セルジオ・ラ・フエンタ: ウルグアイ人初めてのSS優勝
セルジオ・ラ・フエンタ(+Sergio Lafuente)は直ぐに体得する性質だ。昨年はクワッドの総合順
位14位、最後尾後だった。充分な準備ができていなかったので、それより上に上がるのは無理だ
った。そして2012大会の最初のSSを優勝して、彼のマシーンのポテンシャルを確認した。と同時
に、彼の無名度も。クワッド部門では、パトロネッリ兄弟を知らない者はいないが、誰も彼の名前
を知らなかった。今回のSS優勝でようやくフエンタに注目が寄せられる。彼は1992年、1996年の
オリンピックで、重量挙げのウルグアイ代表だった。そこで競技の醍醐味を会得した。
「ともかくたくさんバイクのトレーニングした。私のウィーク・ポイントはナビゲーション。メン
ドーサに行くのにハルンペンに教えてもらいながら走った。彼は昨年2位で、たくさん得るところ
があった。SS優勝できたのは、私がトレーニングできるよう助けてくれたグスタヴォ兄弟の会社
のお陰で、彼らにお礼を言いたい。」

コマニャック、ゆっくり走っていたのに㎞16で…
ダカール・ラリーの最初のSSでは、毎回だれかが思わぬ悪いサプライズにつき当たったり、リタ
イアする様な大きなトラブルに見舞われたりする。それが彼に降りかかってきた。昨日、ヤニック
・コマニャック(Yannick Commagnac)は57kmという短いSSをゆっくり走っていた。km16、彼
の乗るBowler Wildcatのシリンダーのジョイントが外れた。それから悪夢が始まる。
「二人で直そうと一生懸命やったが、直らなかった。仕方がないのでうちのアシスタント・カミヨ
ンを待つことにした。それに牽引してもらったが、ゴールまでとんでもなく長かったよ。」
実際、ゴールに着いたのはオート部門トップのノヴィツキーから4時間17分後。しかし、それごと
きでレースを諦める二人ではない。「まだ、ビバークに着いたわけではないが、ビバークに行けば
パーツを交換できる。明日スタートできるよう祈るよ。そして、願わくばリマまで行きたい。」

EN – Magazine – Stage 2 (Santa Rosa de la Pampa – San Rafael) – 2012/01/02

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