々のペースで走った

今日のコースは非常に面白かった。カーブが多く、WRCのコースのようだった。ブレーキングが難しかった。ハイ・スピードとスロー・スピードを微妙に繰り返さなければならなかった。最終的に、とても良い仕事をした。ジェラルド・デ・ローイが道端でストップしているのを見たが、我々のペースで走った。


YOUTUBE:http://youtu.be/JoIhmAZjBOs

1月12日 (土)  第8ステージ   サルタ → トゥクマン
モト&クワッド: リエゾン: 19 ㎞ SS:492㎞ リエゾン:228km
オート     : リエゾン:152 ㎞ SS:470㎞ リエゾンン:228km
カミヨン    : リエゾン:152 ㎞ SS:155㎞ リエゾン:242km

 
今日のコース :
 今日のカマラ→トゥクマンのステージは、バラエティに富んだ路面状況の中、SSがニュートラル・ゾーンを挟んだSS1とSS2の二つに分かれる。カミヨン部門は別ルートでSSが一つだけ。モトは昨夜、別のビバークでサポート無しのマラソン・ステージの一夜を過ごしたので、今日はモト&クワッド部門、オート部門、カミヨン部門のコースがそれぞれ別のバージョンになる。
走行するコースは、まるで西部劇に出てきそうな、岩柱あり、峡谷あり、サボテンありの、アルゼンチンで最も美しい自然の景観が織り成す赤と緑の背景が150km以上続く。
SS2はダカール・ラリーでは今回初めて使われるコースで、堅いピスト、砂路面、そして時折罠に陥りやすい個所が入り混じる。
 
 と、このようなステージが予定されていたが、今朝になって、大雨の為、SS1がキャンセル、カミヨンはすべてのSSがキャンセルになった。SS2をモト、クワッド、オートが競技し、モト&クワッドのスタート時間は12時00、オート部門は14時05分と変更された。
さらに、午後16時45分、雨でコースのコンディションが悪化し、SSゴール手前30kmあたりから走行が難しくなったとの理由で、CP2(km88)以降がキャンセルになった。
 
 

今日はダヴィッド・キャストゥがSS優勝、オート部門は雨で大荒れ

休息日の前日、トゥクマンへのステージではホアン・バレダ がステージ優勝、総合トップはオリヴィエ・パンに代わってダヴィッド・キャストゥになった。昨夜ギアの故障で苦しい1日のシリル・デプレは、マラソン・ステージの夜の間に、エンジンを交換して再度スタートした。オート部門は鉄砲水の為にSSがキャンセル。ステファン・ペテランセルが総合トップをキープしているが、この後タイムはどうなるか懸念される。

本日第8ステージは、ハードで長いと予告されていた。しかし、順位が上下入り乱れる波乱の一日となった。
今朝、大雨によりSS1がキャンセルと発表になったが、それでもSS2は罠に陥りやすく、ナビゲーションが難しいコースだった。Km122でミス・コースしたライダーらが30分近いタイム・ロスすることになった。その中に昨日ステージ優勝したクルト・キャッセリ、総合トップにいたオリヴィエ・パン、ロペスらも含まれていた。総合トップの座は、昨日までのオリヴィエ・パンからSS優勝したダヴィッド・キャストゥに明け渡されることとなった。ロペスも総合2位から後退。

一方、ミス・コース無しで一躍ランクアップしたライダーはさらに多い。今朝、21番目にスタートしたホアン・バレダ は、前を行くライダーがコースを失っているのを見て巧みにチャンスを生かし、SSゴールをトップ・タイムで通過した。第5ステージで144位に落ちた彼は、タイトル争いに加わるのは難しいかもしれないが、今大会3度目のステージ優勝となった。そしてSS2位のアメリカ人、ジョニー・キャンベルに7分以上ものタイムの差をつけた。

他のSS上位も驚きのメンツ、3位はイワン・ジェイクス(Ivan Jakes:スロバキア)、4位ペドロ・ビアンキ・プラタ(Pedro Bianchi Prata:ポルトガル)、ヴァンサン・ガンダーニ(Vincent Guindani:フランス)と続く。
かろうじてタイム・ロスを最小に抑えたダヴィッド・キャストゥが6位、総合でチームメイトのオリヴィエ・パンからトップの座を引き継ぐ結果となった。

シリル・デプレは、昨日のマラソン・ステージ1日目がギアの故障で苦難の1日だったが、今日のミス・コースによる大番狂わせで救われたのではなかろうか。昨夜、アシスタント無しのカチ(Cachi)のビバークで、マレク・ダブロウスキー(Marek Dabrowski:ポーランド)の申し出でKTMのエンジンを譲り受け、今朝、再びレースを続けることができた。ナビゲーション・ミスもせずSSトップと16分09秒の差でゴール、総合トップと2分弱の差でゴールした。しかし、エンジン交換1回目のペナルティが科され、結果総合順位は6位に後退した。この先他のライダーにとっても、エンジンの交換については対策の上で重要な要素になるとみられる。

クワッド部門で彗星のように現れた南ア人、サレル・ファン・ビヨンSarel Van Biljon、昨日のSSでトップと34秒の差でSS2位のゴールだったが、今日は目標達成、初めてのステージ優勝を手にした。砂ステージより、堅いスピード・コースが得意なようで、マルコス・パトロネッリとサイド・バイ・サイドの熾烈なバトルの果てに、1分足らずの差をつけてのゴールだった。マルコス・パトロネッリは総合でトップをキープ、2位のイグナシオ・カザレに1h23‘55“の差をつけている。本日のSS優勝のビヨンは総合順位が上昇、3位になったがそれでも、トップと2時間以上の差がついている。

オート部門は、車が進むのができないほどの激しい豪雨で、一段とレースが難しくなった。いや、そんなものではない!SSコースの中のリオ(涸川)に鉄砲水が襲い、レースは不可、CP2(km88)でキャンセルとなった。このような中、SS2をトップ・タイムで通過したのはナセル・アルアティヤ、2位のロビー・ゴードンに13”、3位のステファン・ペテランセルに3分ものタイム差だった。
そうこうしている間に50台あまりがCP2を終了し、ゴー・ラインまでようやくの思いで走り続ける。ライバル数台が通過しゴールにたどり着く中、そのCP2とゴールの間で、ナセル・アルアティヤは動けなくなる。ゴールラインを一番目にトップ・タイムで通過したのはゲラン・シッシェリ。今回初めてのSS優勝なるか?シッシェリがあれほど渇望していた最初のステージ優勝だが、オフィシャルの判定が出ていない。ステージ優勝が彼の手からこぼれ落ちることになるかもしれない。

タイトル争いで、ステファン・ペテランセルは気象条件を克服して、SSのゴールラインを4番目のタイムで通過し、休息日前、総合トップをキープするのは間違いない。しかし、2位以下との差はどうなるのか?CP2をトップ・タイムで通過し、ゴールまでの不運に見舞われた総合2位のナセル・アルアティヤ、同じくCP2を3位で通過し、総合3位にいるジニエリ・ド・ヴィリエらのタイムがこの後どのように評価されるのか?

カミヨン部門は本日のステージがキャンセルになったことが朝のうちに伝えられ、トゥクマンまで競技をせずに移動する1日だった。

ヤマハのジャンクロード・オリヴィエの訃報

海の向こうで起きた悲劇が、トゥクマンのビバークを震撼させた。かつてのYamahaフランスの監督、ジャンクロード・オリヴィエが今朝、フランスで走っている時に事故に遭い亡くなったのだ。彼は2010年にYamahaチーム監督の退くまで44年にわたってYamahaに身を捧げ、Yamahaのエンブレム的存在だった。自らバイクに乗って競技をする人でもあり、ダカール・ラリーには1979年の第1回目から競技者として参加、何度かエントリーしている。ベスト・パフォーマンスは、1985年、ガストン・ライエに続いて準優勝する成績を収めた。
競技を続ける一方、ダカール・ラリーで彼の最も大きな成功は、チーム・マネージャーを務めた1991年から1998年で、その間にステファン・ペテランセルが6回の優勝している。
ラリーレイドを愛した彼は、後Yamahaがダカール・ラリーに戻る立役者となり、2004年ダヴィッド・フレティニェが450ccで参加するのをバックアップした。おりしも今日はYamahaのダヴィッド・キャストゥがチームメイトのオリヴィエ・パンから、総合トップを交代したところで、ジャンクロード・オリヴィエの数十年にわたって続けた仕事を引き継いでいるかのようだ。
ダカール・ラリー主催者、とりわけダヴィッド・キャストゥ他Yamahaチーム一同は心より冥福を祈ると共に、家族・友人に謹んでお悔やみを申し上げます。