2015/1/14  第10ステージ :カラマ :– サルタ
モト&クワッド :リエゾン:385km  スペシャルステージ:371km  リエゾン:135km  
オート&カミヨン:リエゾン:385km  スペシャルステージ:358km  リエゾン:116km

モト&クワッド部門は2度目のマラソン・ステージ。チリとアルゼンチンの国境を越えた後、SSが標高3600mのサリナス・グランデス(大塩湖)から始まる。終日3500m-4500mの間を下り、登りの繰り返し、技術より体力勝負のコースとなりそうだ。最後、標高4,970mのアカイ峠を通過する。

本日のスタート直前になってコース変更、全車371kmとなった。

壮観な走りのバレダ, 一段と足固めのアルアティヤ

先日のSSで大きくタイムを失ったバレダ だが、ここカチのゴールで再び勝利を手にした。しかし、ライバル、コマの総合順位は動じない。総合で2位に大きなタイム差を持ち余裕のアルアティヤは、このSSでもライバル、ド・ヴィリエにタイムを広げながら、今大会4度目のステージ優勝。ブエノス・アイレスの最終ゴールのVへと一段と近づいた。

第8ステージで優勝への夢をたたれフラストレーションのたまるホアン・バレダ だが、できる限りの揺さ振りをかけようと反撃に出た。トップ・グループの中でも最も才能あるとみられるライダー、ホアン・バレダ はこうして大会3度目のステージ優勝を果たした。カチのゴールでSS2位のマルク・コマに1’39”につけた。しかしコマはこの宿命のライバルに大きなタイム差で総合1位をキープする。

パウロ・ゴンサルヴェスもSS5位での満足のゴール。ライバルKTMのコマに総合タイムでさらに2分落とすこととなったががっちり総合2位を維持する。パブロ・キンタニーヤは6’29差でSS8位、総合3位をキープしたものの総合4位のトビ―・プライスにわずか30秒の差に追い上げられた。
鎖骨の手術から2か月あまりで苦しいレースを続けてきたルーベン・ファリアは嬉しいSS3位。
ホアン・ペドレロ・ガルシアはSS最後で大きくタイムを失い後退した。

今大会第3ステージで初のSS優勝、昨日総合29位につけていた新人マチアス・ウォークナー(オーストラリア)は高山病のえじきとなって本日のSSのスタートを見合わせた。また、フランス人ユーゴ・ペイヤン(9度目のダカール・ラリー)も同理由でスタートを断念、リタイアした。

クワッド部門では、トップ3を南米勢が抑えた1日。ネルソン・サナブリア(パラグアイ)が若いヘレミアス・ゴンサレス(アルゼンチン)を相手にパーフェクトなレースでステージを制した。次位のゴンサレスと3’40”の差で、大会2度目のステージ優勝。そしてSS3位はウォルター・ノシグリア(ボリビア)。
一方総合タイムではラファウ・サノク(ポーランド)が1位をキープ、ライバルのイグナシオ・カザレ、セルヒオ・ラフエンテがリタイアし、2位に浮上してきたヘレミアス・ゴンサレスとは2時間51分もの差がある。

オート部門、第2ステージ以来総合トップをキープしているナセル・アルアティヤが無理な走りをすることもなく、本日のSSもステージ優勝の記録を伸ばした。SS2位のオーランド・テラノヴァと1’35”の差。そしてSS3位、4位はヤジード・アラルヒ、ジニエリ・ド・ヴィリエの3’39” と4’24”で際どいタイム差だった。

優勝争いを続けてきたナセル・アルアティヤとジニエリ・ド・ヴィリエだが、さらにタイムが開き総合で28分あまり。
クシシュトフ・ホロウィッツはトップと6分あまりの差でSS7位のゴール、総合で5位と浮上した。
ベルンハルト・テンブリンケも5’21”の差でSS6位、総合8位と固く上位を守る。
パーフェクトな走りを見せたのは今朝19番目のスタート、SS4位で終えたリーロイ・プールター(南ア、TOYOTA Hilux)。
ステファン・ペテランセルはトップと7’23”の差でSS9位。
ナニ・ローマはKM193で大きなクラッシュ事故。パイロット&コ・パイロット共に大きなケガは無かったが、クルマが大きなダメージでリタイアを余儀なくされた。

カミヨン部門ではエドワルド・ニコラエフ(Kamaz)がチームメイトのアイラット・マルデーブにわずか40秒の差でSSを通過、6度目のステージ優勝を手にした。後者は総合トップをキープし、次席のニコラエフに13分あまりのタイム差を持つ。

映像 ⇒ http://www.dailymotion.com/video/145713788

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