この週末2日間にわたって、ル・アーブル港で、南米に向けての乗船が行われ、ダカール・ラリー関係者が集まった。船は11月24日、サンパウロに向けて出港し、21日後にアルゼンチンに到着予定。

ダカール・ラリーに参加する競技者やチームにとっては、ル・アーブルの乗船はもう、準備のひとつとなった。2009年より、ヨーロッパの競技者は、11月の末にこの港に集まり、競技車両やアシスタント・カーを乗船させる習慣ができた。今年は、ヨーロッパからの参加者が増え、まる2日間、乗船の手続きに充てられた。140人あまりの関係者がル・アーブルのドックで、入りトラックやサンチネルなどの安全機器を車両にセットしていた。アルゼンチンから入国して、ペルーから出国するので複雑な手続きになり、出場者全員の書類がここで求められた。ラボワジエール高校の生徒たちが、書類の入力の強力な助っ人となった。生徒たちには、お礼に主催者がスキーの1泊旅行がプレゼントされる。

乗船手続きを済ませた車両は全部で680台 (競技車、アシスタント・カー&アシスタント・カミヨン、主催者関係の車両やメディカルカー、プレスカー等)、フットボールコートの3倍ほどの広さのゾーンに収められた。中には何人か、時間までに間に合わない者もいた。例えば、イタリア人、エドワルド・モッシはオート部門の競技者で、コ・ドライバー無しのシングル競技者。4度目のダカール・ラリーだが、港に車を預けるのに、数時間も作業していたという。「一人でドライブするには、緊急用の修理用具やスペアパーツをすべて運転席から届くようにしなければならない。だからその為に、私は車内の配置をレギュレーションに沿いながら並べ替えた。ひとりで、それを全部パーキングでやった。」
彼はなんとか車検手帳に全部のスタンプをもらって、手続きが完了できた。

モト部門のアプリリア(ロペス、デュクロ)やハスクヴァーナ(フレティニェ、ゴンサルベス、ツェ・ヘリオ)の技術者やメカニックは、もう少し作業が続けられるよう、競技車両を空輸する方法を選び、ここのル・アーブルで乗船手続きは行っていない。

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