Dakar2012 最新リザルト (www,dakar.com)

1月1日 (日)  第1ステージ マル・デル・プラタ→ サンタロサ
リエゾン : 796 ㎞  SS : 60㎞   

チャレコが第1SSを優勝で飾る、オート部門はMiniが1,2,3フィニッシュ

昨年、ケガでほとんどをリハビリに費やしたフランシスコ・ロペスがDakar2012の最初のSSを制した。同じアルゼンチン人ピゾリトが3位に入るという快挙をなしたが、一方でホルヘ・ボエロが転倒して無くなると言う悲惨な出来事があった。一方、オート部門では、Miniがトリオでトップを制した。Hummerは、リエゾンで停車、大きなメカ・トラブルにみまわれている。カミヨン部門では2009年大会同様、ヴァンヴィリエが最初のSSを制した。

優勝候補の中でも一番優勝から遠いと予想されていたライダー、フランシスコ・ロペスが最初のSSを押さえ、きっちりダカール・ラリーにかける情熱を示した。昨年春、チュニジア・ラリーで転倒、骨折する大きなけがをし、ダカール・ラリー参加はほとんど不可能とみられていた。その後6回の手術を重ね、リハビリを重ねて、ファラオ・ラリーに参加できた。36位でゴール。その“チャレコ”が車検場でダカール・ラリーにスタートできるだけで嬉しいとコメントしていた。しかし、そのダカール・ラリー最初のSS、57kmと短いSSだが、彼はマルク・コーマを押さえてトップ・タイムをたたき出した。通算6度目のSS優勝、本大会第1ステージの総合1位。

2位のマルク・コーマに続いて、3位はアルゼンチン人、ハビエル・ピゾリト(Javier Pizzolito)、620kmのリエゾンを終わると、盛大な歓声に包まれた。4位は奇跡的にエントリーできたクイン・コディ、30秒差。コディは、競技に使うバイクを間違えてリマに送ってしまい、かろうじてマル・デル・プラタに間に合った。5位は若いヤクブ・プリズィゴンスキー(Jakub Przygonski)、トップとの差49秒。シリル・デプレはトップと1分48秒の差だった。

オート部門でもちょっとしたサプライズ。短いSSなのでクルマのパフォーマンスを証明するものでもないが、好評なMiniが、1,2,3をとるという快挙。レオニド・ノヴィツキー(Leonid Novitskiy)が素晴らしい腕前を披露し、13番目でスタートして、ステファン・ペテランセルと同時にゴールした。彼はラリー・レイド2011のワールド・チャンピョン。そして、SS2位はノヴィツキーと5秒差でクリストフ・ホロヴィッツ(Krzysztof Holowzyc)、3位が9秒差でステファン・ペテランセル。4位はジニエリ・ド・ヴィリエ、初めてのToyota Hilux。

Hummerで初めてレースしたナセル・アルアティヤはかなり深刻なトラブル。SSは9’45”差でゴールし、腕前は大丈夫だが、問題はクルマ。SSのゴール手前km2でHummer H3がオイル・プレッシャーのトラブルで停車。ロビー・ゴードンの牽引に助けられゴールした。SS終了後、リエゾンをスタートして間もなく停車、ゴードンと共に修理にかかっている。

そして、サプライズはアルフィ・コックス、なんと、本日のSSが終わる前にリタイアとなってしまった。南アの元ライダーは、今回チームPawanoからVolvo XC60でエントリーしたが、車両から火が出た。コックスとコ・ドライバーは直ぐにクルマから逃げ出すことができたが、クルマは完全に燃えてリタイアとなってしまった。

クワッド部門では。本日のSSを制したのはウルグアイ人、セルジオ・ラ・フエンタ(Sergio La Fuente)。昨年総合14位に終わったので、本日の成果に嬉しさを隠しきれない。SS優勝はウルグアイ人で初めて。2位が54秒差でマルコス・パトロネッリ、3位が1’07差でアルゼンチン人、トーマス・マフェイ(Thomas Maffei)。

カミヨン部門では、期待されていたKamazチームがトップ4に一台も入っていないという、こちらもサプライズの一日。SS優勝を手にしたのは、マンのマルセル・ファンフリート(Marcel Van Vliet)。2位はジェラルド・デ・ローイ、26秒差、3位はフランツ・エヒター56秒差。ミキ・ヴィアシォン(Miki Biasion) とハンス・スティシー(Hans Stacey)ら、トルコのイベコのカミヨンがトップ6位に3台も入り、大きなインパクトを与えた。

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