アルゼンチンでのDakar2011大会の経済効果について、同国が発表したところによれば、直接・間接的経済効果は27億9,5 00万US$に上ったと言う。
大会開催中、ホテルの稼働率は81%、フィフィやリオハ、サン・ホアンなど一部の都市では100%に上った。
アルゼンチンでのスタートや途中のコース、ゴールに集まった観衆はのべ340万人、ダカール・ラリーの一行は2,500人、著しい経済活性化を招いた。
190カ国、70チャンネル、のべ1、200時間、テレビで放映され、観光客プロモーションとしての効果は44、800万US$に上るとみられる。

ハンス・スティシーがデ・ローイチームに
ダカール・ラリーだけでなくシルク・ウェイ・ラリーでKamazのカミヨン打倒に全てのチャンスを傾けようと、チーム・デ・ローイは、2007年大会の優勝者ハンス・スティシーを招いた。
スティシーは既にラリーを引退したかと思われていたが、ヤン・デ・ローイが、カミヨンのドライバーとしてではなく、チームマネージャーとして招聘した。「一人で優勝できない。こうしてチームの体制が完璧になり、ポディウムを取る可能性は大いにある。私達にはすばらしいカミヨンがある、だから優秀なパイロットが必要だ」と1987年の優勝者は語る。
「ジェラルド一人ではカマズやタトラと対等に戦えない。がハンスと一緒になら打倒できる。その為に彼に私達と一緒にやってもらうことした」とヤン・デ・ローイが説明する。

ジェラルド・デ・ローイとハンス・スティシーを合せると、ダカール・ラリーの優勝は4回、他のダカール・ラリー・シリーズでは2回になる。だから、二人がいっしょになったことで、優勝は間違いない、特にハンス・スティシーはカマズを越えられる最後のパイロットなのだ。

このかつてのライバル同士のカップリングは、新しいスポンサーであり伯父のヤン・デ・ローイが手をまわした。
「成功するにはどうしたら良いかを知ることはとても重要だ。伯父が彼と組めと提案した時、僕は自分の本来の走りに戻れると思った。これはまたとない素晴らしい機会だ。どうなるか本当に楽しみだ。我々は夢のチームを作った」とジェラルド・デ・ローイ。

「パイロットに一番目、2番目もない、あるのは、ラリーでどちらが早いかだけだ。いずれにしても、目標はひとつ、2人のパイロットがともかく上のリザルトを目指すことだ。できることなら2台ともポディウムに。優勝への幻想を抱いてはいけない、内部がうまくいっていない競技は優勝路線から外される。2台いっしょに優勝をめざさなくてはならない。」
シルク・ウエィ・ラリーの次大会では、2台目のカミヨンのパイロットはジョー・アデュア(Jo Adua)。

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