1月.18,20131月16日(木) 第12ステージ フィアンバラ → コピアポ
リエゾン：392 ㎞ SS：319㎞ リエゾン:4km
今日のコース ：
392kmの長めのリエゾンの後、319kmのSS, 全部のカテゴリーが同じコースを走る。コルディエール峠を東→西に、サン・フランシスコ峠を越えて、チリのアタカマ砂漠に入る。ラリーレイドとしてのありとあらゆる困難が待ち受け、SSの中ほどに大きな砂丘越えがある。かの有名な“カテドラル”と呼ばれる大きな砂丘を上るが、同じくらい大きな砂丘の窪みにはまってスタックしないよう注意する必要がある。その後に続くピストは岩やごろ石が多く散らばり、決して気を抜くことができず、ハイ・スピードを出して走っているトップ走者がいきなりストップしなければならない場合もありそうだ。ミス無しでコッピアポにゴールできた競技者が、最終的に今日のポイントを稼ぐことになる。
昨日のSSがキャンセルになり、オート&カミヨン部門の競技者の多くがフラストレーションを抑えていることだろう。しかし、今日の1日も長い。モト部門最初の走者は朝3時15分 (現地時間では4時)がリエゾンのスタート、オート部門は4時15分、カミヨン部門は5時24分と朝が早い。
そしてスタートは、モト部門8時(現地時間では10時)、クワッド部門8時7分、オート部門10時10分、カミヨン部門10時32分のスタート。
前日の総合順位のまま・・・
第12ステージ、総合トップのシリル・デプレとそのアシスト、ルーベン・ファリアの戦略が際立った。フランス・ヴェルホーヴェンが今大会初のステージ優勝。総合でシリル・デプレとルーベン・ファリアがきっちり１，２を抑え、チャレコ(フランシスコ・ロペス)が3位。オート部門では、砂丘でスタックしわずかにタイム・ロスしながらステファン・ペテランセルが総合トップをしっかりキープした。SS優勝はチームメイトのナニ・ローマ。
シリル・デプレとルーベン・ファリアで総合順位をコントロールし、フランス・ヴェルホーヴェンがそれをうまく生かした。
今朝は3番目のスタート、シリル・デプレは、チャレコ(フランシスコ・ロペス)のアタックに対し、チームメイトのルーベン・ファリアをカバーする作戦に出た。チャレコは地元アルゼンチン人で地の利を得ている。そこでデプレは、あまりナビゲーションが得意でないライバルにトップを走らせ、相手のタイムを遅らせたのだ。この作戦は功を奏して、SSを10番目にスタートしたルーベン・ファリアは、SS2位でゴールする。トップのフランス・ヴェルホーヴェンと1’38の差だった。
一方、12番目にスタートしたフランス・ヴェルホーヴェンは、先を行く轍を追ってトップ・タイムでゴールし、最後のステージ優勝の2011年以来、通算4度目を成し遂げた。SS3位はホアン・バレダ 、4位はアラン・デュクロ。
モト部門の総合順位はシリル・デプレらの作戦通り、シリル・デプレが優勝、2位がルーベン・ファリア（＋5’39）、3位がチャレコことフランシスコ・ロペス(+13’40)。
クワッド部門は、再び砂丘ステージになったところで、砂丘が得意なアラブ首長国人セバスチャン・フセイニが本日のSSを制した。マルコス・パトロネッリに1’08の差。一方、総合ではマルコス・パトロネッリが相変わらず2位のチリ人イグナシオ・カザレに1h52’35のタイム差で安泰のトップ。
オート部門では、SS最後でタイヤのパンクがあったものの、ナニ・ローマが上手に走り抜いた。ライバル、ロビー・ゴードンは初番快調に走ったが、砂丘ゾーンにはいってからは何度もスタックしてタイム・ロスして遅れ、SS2位、4’18の差だった。リーダー、ステファン・ペテランセルは、砂丘でスタック、わずかにタイム・ロスしながら、ナニ・ローマと6’03の差でSS4位のゴール。一方、総合2位でステファン・ペテランセルを追いかけるジニエリ・ド・ヴィリエは、ナニ・ローマと4’25でSS3位にはいったが、総合タイムをわずかに縮めただけで、50’24という大きなタイム差が立ちはだかる。SS3位はナニ・ローマ、1h31’06。4位はチームメイトのレオニド・ノヴィツキーがローマと3分差で追いかける。
カミヨン部門は、Kamazが１，２フィニッシュ。ロシアのアンドレイ・カルギノフがSSを制し、今大会2度目のステージ優勝、通算4度目。2位はアイラット・マルデーブ（＋2’36）、3位がSSスタート後まもなくパンクでタイム・ロスしたジェラルド・デ・ローイ。ジェラルド・デ・ローイはそれでもトップと2’49まで追い上げている。
総合タイムでは1,2,3とKamazが押さえ、エドワルド・ニコラエフがトップ。2位のアイラット・マルデーブに31’20の差、3位のアンドレイ・カルギノフに50’26の差をつけている。コロミー(+53’02)、ジェラルド・デ・ローイ（＋56’22）、アレス・ロプライス(1h25’45)はこの後どこまで追い上げられるか？
