2015/1/6  第3ステージ :サン・ホアン- チレシト
モト&クワッド   :リエゾン:282km  スペシャルステージ:284km  リエゾン:232km  
オート&カミヨン  :リエゾン:26km  スペシャルステージ:220km  リエゾン:155km

今日のコース:
競技者らがかなり遅くビバークに到着することとなった今大会最長SSの昨日のステージで競技者らにかかったプレッシャーは、今日のチレシトへのコースで解放されることだろう。それほど難度の高くない短い今日のSSで、ようやく競技者らは壮大な景色を楽しむこともできるに違いない。切り立ったキャニヨンの中を抜ける赤い土のピストは、アルゼンチンでも指折りの美しい地域。ただし、モト&クワッド競技者は、非常にマシーンにダメージを与えやすいコースで、景観どころではない。

ウォークナー、サプライズのSS優勝、テラノヴァ反撃

ダカール・ラリーの新米は全部が全部“ゆっくり”走るのではなさそうだ。KTMライダー、マチアス・ウォークナーは少なくとも、これまで新米はゆっくりのイメージを覆し、ダカール・ラリーで初のステージ優勝をはたした。オート部門ではオーランド・テラノヴァが2度目のSS優勝。

ダカール・ラリー初参加にして、1日目SS8位、翌日の最長SSステージで6位、そして、今日はSSトップ。マチアス・ウォークナーはダカール・ラリー勝利の道を最短で上った。MX1-MX3でトリプルチャンピョン、オーストリア人ウォークナーは今日のSSでCP2を通過する時既にトリオのトップにおり、その後チレシトへのコースをオープンして走った。そのルーキーと共に終日走ったマルク・コマは40秒遅れでSS2位。昨日のステージ優勝者ホアン・バレダ総合トップをキープ、ウォークナーにわずか40秒しか許していない。

SS4位はトビー・プライス、今日もそのルーキーの好調ぶりを示した。総合順位ではホアン・バレダ のチームメイト、パウロ・ゴンサルヴェス が2位を守る。アラン・デュクロ(Sherco)はSSゴール手前で絶妙なパフォーマンスで6位にすべりこんだ。女性ライダー、ライア・サンスが総合17位につける。

クワッド部門では、トップグループの常連、アルゼンチン人ルカス・ボネットが14位からごぼう抜きにライバルを追い越し、SSをトップで通過するという素晴らしいパフォーマンスだった。CP2をトップで通過したセバスチャン・ハルペルンは、ゴール手前で追い越され、58秒差でSS2位となった。総合トップにいたラファウ・サノクは2’14の差でSS3位のゴール、トラブルに見舞われ大きくタイム・ロスしたイグナシオ・カザレは総合で大きく後退した。総合順位では、サノクが15分のペナルティを受け総合3位に。そして、総合トップはウルグアイ人セルヒオ・ラフエンテが躍り出た。

オート部門、地元アルゼンチンのテラノヴァがみすみすチームメイトのアルアティヤがトップを引くのを見逃すわけにはいかない。知り尽くした地の利を生かし、見事SS優勝を勝ち取った。CP1までテラノヴァの前を走っていたジニエリ・ド・ヴィリエとアルアティヤだが、ド・ヴィリエはテラノヴァに続いてSSゴールを1分54秒差で通過し2位。

総合順位では、ナセル・アルアティヤがトップをキープ、5分あまりの差でToyotaのジニエリ・ド・ヴィリエが追う。

プジョーチームのカルロス・サインツ、今日はそのチカラを示し、SS4位でゴール。総合でも4位に浮上し、最終ゴールのブエノス・アイレスでの優勝も圏内にはいった。ステファン・ペテランセルも奮闘、SS7位でゴール。さらに、彼のかつてのチームメイト、ナニ・ローマも水面から顔を出し、SS6位でゴール。今朝3番目にスタートしたベルナール・テンブリンケは30分ものタイム・ロスで8位に後退した。

カミヨン部門では、アイラット・マルデーブ(Kamaz)が1日目6位、2日目3位、そして今日はSS優勝と日に日に浮上した。そして2014年の総合優勝のアンドレイ・カルギノフ(Kamaz)も2分あまりの差でSS2位、トップと 4’30差でジェラルド・デ・ローイが3位のゴールだった。総合順位ではアイラット・マルデーブがライバル、アレス・ロプライス (Man)に8分もの差をつけている。

映像 ⇒ Stage3 http://www.dailymotion.com/video/x2e5gmg_stage-3-car-bike-stage-summary-san-juan-chilecito_auto

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