1月9日 (月) 第8ステージ コピアポ→アントファガスタ
リエゾン : 245㎞
SS : 477㎞
アントファガスタのSS、カタルーニャ人が制す
マルク・コーマは本日のSSでコースをオープンしながらも、シリル・デプレがハマった泥の中の罠を巧みにかわした。結果、SSを制し、通算20回目のステージ優勝。何より、コーマは総合順位でデプレに代わって01’26の差でトップに立った。オート部門でも同じカタルーニャ人、ホアン・ナニ・ローマ。SS2位のロビー・ゴードンとわずか5秒の差だ。総合順位では、トップがステファン・ペテランセル、2位のロビー・ゴードンに7’36の差。
今日の第8SSでは、デプレがコーマに20度目のステージ優勝をあげてしまった。だが、第1走者コーマにとって、477kmの第8SSのスタートはまずい滑り出しだった。最初の数kmでミスコース、1分ほどタイム・ロスする。しかしその後、km11で、レースの流れが変わった。コーマは泥で覆われたリオを上手く切り抜け、コースを走り続ける。一方のデプレは罠に落ちた。泥にはまって動けない。続いてきたパウロ・ゴンサルヴェスも同じ目に遭った。二人はここで全力を振り絞って、泥から這い出すが、10分あまりタイム・ロスしてしまう。こうして、コーマはこのチャンスをとらえて、猛然とゴールまでアタックを続ける。「ライバルが余裕でコースをオープン中」との情報を得た不運のデプレ、しかし、泥を抜け出たあとイマイチ調子が上がらないバイクで、ゴール手前スピードダウンを余儀なくされる。結果、コーマが通算20回目、今大会4度目のSS優勝となった。SS2位のルーベン・ファリアに7’00の差、エルダー・ロドリゲスに7’10の差で続いた。シリル・デプレはコーマと17’20″もの差をつけられてゴールした。
しかし、SSのゴール到着後、オフィシャルがライダー1部のタイム修正を行った。7台のライダーが通過した後、他の競技者が同様に泥の中で動けなくなるのを避けるべく、コースが修正になった。それに対し、7名のライダーのタイムを修正した。対象になったのは :コーマ、デプレ、ゴンサルヴェス、ロドリゲス、ファレス、ウレヴァルスター、キャストゥ。
これにより、総合タイムでは、コーマがデプレに1’26の差となった。総合3位はエルダー・ロドリゲス49’1″の差、4位はダヴィッド・キャストゥが上がって1h09’52″の差。5位はパウロ・ゴンサルヴェス、1h12’11″の差。
オート部門では、ロビー・ゴードンが本日はSS優勝を目指して、最大級のアタックをかけ、トップでゴールした。本日のSSトップと思いきや、8分後、ホアン・ナニ・ローマがゴールし、彼に優勝をさらわれてしまう。しかもたった5秒の差で。SS3位についたのはクリストフ・ホロヴィッツ、2’04の差。そして、SSゴール手前でパンクを喫したステファン・ペテランセルはSS4位、5’33の差だった。
今日のパフォーマンスでロビー・ゴードンは、ステファン・ペテランセルと総合タイムの差が7’36”になった。
第2週目最初のSSで不運に見舞われたナセル・アルアティヤ、CP1手前で2度もメカ・トラブルでストップしてしまう。後半猛ダッシュして、トップとの差8’09″でSS5位につけたが、総合タイムでは45’25の開きがある。
クワッド部門では、総合トップのアレヒャンドロ・パトロネッリが3つのCPをすべてトップで通過という、ほとんど独走した一日だった。最後ゴール手前の数kmで弟マルコスに追い越された。結果、兄が連続優勝、弟は38″差でSS2位。3位はトーマス・マフェイ、9’50″の差。4位はチリ人イグナシオ・カザレ(Ignacio Casale)、19’03″の差。
総合順にでは、パトロネッリ兄がトップ、2位のマフェイに1h08’05″ものタイム差をつけている。そして弟マルコスも1h20’57″の差。
カミヨン部門では、前回、前々回のSSを2位に終わったチェコ人、アレス・ロプライスが今大会初めてのSS優勝、通算4度目。SS2位はIvecoのデ・ローイ、1’31″差。3位はミキ・ヴィアシォン、12’20″差、4位アルチュール・アルダヴィシュス(kamaz)、13’56″の差。5位、ハンス・スティシーは16’23″差。
総合順位ではデ・ローイがトップ、2位のロプライスに+15’39″、スティシー+48’06″、Kamazのアルダヴィシュスに+58’40″の差をつけている。