南アのオフロード・チャンピョンシップの一環、ボツワナで行われたトヨタ・カラハリ・ボツワナ1000デサート・レースにラリーファンが集まった。同大会はダカール・チャレンジの今年最初の大会でもある。総合優勝したダンカン・フォスに続いて総合2位のエヴァン・ハチソン&ダニー・スタッセンがダカール・チャレンジを勝ち取り、ダカール・ラリー2013への参加の権利を手にした。

しっかりとしたパフォーマンスは、大きな感動を呼んだ。ボツワナで毎年行われるもっとも大きなイベント、トヨタ・カラハリ・ボツワナ1000デサート・レース、このカラハリ砂漠のブッシュのレースに、週末、20万人もの観衆が集まった。これだけの観衆を集めるレースで優勝するだけで大きな価値があるに違いないが、ダカール・チャレンジが一層、その意義を大きなものにした。そして、メディア陣のもっぱらの興味はダカール・チャレンジの勝者に向けられていた。出場した23チームのうち、昨年の南アチャンピョン、エヴァン・ハチソンがレース・スタートから際立った活躍を見せ、ダカール・チャレンジを手にした。

「このカテゴリーで勝てると思っていなかったし、初めてのダカール・チャレンジを手にできるとは思っていなかった。絶対にダカール・ラリーに行くよ」とハチソン。

今日の大会で素晴らしいパフォーマンスを披露したばかりのエヴァン・ハチソンとダニー・スタッセンだが、この後、ダカール・ラリーでリマからサンチアゴまで2週間走りきることができる車を探さなければならない。ガボローネ海岸での3日間の熾烈なレースに勝ち抜いた彼らのBAT Venonは、ダカール・ラリーの車両規定に沿っていないからだ。しかし、戦績にまたひとつ優勝記録を付け加えてハチソンは、ダカール・ラリーで勝負できる車両を見つけられるすべての切り札を手にしている。

第1回ダカール・チャレンジのリザルト :
1. Evan Hutchison / Danie Stassen (BAT Venom)
2. Christiaan du Plooy / Henk Janse van Vuuren (BMW X3), 2’52”差
3. Johan van Staden / Mike Lawrenson (BAT Spec 5), 3’44”差

次回ダカール・チャレンジは7月23~28日、南アメリカのデサフィオ・リトラル。モトとオート部門の2つのカテゴリーが選抜される。

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