2015/1/9  第6ステージ :アントファガスタ- イキケ
モト&クワッド   :リエゾン:322km  スペシャルステージ:318km  リエゾン:48km  
オート&カミヨン  :リエゾン:322km  スペシャルステージ:277km  リエゾン:48km

本日のコース

太平洋に沿って北上し、イキケへ向かう。モト&クワッドは、途中オート&カミヨンのコースと別れ、海岸べりのエンデューロ・タイプのコースに入る。その後、全競技者が巨大で長い砂丘に入り、ビバークへ。しかし、今年は恒例の巨坂下りはない。今回初めて、イキケの市内にビバークが設置されている。昨年大きな地震に見舞われたこの地域の人々が、ダカール・ラリーとの再会を心待ちにしている。

ロドリゲス、ようやく表舞台へ、アルアティヤ、さらにクギを打つ

ブエノス・アイレスのスタート以来、あまり目立った活躍のなかったロドリゲスだが、ここにきて過去5回のステージ優勝を持つ底力を見せつけた。イキケで1つ追加されたから通算6度目のステージ優勝だ。アルアティヤはブエノス・アイレス出発以来イメージしていた通りに、SSゴールをトリオで通過できた。しかし、ド・ヴィリエの追い上げに脅かされる総合タイムだ。

超コンスタントに上位につき、野心家のエルダー・ロドリゲス(ポルトガル)は、常々彼がSS優勝していないのを不思議がられるほどの実力の持ち主。2011年2012年にそれぞれ2度のステージ優勝を果たしたものの、南米で行われているダカール・ラリー2015は彼には微笑まないのかと思われていた。昨日の総合順位は10位、期待通りとは言えない。しかし、この318kmのSSを完璧にこなし、2位のトビ―・プライス(KTM)に2’20”のタイム差でSSゴールを通過した。SS2位のオーストラリア人、プライスは初参加にして、ナビゲーションの才能、走りの腕前を披露した。

パウロ・ゴンサルヴェス はトップと1’42”差でSS3位につけ、バレダ &コーマとのタイムを縮めた。HONDAの伏兵ゴンサルヴェスは総合タイムでトップと17分差、続くパブロ・キンタニーヤ(KTM)には27分もの差をつけ、きっちり3位を守る。後者はSS4位、総合でも4位だ。

トップ争いを続けるホアン・バレダ とマルク・コマ、今日も一緒にトップ・グループの後方をややスピードを抑え気味に走った。SS初盤でコマが軽い転倒し、そこでバレダは昨日失った2分を挽回した。

一方ジョルディ・ビジャドムス(KTM)は途中ストップして大きくタイム・ロス、トップとの差35分あまりでゴール、優勝争奪戦から退いた。

クワッド部門は地元チリ人イグナシオ・カザレが、ダカール・ラリー2度目の総合優勝への意欲を示すかのように猛アタック、ライバル、ラファウ・サノクに6分あまりの差でゴールした。しかし、総合タイムで16分あまりの差でサノク(ポーランド)がトップを引く。総合3位はセルヒオ・ラフエンテ(ウルグアイ)、41分もの差をつけられている。

オート部門、ナセル・アルアティヤは総合トップにいるだけでは飽き足らず、今日もMINIのSS優勝を重ねた。今大会6度のステージのうち3回優勝し、彼の速さを印象付けている。しかし、ライバル達もおとなしく彼ひとりにトップを譲っているわけではない、ジニエリ・ド・ヴィリエが37秒、ナニ・ローマ1’42”、ロビー・ゴードンも1’45”という僅差でSSをゴールする。ド・ヴィリエは総合順位でも2位につけ、わずか11分あまりの差で、逆転を虎視眈々と狙う。

ナニ・ローマとロビー・ゴードンは、今日の好成績にもかかわらず、総合タイムはトップから大きく離れており、総合3位はヤジード・アラルヒ、4位はクシシュトフ・ホロウィッツが抑える。

プジョーのステファン・ペテランセルは途中140km辺りでメカ・トラブルでストップ、30分あまりのタイムを失った。

カミヨン部門、4/6、エドワルド・ニコラエフ(Kamaz)の今大会のSS優勝回数だ。なんという強さ!チームメイトのアイラット・マルデーブに5分以上、アンドレイ・カルギノフに10分以上の差でSSをゴールした。そして総合順位では、KAMAZが1,2,3,4位を押さえている。

映像 ⇒ VIDEOS:Stage6 http://www.dailymotion.com/video/145104514

LINEで送る