ファンルーン、ペルーではツイていない
オランダ人、エリック・ファンルーン(三菱ランサー)はここアリカのスタートまで好調に進んでいた。総合9位、チーム・メイトのテンブリンケ(Bernhard Ten Brinke)も総合8位と、彼らのパフォーマンスを充分示してきた。しかし、第11ステージはファンルーンにとって、悪夢のようだった。ペルーに入るなり、トップ10入りの夢も消えてなくなった。第11SSでは、次々とトラブルに見舞われ、
「今日は総合順位がガクッと落ちてしまった。クルマは川の水につかり、さらに多くのリオを越えなければならなかった。そこからいろいろトラブルが出てきた。最初は、ステアリング・ギアが壊れ、次はオルタネ―ター。そして50km先でストップ、修理に3時間以上もかかってしまった。その後、フェシュフェッシュで少なくとも20回はストップした。特にあまりパフォーマンスのない後部を走るクルマに阻まれて度々スピード・ダウンしなければならなかった。この不運の一日(現在総合15位、トップと3時間30分ものタイム差)にも関わらず、ファンルーンは 「前にダカール・ラリーをリタイアしたことがある。走り続けていられるだけで幸せ。」