36 年やってきて初めて !
オート部門のオフィシャル協会の代表、ジョセフ・ベソリ(Josep Besoli)は、今でも、昨夜の話をすると鳥肌が立つ。競技者が、外部からのアシスタンスを受けたと白状し、リタイアを申し出てきたのだ。ブラジル人のカミヨンのパイロット、ギルエルム・スピネリ(Guilherme Spinelli)だ。「チームマネージャーから明朝、順番通りスタートするよう命じられた後、15分後、私のところに、不当なアシスタンスを受けた理由でリタイアを申し出る書類を持ってきた。SS上でオルタネイターが故障し、そこにいた現地人に修理してもらった。彼は目にいっぱい涙をためながら 「ダカール・ラリーをズルして完走することはできない。正直なことが何より優先で、私のモチベーションが第1だ。」というのだ。毎日私が立ち合っていることと全く逆だ。正直、来年、彼がまたダカール・ラリーに出てくれたら素晴らしい。それこそがダカール・ラリーのスピリッツだから。全部の競技者の良い例になる。」

オフィシャルが理解あるよう願っている…
Toyotaのゼッケン471がフィアンバラのステージを終わったのはかなり遅くなってからだった。ペルー人のガブリエル・ペシエラ(Gabriele Peschiera)とホルヘ・マッチュラー(Jorge Mutschler)にとって、タイムの問題ではない、彼らにとって重要なのは、明日再び競技を続けられるかどうかなのだ。「SSの初め、ともかくたくさんの観衆がいた。彼らが指さす通りに走るとウェイ・ポイントを外すことになってしまう。彼らのせいで、既に4つのウェイ・ポイントを外してしまった。だからそのリスクは冒すまいと思った。その後、コースがわからず、何度も何度もUターンを繰り返し、ゴールまでものすごく時間がかかってしまった。オフィシャルが寛容で、明日私達が再スタートできるよう認めてくれるといいんだが・・・。何といっても、ゴール手前でギアボックスを壊し、3時間もかかって修理したんだ。なんとかレースを続けたい。少なくともペルーに入りたい。」オフィシャルが彼らを失格にしないよう、彼らの意思は理解されたようだが・・・・。

LINEで送る