1月14日 (土)  第13ステージ  ナスカ→ ピスコ
リエゾン: 100 km
SS: 275 km

モト
002 -シリル・デプレ :精神的に非常にハードだった

俺はチームメイトのトラブルを喜ぶようなタイプの男じゃない。マルクにトラブルがあったのだとしたらなおさらだ。すごいプレッシャーの中で今朝スタートしたが、彼も同じということは知っていた。リスクを負わないよう、しかし他のライダーがカーブしている所ではできるだけまっすぐ走るというように、タイムを縮める努力をした。給油ストップした時、俺がマルクより5分早いと聞いた。その後、今度は俺が2,3回タイム・ロスした。たいしたことは無かったが、集中しなければならなかった。今日は本当に、本当に精神的にハードだった。いつものことながら、それから解放される最終日が待ち遠しい。ダカール・ラリーでいろいろな事が起こるのを見てきた。今回もだ。冷静を保ちながら、あと少しのダカール・ラリーを楽しみたい。

001 – マルク・コーマ : もう、走り出せないかもしれないと思った
スタートした時は非常にスピードが出て、快調な滑り出しだった。ラリーで、トップを引き続けるのが難しいことはわかっていたから、自分がイメージしていたより早いスピードだった。km25でバイクの調子が悪くなり、スピードダウンしなければならなかった。ギアボックスのトラブルだった。もう、走り出せないかもしれないと思った。だから、今日ゴールできただけでとても嬉しい。しかも総合2位のまま、有り難い。ラリーの間中、ずーっと戦ってきた。そして、どんな時でも、精いっぱいできることをやった。そんなものだ。これ以上できないというところまで戦わない、そっちのほうが情けないことだ。

003 – エルダー・ロドリゲス : SS優勝、いつものことながら嬉しい
SS優勝、いつものことながら嬉しいね。そして、総合でポディウムに登れたら、言うこと無い。今回、いくつかのステージで、最高の走りができたかもしれない。しかし、いくつかトラブルもあったので、SS優勝がとれなかった。しかし、今日は非常にスピードを出して走ったので、シリル・デプレやマルク・コーマとのタイムを縮められた。すごく良いことだ。来年はもう少し順位が上げられると思う。チームと1年間いっしょに準備したら、その可能性はある。新しいバイクにして、それでテストしてみて、さあ、どうなるか楽しみだ。

クワッド
257 – トーマス・マフェイ :非常に景色が美しかった

明日のステージで終わりだ。そしてリマに着ける。完走という目標がひとつかないそうだ。もちろん、今日の成績は良かった。嬉しいよ。海辺のコースで非常に景色が美しかった。とても高い砂丘を越えなければならないところがあった。2か所ナビゲーションが難しい所があった。そこでリズムをキープしながら走るのは、一人で走るのと、二人いるのとで大きく違う。

250 – アレヒャンドロ・パトロネッリ :とても感動した
もうすぐ終わりだとおもうと嬉しいね。あとSS29kmと2つリエゾンが残っているだけだ。次のダカール・ラリーの優勝も考えられる。今日は、気合いを入れて走らなければならなかった。上手く走れた。すごく感動したし、嬉しい。明日優勝できたら、家族、チーム、アルゼンチン、ラス・フローレス(地名)にとって素晴らしい瞬間になる。最後のステージで何も起こらないよう祈らなくては。他のライダーとのタイム差は充分ある。すべてパーフェクトだ。

オート
302 – ステファン・ペテランセル :今夜も思いっきり呼吸はできない

今日は優勝目的のステージではなかった。特に昨日の翌日なので、罠にはまらないようにつとめた。砂丘越えは、難度でいえば、今までのダカール・ラリーで一番難しいステ―ジだった。SS序盤からタイヤ圧を落とす戦略にした。だから、場所によって、本当に慎重に走らなければならなかった。しかし、上手く砂丘を抜けられた。
昨日は優勝がこぼれ落ちてしまうかもしれないと非常に精神的プレッシャーがあった。勝利は少しずつ、日々の努力によるものだ。まだ30kmのSSが残っている。我々のクルマにメカ・トラブルが起こるかもしれない。まだ、今夜も思いっきり呼吸はできない。本当に安堵できるのは、ポディウムに登ってからだ。

305 – ホアン・ナニ・ローマ : すり鉢にハマった
今日は私のレース人生の中で、一番難しいSSだった。前で転んだモトのライダーを避けようとして、砂丘のすり鉢の中に落ちてしまった。その中で長い時間動けないでいたところ、運良くリカルド・レアル・ドス・サントスが助けてくれた。ジニエリ・ド・ヴィリエとの差がまだ22分ある。が彼も砂丘にハマっていた。その後、我々はウェイ・ポイントがなかなか見つからなくてタイム・ロスしてしまった。そこで12kmも遠回りしてしまった。しかし、それは自分のせいだ。集中が足りなかった。それでもまぁ、ゴールできた。それだけでも有り難い。ダカール・ラリーなのだから。

303 – ロビー・ゴードン :信じられない
とても良いリズムで走っていた。が、砂丘をブーンとジャンプして、クルマのノーズから砂丘に刺さってしまった。そこでブロックされ、40か45分くらいタイムを失った。その間ステファン・ペテランセルが追い越して行った。で、我々も急いで彼の後を追った。クルマが宙返りし、その後、クルマを起こして、再び走り出す、信じられない。Miniチームに大きくアドバンテージがあったので、今日はへし折ってやりたかった。一時、彼らと30分も差があったのだから。ともあれ、面白かった!

301 – ジニエリ・ド・ヴィリエ : 良い仕事ができた
今日また、非常に難しかったから、ゴールできて嬉しい。何度もストップしてタイヤ圧を落とさなければならなかった。ローマが砂の中でスタックしているのを見かけた。ゴードンがブロックされているのも見た。ゴールで我々がトップで通過した。良い仕事ができた。明日、この順位で終われば、我々にとって大きな勝利だ。その上、ポディウムに登れば、クルマが充分コンペティションのパフォーマンスがあることを証明できる。

カミヨン
502 – ジェラルド・デ・ローイ : タイヤ圧を戻すことができなくなってしまった

今日のステージは非常に難しかった。ミスしないよう走った。いつもより重いプレッシャーがあった。タイヤ圧を戻せなくなるという、タイヤのトラブルもあった。だからそれがとてもストレスだった。タイヤ圧を落としたまま走っていると、タイヤがパンクし易いので、ものすごく気を付けながら走った。ゴールに到着できて嬉しい。今年は、背中の痛みはなかったし、肉体的な問題はまったくなかった。とてもハッピーで、将来が楽しみだ。

EN – Interview stage winner – Stage 13 (Nasca – Pisco) – 2012/01/14

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