1月19日 (土)  第14ステージ ラ・セレナ → サンチアゴ
リエゾン:121 ㎞ SS:346㎞ リエゾン:158km
(SSパート1:111km、ニュートラルゾーン:220m、スーパーSS :15km)

001-シリル・デプレ 総合優勝
勝つにはあまりに難しい

この全部の写真、ここに集まった観衆を見るために、この勝利を誰も俺から盗み取らなかったことを見るために、最終ゴールに絶対に着かねばならなかった。これを得るために、多分他のライダーより少し少ないかもしれないが、ちょっとしたナビゲーション・ミス、バイクの故障やとチームワークなどによって、いつ何が起こるかわからないダカール・ラリーに出たんだ。最後に、心の底から嬉しいことが待っていた。簡単に勝ててしまうようなダカール・ラリーは面白くない。ダカール・ラリーはゴールまでちょっとってもんじゃない。ものすごく長くて、ものすごくハードで、すごく暑くて、朝すごく早く起きなければならないし、ペルーやチリの砂丘の中の迷路から抜け出なければならいし、コルドバの岩やサボテンをこすりながら走らなければならない・・・。勝つにはあまりに難しい。難しいから勝った時が素晴らしいんだ。目の前のしなければならないことに、いつも集中してきた。コースをイメージするのに嫌と言うほど考える。砂丘や岩や、アンデスのコルディエール峠といった、これ以上ハードなものが無いというものに我々は立ち向かってきた。それは事実だ。
 
011-ルーベン・ファリア 総合準優勝
想像もできなかった

昨日、総合2位から後退した。僕はシリル・デプレのウォーター・ポーター(水持ち役、アシスト)なので、僕にとって総合3位の中に入れるだけで素晴らしいと自分に言い聞かせた。こんなことがあるなんて思ったこともなかった、想像もできなかった。その後、チャレコがエンジンを交換したのを知って、少しのタイム差なので、総合2位を確保しようと思った。ピゾリトの砂埃の中を走っていたので、ゴール前の10数kmのところで転んだ。でも、大したことなかった。本当にうれしい。
 
 
007- フランシスコ・ロペス 総合3位
ダカール・ラリーで優勝したようなもんさ

昨日ギア・ボックスの具合が悪くなった。エンジンを交換しなければならなかった。総合2位になったところなのに、残念だった。しかしゴールできない総合2位でいるよりは、サンチアゴに着く方が良かった。昨日のステージで優勝したので満足している。毎日精いっぱい走ってきた。4回ステージ優勝もし、ポディウム(総合3位以内にはいること)にも上れた。応援してくれたたくさんのファン、チリ、家族、妻、そして私自身にとってとても嬉しい。エンジン交換の決心は良かった。そうでなければまだSSを走っていたことだろう。今のこの総合3位のポジションは2位より良い。昨年のできごととあの辛い事故の後だ。ダカール・ラリーで優勝したようなもんさ。
 
005-ホアン・バレダ SS準優勝
良いラリーができた

個人的には今大会非常に満足している。総合順位ではあまり良かったとは言えないが、第5ステージであったバイクの故障のせいで、これ以上の結果は出せなかった。今日はそれにしても良い走りができた。第5ステージのトラブルのせいで、総合トップから3h30の差だったのが、3h05で終わった。良い仕事をしたってことだ。今回たくさんの情報を集めた、来年はさらにバイクを改良してもっと強くなって来る。今シーズンどうするか、まだ決めていない。全部のチャンピョン・シリーズに出るかどうかまだわからないが、バイクの改良に向けて走行計画を考えようと思う。目標は、来年のダカール・ラリーで最良のコンデションでゴールすることだ。
 
007-オリヴィエ・パン 総合6位
目標のトップ5より一つ下

最初の週は、5ステージにわたって総合トップを維持し、最高の出来だった。その後の小さなナビゲーション・ミスが高くついた。2週目の最初のステージは少し後ろのスタートだった。そして、アンラッキーが始まった。背中から落ちる転倒事故があり、そのSSでタンクに穴をあけてしまった。そこで大きくタイムを失った。その後反撃にかかり、少し冷静になって挽回しようとした。後半のステージで少しずつ総合順位を上げ、今日は6位だ。目標はトップ5入りだったので1つ下だが、最初の週のできがよかったので良しだ。良いダカール・ラリーができた。
 

Quad

250-マルコス・パトロネッリ 総合優勝
パーフェクトなダカール・ラリー

壮観だった。このダカール・ラリーはドリーム・カム・トルーのようだ。ペルーの最初の日からチリの最後の日まで全てがスムースにいった。あまりにどのステージもうまくいったので驚いているくらいだ。毎晩寝ないで働いてくれたチームのみんなに感謝している。躊躇なくアタックできるクワッドになるよう毎日サポートを提供してくれた、ヤマハ・アルゼンチンおよびヤマハ・フランスに感謝したい。この勝利はたくさんの意義がある。昨年アレヒャンドロ(兄)は優勝したが、私はトラぶった。だから私自身を納得させたくて、今年またやってきた。アレヒャンドロと私はお互い競い合うことはない。もう一度勝てることを自分に証明したかった。最初から最後までパーフェクトなダカール・ラリーだった。こんなにすべてがうまくいったのは初めてだ。
 
254-イグナシオ・カザレ 総合準優勝
来年はもっと上の成績

総合準優勝の成績はとても嬉しい。まだ信じられない。何と言ってよいのか言葉が見つからない。チリ人が総合2位になるのは初めてなんだ。すごく感動している。応援してくれた人たちにとても感謝している。彼ら以上に僕の方が彼らを好きだ。たくさんのトレーニングを積んでいたので、この大会では冷静に走れた。昨年は疲労困憊で終わったが、今年はあまりハードだと感じなかった。今年はまだ2,3ステージ走れそうだ。目標はもっと良い成績を出すことだ。それは難しいと思うが、このレースではいつ何が起こるかわからない。たくさんトレーニングを積みさえすれば、すべて実現する。僕はまだ若いので、まだいっぱい時間がある。クワッドでいろいろプロジェクトがある。去年4位だったので、もっと上になりたいと思っていた。だからこの総合2位は何よりだ。マルコス・パトロネッリが優勝したのも嬉しい。彼のほうが僕より速かったので勝った。レースはこんなものさ。どうもありがとう。

Auto

302-ステファン・ペテランセル 総合優勝
ジャン・クロード・オリヴィエ勝利を捧げたい

格別のひと時だ。2週間の緊張とプレッシャーが一気に消え失せたようで、とても感動している。ジャン・クロード・オリヴィエ(去る1月12日に亡くなったヤマハ・フランス・チームの元督)のことを思い出している。私にすべて教えてくれたのが彼だ。だから2週目は、いつも彼のことが頭にあって辛かった。辛い中でも精いっぱい頑張って手にしたこの勝利を今、彼に捧げたい。
レースは前もって勝つことは絶対にできない。チームはスーパーな仕事をしてくれた。いつストップするか、いつ車の故障があるかわからない。やれることは一つだけ、できるだけ速く走ることだ。一方、私のコ・ドライバーのジャンポールも素晴らしいナビゲーションの仕事をしてくれた。最後2,3のステージでは少しピリピリしたが、和気あいあいと、良い感じで走れた。私がオート部門で走るようになって、クルマのトラブルが無かったのは初めてだ。こんな良いクルマに今まで乗ったことがない。バギーが非常にスピードが出るとわかっていたので、この優勝は簡単ではなかった。しかし、最初から集中して走れ、ライバルたちを挽回するようアタックした。勝利の陰に、チーム全員の努力があったので、感動はひとしおだ。セブン・クォンツ(監督)は10年以上も前からダカール・ラリーにかかわり、チーム全員と仕事をしてくれたので、この勝利を分かち合いたい。
 
301-ジニエリ・ド・ヴィリエ 総合準優勝
Hiluxは格段に性能が良くなった

ダカール・ラリーは容易ではないので、いつものように困難なレースだった。いろいろ覚えておきたいポジティブなこともあった。激しい戦いの果てに、2位で終わった。Hiluxが非常に良くなったことを証明した。いくつかの場所であったアンラッキーが原因で、ステファン・ペテランセルにもっと近づくことができなかった。彼はパーフェクトなレースをした。
いずれにしてもHiluxは格段に性能が良くなったので、非常に満足している。運が私の方を向いて、ダカール・ラリーでもう少しツイていると良い。いつもツイてなかったわけではないが、これもレースだ。我々のベースなら、もっと準備をしっかりやれば、もっと良い成績が出せると思う。
 
304-ナニ・ローマ 総合4位
受け入れなくてはならない

今回は奇妙なラリーだった。しかし、受け入れなくてはならない。去年のようにすべてうまくいく年もあれば、その前の2年間のようにそうでない年もある。今年は、初めがあまりよくなかったが、途中、全力をかけて走ってダイナミックな成績の日も数日間あった。いずれにしても、ミッシェルといっしょにした仕事の成果に非常に満足だ。我々は勝ちたいと思っていたので、願っていた成績ではないが、それを甘受しなくてはいけない。それがスポーツなんだ。そして、ペテランセルがトラぶった時、ダカール・ラリーの優勝を失うことが、どれくらい愚かか想像して欲しい。後方で彼のサポートをしたのは私なんだ。私たちが結局レースに勝ったので、ステファン・ペテランセル、およびチーム全体に対して満足している。

313-オーランド・テラノヴァ 総合5位
もっと強くなって来年また来る

良い大会だった。楽しいレースができた。チームで一緒に走れた。素晴らしいメカニックたちがいた。ペルーでのトラブル以外はすべてうまくいった。クルマを最終ゴールまで壊さずに持ってきて、良い成績も出せた。いろいろ勉強になった。我々の弱点もわかったので、今後、もっと上を狙うことができる。ダカール・ラリーで優勝できるかどうかわからないが、これよりもっとパワフルな車なってまた来ると思う。もっと練習する。誰も機械と運を完全にコントロールすることなどできないので、ダカールで優勝すると断言することはできない、しかし、私たちは非常にうまくやるために来年また来る。
 
 
309-ゲラン・シッシェリ 総合8位
自分のフィーリングを取り戻せた

あっという間に終わってしまった。クルマがスーパーなポテンシャルだというのを示すことができた。エンデュランスと性能と言う意味ではまだ十分なレベルに達していなかったが、スピードは十分対応できた。このあと11か月、一生懸命働く時間がある。明るい希望で、待ち遠しい。走りこむ時間が足りなかった。毎日、私ができる限りの、全力疾走してきた。毎日、小さなクルマのトラブルがあったので、モチベーションを維持しつつ、底までアクセルを踏んだ。自分のフィーリングを取り戻せたので、とても落ち着いてきた。この2週目は非常にハイ・スピードで走れた。いや、自分を欺いてはいけない、クルマはダカール・ラリーで勝てるレベルではなかった。確かに速いが、優勝するにはもっと長い距離を速く走らなければならない。言い訳をしてはいけない。ポテンシャルは良いが、これからもっと強化しなくてはならない。
 
 

Camion

501-エドワルド・ニコラエフ
本当にそうなったって信じられない

今のところ自分に何が起こったのか信じられない。2週間のレースで、1分、1秒を争ってきて、ダカール・ラリーに勝つなんて、本当に信じられない。すごく感動している。僕は誰よりも幸せだ。5年前初めてKamazのカミヨンでメカニックとして乗った時の夢が叶った。いつか勝ちたいと願っていて、それが今日実現した。本当にそうなったって実感できない。
 
 
 
500-ジェラルド・デ・ローイ
非常にがっかり

終盤で1日しか悪い日がなく、他は全部うまくいっていたので、総合4位というのは非常にがっかりだ。しかし、こんなものかもしれない。ダカール・ラリーはこんなふうに1日で20分の挽回ができないようなレースになった。一回で1時間失ってしまうと、それで終わりが見えてしまう。ポディウムに上れるよう、それでも全力を尽くした。しかしライバルたちも全力を尽くして走っている。最終で賭けに勝ったのは彼らで、我々はそうではない。辛くても、それを認めなくてはいけない。
 
 
 
 

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