(※諸事情により当記事の公開の順番が遅れてしまいました。)

1月15日 (水) 第10ステージ コルドバ → ラ・リオハ
モト&クワッド : リエゾン:37 ㎞ SS:357㎞ リエゾン:242km
オート&カミヨン: リエゾン:38 ㎞ SS:353㎞ リエゾン:242km

 

今日のコース :

今日もモト&クワッドとオート&カミヨンのSSコースが違う。コースの特徴は双方、良く似ており、カーブとハイ・スピードのコーナーが交互に出てきて、森や林の中の細い道路から、開けた丘の上のコースになる。アルゼンチンならではの美しい景観の中、ビバークを出て37kmのリエゾン、350kmあまりのSSと続く。その後は、全車同じコースの242kmのリエゾン。昨日のモト、オート、カミヨン部門の順位入れ代わりに続き、今日も大きな変動になりそうだ。
 モト部門最初のリエゾン・スタートはシリル・デプレ、6時45分、SSは7時45分から。オート部門は9時8分リエゾン・スタート、SSは10時43分、カミヨン部門はSSが13時07分から始まる。

シリル・デプレ再び総合トップ、オーランド・テラノヴァ巻返す

 タイトル保持者シリル・デプレと、ホアン・バレダ の熾烈なバトルの果て、バレダが今大会4度目のステージ優勝を果たした。わずか1’15の差。総合ではデプレがトップに返り咲き、アシストのルーベン・ファリアが1’31の差で2位に続く。オート部門ではアルゼンチン人オーランド・テラノヴァが今大会初のステージ優勝、ステファン・ペテランセルはSS3位、総合でトップをキープする。
 
 本日357kmの第10ステージ、シリル・デプレは終日アタックし続け、トップを引いた。エンデューロタイプの罠に陥りやすいピストで、ハイ・スピード、しかも高度なテクニカル、強力な体力が求められるSSをシリル・デプレは超人的に走り抜いた。そして、その後ろをホアン・バレダ が追いかけ、ゴール手前で追い越し、わずか1’15の差で SSを制した。3位は、ホアン・バレダ のチームメイト、パウロ・ゴンサルヴェス で2’44の差。パウロは、昨日SS3位のチームメイト、アレッサンドロ・ボットゥリが転倒した時にバイクの修理を手伝った上での3位のポジションだった。
 
 これにより、総合順位はシリル・デプレがトップに返り咲き、2位はチームメイトのルーベン・ファリア、1’37の差。チャレコ(フランシスコ・ロペス)は SSで8番目(+ 8’15)だったが、13’41の差で3位をキープ。Husqvarnaの中で昨日までベスト・ポジションにいたアレッサンドロ・ボットゥリは5位に後退した。
 
 クワッド部門では、ルカシュ・ラスカヴエツ(Lukasz Laskawiec)が今大会2度目のステージ優勝、2位のイグナシオ・カザレと1’35の差、3位はラファウ・サノク (Rafal Sonik) 3’23の差。マルコス・パトロネッリは6’16の差でSS6位だったが、総合では相変わらずトップは不動。2位のカザレに1h27’47、3位のサノクに2h05’51と大きく差を開ける。
 
 オート部門では、コルドバからラ・リオハまでのSSで最速の男は、地元アルゼンチン人、オーランド・テラノヴァ。今朝SSを3番目のスタートで、知り尽くした地の利を生かして見事SSのトールをトップ・タイムで通過した。今大会初めて、ダカール・ラリーで通算7度目のステージ優勝。
 
 SS2位はナニ・ローマ、2’07の差、3位はステファン・ペテランセル、2’19の差。ナセル・アルアティヤは昨日エンジンの冷却装置の故障でリタイアを余儀なくされた。そしてライバルがいなくなったペテランセルは一段とサンチアゴのポディウムが安泰になったかに見える。総合2位は南アのジニエリ・ド・ヴィリエ、52’38、総合3位は同じMiniのチームメイト、ロシア人、レオニド・ノヴィツキー、1h08’40の差。
 
 カミヨン部門では、DAFとGINAFの活躍の日。SSトップはKamazのアンドレイ・カルギノフが制し、今大会初優勝、通算3度目のステージ優勝。ライバル、ヴェルシウスがメカ・トラブル、アレス・ロプライスがパンク、後退したジェラルド・デ・ローイはSS後方のスタートというコンディションをうまく生かしてステージ優勝を手にした。SS2位はDAFのファンデン・ボッシュ、3位はGINAFのファンデン・ブリンケと今大会初のトップ3入り。
 
 総合ではエドワルド・ニコラエフが2位のチェコ人、故障でタイム・ロスタイムのマルタン・コロミー(Martin Kolomy :Tatra)に32’23と差を広げた。

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