1月16日(木) 第11ステージ ラ・リオハ → フィアンバラ
リエゾン:256 ㎞ SS:219㎞ リエゾン:6km

今日のコース :

 ダカール・ラリーは再び砂丘のステージに入り、モト&クワッドとオート&カミヨンがややコースが違う。ダカール・ラリーもいよいよ終盤が近づき、競技者は走行スタイルや全体的なアプローチを調整する必要があるかもしれない。わずかな不注意やナビゲーション・ミスが大きな代償を払うこととなる。256kmのリエゾンの後、220kmのSS,最後に6kmあまりの短いリエゾンからビバークに入る。

 フィアンバラのステージで、何もなかったためしがない。とてもなだらかな砂丘だが、競技者に困ったサプライズをもたらすことが多いのだ。この前なかったところに連続砂丘が新しくできたりしていて、何が起きるかわからない。

 本日のSSスタート時間は、モト部門、7時45分、オート部門11時53分、カミヨン部門12時39分。

 ところが、SSでオート&カミヨン部門が競技を始めて間もなく、前日の降雨の影響でリオ(涸川)に濁流が押し寄せ、コースの数か所で通行不可となった個所があることがわかり、11時21分、主催者はオート&カミヨン部門の競技中止を決定した。そして、既にスタートしていた競技者はコース上で競技のキャンセルが通達され、舗装路に迂回してフィアンバラのビバークへ向かうことになった。

 既にチェックポイント(CP)1を通過、一部のトップ走行車は、この日の結果はCP1(km84)の通過タイムでSS順位を決定、未通過の車両にはCP1を最下位で通過した車両のタイムが一律で与えられることになった。
しかし、さらにその後12時03分、今日のSSの全面キャンセルを決定した。
 

リオ(涸れ川)が激流になり、途中でSSキャンセル

 本日の第11ステージが再び雨で大荒れとなった。モト部門ではアメリカ人、クルト・キャッセリが今大会2度目のステージ優勝、一方リーダー、シリル・デプレは総合タイムで2位に一段と差を開けた。オート&カミヨン部門は、昨夜までの雨でリオに(涸れ川)に濁流が押し寄せコースを遮断したため、一旦コースの後半がキャンセル、CP1までと変更された。が、その後さらに変更、全面キャンセルになった。そして、CPを通過したトップ20台のうち、ロビー・ゴードンがトップ・タイム。カミヨン部門ではジェラルド・デ・ローイがトップ・タイムだった。
 
キャッセリが追い越し、シリル・デプレは貯蓄。
 モト部門、今日の第11ステージは、前日までの雨の影響により、コースが30km縮小された。そしてそのステージでキャッセリが5番目のスタート、雨で固く締まった砂丘がUSAバハの固い路面のようになったのが幸いして、SSをトップ・タイムでゴールした。ダカール・ラリーに初出場で2度のSS優勝を果たしたキャッセリこと、”スペシャルK “はパウロ・ゴンサルヴェス に4’45の差、シリル・デプレに6’24の差だった。
 
 デプレはSSスタート直後にわずかなナビゲーション・ミスしたが、すぐに巻き返し、キャッセリの轍を追いかけ、弾丸のようにゴールまで走り抜いた。総合順位は昨日返り咲いたトップのまま、総合2位のチームメイト、ルーベン・ファリアに13’16、チャレコ(フランシスコ・ロペス)に18’08とタイム差を広げた。ロペスはSS後部で道に迷ってわずかにタイムを失った。昨日、シリル・デプレと熾烈なバトルを繰り広げ、ゴール前で追い越してSS1位になったホアン・バレダ は、途中で転倒、それでもSS6位でゴールしたが、明日のスタートが危ぶまれている。
 
 クワッド部門では、オーストラリアのポール・スミスが、今日の締まった砂丘のお蔭で、初のステージ優勝を手にした。2位は、アルゼンチン人、ガストン・ゴンサレス+4’18、3位はマルコス・パトロネッリ+5’42。総合順位は第10ステージと変化なく、マルコス・パトロネッリが総合トップ、2位のイグナシオ・カザレに1h50’22、3位のラファウ・サノク (Rafal Sonik)に2h46’59のタイム差をつけている。
 
 オート部門は、またまた天候により混乱させられるステージとなった。増水した川の水がkm69とkm85でリオ(涸川)に流れ込み、安全の理由で、コースディレクターがKm83のCP1までのSSとし、それ以降のコースをキャンセルすると決定した。しかし、さらにその後12時03分、今日のSSの全面キャンセルを決定し、オフィシャらによって走行中の競技者に伝えられた。CP1を通過した4輪は20台。
 
 本日のSSの順位はこの後の、オフィシャルらの競技によって確定するが、暫定で、ロビー・ゴードンがCP1をトップ・タイムだ。続いてローナン・シャボ+1’47、3位、ルシオ・アルヴァレス(Lucio Alvarez)+1’47。ステージ優勝が確定すれば、ロビー・ゴードンは通算8度目のステージ優勝。ステファン・ペテランセルはSS6位、ジニエリ・ド・ヴィリエに39”遅れだが、総合順位ではド・ヴィリエに余裕の51’59の差をつけている。
 
 カミヨン部門もオート部門同様のコンデション。CP1を通過したのは12台、トップはジェラルド・デ・ローイ。続いてアレス・ロプライス56”の差。ジェラルド・デ・ローイはこのステージ優勝が確定すれば、今大会6度目、通算24度目のステージ優勝になる。総合ではロシア人エドワルド・ニコラエフがリーダーをキープ、2位はアイラット・マルデーブ、3位チェコのコロミー。
 

LINEで送る