ロサリオの車検・人検2日目、シリル・デプレがモト部門の検査に先陣を切って登場した。彼の優勝がどうなるか、憶測が飛び交う。実際のピストの上での戦いは日曜日に始まり、9000km先にその結果が・・・。

ある意味、ロサリオで1月2日と1月3日の間に顔ぶれが一変した。まずは天気。1週間続いていた雨が止み、輝くような太陽が顔を出した。そして、第36回大会のシード選手らが、多くの初参加者が多い前日の南米競技者らと交代し、スタート前のダカール・ラリーの雰囲気を高める。午前中はチームヤマハ。シリル・デプレを加えた一行がどっと会場がわきたつ。シティ・センターの前で一行は記念撮影を済ませると、自信に満ち、余裕の足取りで会場の中に消えて行った。

「オレはトップ走行で自分と戦うのに慣れてるけどさ、今回は格別なモチベーションがある。マシーンのメーカーが変わるのは初めてなんだ。」と総合6度の優勝者が語る。

彼のダカール・ラリー参戦13回のうち、最もハードルの高い挑戦になると語る一方で、ライバルたちもこの日次々とタイトルへの強い意欲を示す。

ホンダ勢では、ポルトガル人エルダー・ロドリゲスが「良いダカール・ラリーにするためにここにいるんだ」と、控えめながら優勝のチャンスをほのめかす。

オート部門では、Mini軍団が明日土曜日朝の車検の順番を待つ一方、ライバルたちへインタビューのマイクが向けられた。その一人がアメリカで製造されたバギーに乗るフランス人エリック・ヴィグルー。駆け込みでエントリーしたゲラン・シッシェリは、彼の競技車ゼッケンプレートを固定し、彼が1月に家の棚の中にしまっておかねければならないのではと心配したヘルメットを着用できる喜びを、嬉々として語った。

「ここに来たのは、いつものようにレースを煽るために決まっているだろう」と、何度もエクストリーム・スキーの優勝者シッシェリが語る。アメリカのラリーレイドのスター、BJ Baldwin(大会2度の参加)も、アウトサイダーとしてのポジションを語る。2009年大会と違って、今回は1,2回SSを取れるくらいの準備はしてきた。メイン目標は、いずれ優勝することだ。」

カミヨン部門では、今回の優勝候補2名が闘志を表明する一方、元優勝者らがインタビューで意見を語る機会があった。
オランダ人ジェラルド・デローイは、「彼のIvecoチームの中で、スタートするなりアタックするかどうか、それが、5台の超コンペティティフな競技車を出してくるKamazを打倒できる唯一の方法」とコメントする。

一方ロシアのKamazチームのタイトル・ホルダー、エドワルド・ニコラエフは、「ダカール・ラリーで勝ち取ることはあまり困難ではない。しかし、タイトルを維持することが非常に難しい。」
まさに、全てのタイトル保持者らのコメントを明言したコメント…

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